障害ってなに? 障害者ってどんな人?
いま世界は「障害の社会モデル」
これまで「障害」とは、目が見えない、歩けないなど、その人が持っている性質だけから生じると、多くの場合考えられてきました。しかし、それだけでなく、そうした個人の性質のために、働けなかったり、さまざまな活動に参加できなかったりするような社会のしくみ(人々の偏見、建物や制度など)にも問題があり、そのような社会と人とのかかわりから「障害」が生じると考えられています。
また、社会でさまざまな活動をする時に、障害のある人が、障害のない人より不利になることが多くみうけられます。今までは、そうした不利の原因をその人のもつ機能障害のせい、と考えてきました(「障害の医学モデル」の考え方)。しかし、障害者権利条約は、機能障害のことを考えないでつくられた社会のしくみ(社会的障壁)に原因がある、としました。この考え方が「障害の社会モデル」です。この考え方が生まれてから約40年。ついに国際的なルールとなりました。
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