ホーム > 協会案内 > 中途失聴・難聴者とは > 平成20年 2月29日:初稿 平成20年 4月 4日:更新

概要説明

~難聴の原因について~  

 人が音を認識する過程は、
 空気の振動→外耳(耳介・外耳道)→中耳(鼓膜・耳小骨)→内耳(蝸牛)→聴神経→大脳の順です。
 これらの経路のうちいずれかの部分に異常があると、聞こえにくくなったり(難聴)、聞こえなくなります(失聴ないし聾)。その程度は病気の種類、障害の場所によりさまざまです。

 典型的な例は以下のとおりです。

 1 妊娠中に風疹に罹ると、生まれた子供に難聴が生じることがあります
 2 中耳炎をこじらせ難聴が進むこともよくあります
 3 ウィルスなどの感染症
 4 薬物 の副作用
 5 頭部外傷、騒音(ヘッドホンでロックを聴くなど音響障害による難聴)
 6 高齢化社会の進展に伴 う老人性難聴(近年増加しているといわれています)  
 7 遺伝その他原因不明


ワイデックス株式会社のホームページに「耳の中を探検」があります。
http://www.widexjp.co.jp/hearing/exploration.html

きこえの仕組みや障害となる原因がアニメーション等でわかりやすく説明しています。ごらんください。
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~聴覚障害の分類~

 このような聴覚障害者は一般に、障害の発生年齢や程度から、
 1 ろう(あ)者、
 2 難聴者、
 3 中途失聴者
 に分類されますが、必ずしも 厳密に区別できるわけではありません。

 難聴とはある程度の聴力が残っている場合です。コミュニケーションの手段は、補聴器、読話、手話、筆談等様々です。中途失聴者とは人生の途中で聴力を失った状態を意味 します。コミュニケーションの手段は手話が出来ない人が多いので主に筆談を利用しています。会合等では要約筆記に頼らざるを得ません。

 生下時または乳幼児期に重度難聴をきたしたろう(あ)者のコミュニケーション手段としては、殆ど手話が利用されています。

 難聴者と中途失聴者はいずれも通常の話し言葉や書き言葉を、主なコミュニ ケーション手段としています。それぞれに合った補聴ないし聞こえの保障を行うことが、社会参加や福祉の向上の基本となり、当協会では、これをトータルコミュニケーションとして広く社会に啓蒙していく活動をしております。



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