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  日本DAISYコンソーシアム トップ > 技術委員会 > 2021年7月30日JDC/JEPA共催『デジタル社会に必要な情報 アクセシビリティ』講演会記録 > 質疑応答
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質疑応答

Q1.

野村/まず、小澤さんへの質問です。

(デイジー製作団体より)今日、お話しされた体験を参考事例として、ほかの場所で話してもいいか、という質問です。

小澤/いつ、どのような場所でという使用状況を、info@atdo.jpに小澤宛てでメールいただければ、対応します。

野村/それでは、こちらのメールアドレスへ問い合わせいただきたいと思います。 小澤本人が対応すると思います。

下川/今回の講演映像は、すべて公開する形でよろしいでしょうか。 今日の小澤さんのものも、閲覧できる形になっています。

野村/個別には、メールでお願いします。

Q2.

下川/次に、村田さんへの質問。 JIS化されようとしているものがEPUBアクセシビリティの1.0がベースになっていますが、最新は1.1なので、整合性とか問題が出てきませんか。

村田/EPUBアクセシビリティは基本法なので、細かいことは書いてないです。 細かいことは、EPUBアクセシビリティ・テクニークという仕様にあります。 または、メタデータに書いてあったりします。 EPUBアクセシビリティ仕様は結構アバウトで精神を書いただけなので、多少バージョンがちょっと古臭くても全く問題ないと思います。 Webコンテンツアクセシビリティガイドラインについては、現在ISO規格でJISになっているのは、今の最新バージョンの2つ前です。問題なく動いています。 あれもやっぱり基本法です。 EPUBアクセシビリティに関しても、1.1はできてもいないので、まったく問題ないと思います。

村田さんより補足:最新のEPUB Accessibility 1.1のドラフトに以下の記述があります。

Publishers not currently producing accessible content are encouraged to begin updating their production processes to meet the requirements of [EPUB-A11Y-10] while this specification is being developed. Content that meets the requirements of that version will typically also meet the requirements of this specification with few changes necessary.

(仮訳)現在、アクセシブルなコンテンツを制作していない出版社は、本仕様が 策定されている間に、[EPUB-A11Y-10]の要件を満たすように制作プロセス の更新を始めることが推奨される。そのバージョンの要件を満たしてい るコンテンツは、通常、ほとんど変更することなく本仕様の要件を満たす ことができる。

Q3.

下川/神山さんの講演資料がWordだけになっていますが、プレゼン資料の公開はしていただけるのか、という質問です。

野村/画像が多かったので、要約をいただきました。神山先生、実際に使用したパワーポイントのプレゼンテーションを公開しますか?

神山/過去にスライドを公開したとき、切り貼りというか、それを元にしてクイズを作ってSNSにアップされて、疑似体験がクイズに使われてしまったりしました。 ディスレクシアの人たちの見え方に悲しいコメントを付けられて、揶揄した発信をされたことがあるので、私のスライドは、私のコメントとセットで生きるものかなと思うので、 できれば、この動画がYouTubeに上がるので、そちらを参照してもらえると、意図しない拡がりは避けられるのかなといった思いもあります。 どうしてもということでしたら、個別に対応することも可能です。

野村/そちらも先ほどのメールアドレスにいただき、神山先生へ転送いたしましょうか。

神山/お願いします。

下川/今日、お聞きの方で、何かご意見、ご質問がありましたら、JEPAとして11時過ぎに出したメールの最後にJDCのサイトのURLがあります。そのページの一番下に「お問い合わせ」があります。そこからinfo@atdo.jpに行きますので、何かありましたら、そこへお問い合わせいただければと思います。

Q4.

下川/質問の最後です。村田さん、工藤さんへの質問です。 仕様の検討かな。 墨刷り本の脚注、割注、巻末注などの注、注解は、どのようになりますか。

工藤/恐らく質問の主旨としては、書籍の墨刷りの本の脚注とか割り注とか、巻末の注。これを電子書籍の場合、どのように出したらいいか、というものだと思います。 注の場合には本文のところで注を参照する箇所があると思います。 本文で音声等で読み上げを行っている際、注の箇所にいったんジャンプして、注の内容を読み上げた後に元の本文の場所に戻ってくるという操作体系が自然にできなければ、なかなか注が活用できないと思います。 このあたり、もちろんJDCの内部、技術委員会の中で、どうやったらうまく戻れるのかについて、ジャンプのリンクを注の最後に埋め込むとか、いろいろな案が出ています。 このあたり、JDC、技術委員会の内部でも継続的に議論を進めていきたいと考えています。 詳しい状況については、もし内部に加わって議論に参加されたいなら、技術委員会に参加していただくということもできますし、あるいは、ある程度まとまった形で結論が出た段階で、ルビや分かち書きと同様の形の文書を作って公開することになります。 WebページのJDCのページで内容の議論を確認していただければと思います。

まとめ

野村/ありがとうございました。 現在、技術委員会が活発に活動しています。 ほぼ毎週土曜日です。今回は、この講演会があるため、やっと休みになります。 とても大変ですが、どうやったらアクセシブルな電子書籍が作れるかなど話し合いをしているので、ぜひ参加していただければと思います。その際には、会員になっていただきたいので、そこも強調させていただきます。 まとめは、河村さんがおっしゃっていましたが、利用者側の立場、あるいは開発の立場、いろんな立場からどうしていけばいいかということを、みんなで討議してきたと思います。 そういったことから生まれる願いについて、国やそこに関わる人たちにお願いしたいと思っています。 これで、私どもの講演会を終了するということでいいでしょうか。

下川/今1つ、YouTubeからコメントとして、アクセシビリティの村田さんに対して、1.0と1.1の違いとして、いろいろありますよね、とコメントをいただいています。(これについては、村田さんの補足により対応しました。)

時間も来ましたので、これで終わりにします。 今日の映像が、YouTubeのこのURLでずっと一定期間、公開しています。 参加者の皆さん、お疲れさまでした。 とてもいい講演で参考になった方が多いと思います。