はがき通信ホームページへもどる No.64 2000.7.25.
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ビデオ「がべちゃん、今を生きる」を作りました

  昨年は、私が事故に遭って、10年目でした。 事故後6ヶ月が経って作られた私の障害者手帳には、「頚髄損傷」「体幹機能マヒ」「座位不能」と書かれています。現状は「首から上だけ、有感覚域、可動域」だと言うことです。この10 年間、皆さんもそうだと思いますが、私も必死に生きて来ました。3度の入院、救急車で運ばれること数回、夜中に卒業生の保護者に電話で助けを求めたこともあります。そして、家族に頼らない、地域での自立生活を実現しました。復職を認められ、天職 だと思っていた教職への復帰。真っ暗だった私の未来が次々に開かれていきました。そういう10年を振り返って「皆さん本当にありが とう」「(自分に)良く頑張ったね」そして「生きていて良かった」との思いで胸が一杯になりました。この10年を一里塚として、また一歩ずつ夢を実現させていきたいと強く思いました。経験したことの無かった障害者として生きる世界での、10年で到達した私の日常生活や、活動をあ りのままに皆さんにお伝えし、私の生活を知っていただいて、障害を持つ人々への理解や交流が広がればと思っています。また、このビデオが「誰もが住みやすい地域や町作り」を考えていただけるきっかけになり、「若い障害者の皆さんの自立生活」への参考になればと思っています。私の一里塚であるビデオ「がべちゃん、今を生きる」に込めた私の思いです。
ビデオの(定価3390円ー送料込み)のお申し込み先
TEL:06(6225)0451 FAX:06(6225)0452
住所:〒553-0006 大阪市福島区吉野2-11-27
(株)パンクリエイト 「がべちゃん 今を生きる」係
<振込口座> 三和銀行野田支店 口座番号
(普)3841160 口座名 がべちゃん今を生きる
代表取締役 河合岑一郎

*ビデオを紹介した、カラーのチラシがあります。掲示板や壁に貼って頂ける方、ご連絡いただけるとありがたいです。「ビデオ」の感想やご意見を頂けるとうれしいです。
兵庫県:ガベちゃん  gabe@po.aianet.ne.jp



ビデオ「がべちゃん今を生きる−全身まひの命輝け」完成おめでとう。

 昨年10月日本せきずい基金発足会で曽我部さんにお会いしたとき、1年がかりで製作中と伺っていたビデオが6月完成しました。
タイトルは「がべちゃん今を生きる」です。まず理科教室での実験場面、牛の目玉の解剖がテーマだそうです。中学生が生き生きとしています。ヘルパーの荒井さんが実験台で中学生に囲まれながら説明しています。ビデオは、曽我部さんのモットー「よく分かって楽しい授業」の 実践シーンから始まります。


 ついで理科の勉強で出かけたアフリカで熱気 球による事故、人工呼吸器を着けながら関西労災病院へ転院、そのときの主治医が登場します。「大変な患者を受け持つことになった」というのが率直な感想だったそうです。でもその主治医の熱意によって曽我部さんは人工呼吸器の離脱に成功します。「吸っても吸っても息が入ってこない。苦しくって、もう呼吸器をつけたままでいいから」とドクターに懇願したけど、受け入れてくれなかったそうです。もしそのときドクターが離脱訓練を中断していれば、いくら曽我部さんの熱意があっても人工呼吸器をつけた状態で地域での一人暮らしは恐らく実現困難だったでしょう。
  ビデオに曽我部さんの社会復帰を支えたたくさんの人々が登場します。まず教師の仲間や父兄ボランティアがパソコンの機種の選定から入力方法の工夫、復職のステップとなる授業の場を提供します。さらに朝日新聞投稿欄に曽我部さんの投稿「私に勇気を与えてください」が掲載後、150通の励ましの返信を届け続けた記者、みな曽我部さんの「生きたい、自立したい、復職したい」という切実な願望に共感し行動したと語っています。中でも圧巻はヘルパーの荒井さんです。荒井さんにとって初対面の曽我部さんは「無愛想な人、難しい人、とても手に負えない、断ろう」と思ったそうです。せめて数日と頼まれ、翌日曽我部さんの職場に付き添って「吃驚した。こんな風に頑張っている人もいるんだ」と、現在ヘルパー歴7年、「理科の教材は生き物、最初はキャーと悲鳴をあげていたの に、いつの間にか平気で授業を手伝えるようになった。私も曽我部さんと同じ変わり者になってしまった。でも面白いしね」と話す。荒井さんは、曽我部さんにとって今や、ヘルパー兼パートナーであり、同志的存在だそうです。若いボランティアも曽我部さんの魅力をつぎのように語ります。「してあげるというより、学べる存在、強い人だな-って思う」、「強いなっていうより、強くならざるを得ないのだと思う。曽我部先生の授業は教科書の枠にはまらないオリジナル」、「同居していて楽しい」、「私も将来教師になりたい。曽我部先生がいろいろと教えてくれる。曽我部先生のように勉強以外のことも教えられる先生になりたい」ビデオはインタビューのみではなく、曽我部さんの日常生活も紹介されています。女性の曽我部さんが自らの意志で排便介助から入浴シーンまで撮影させています。四肢麻痺者の生活とはこういうものだと映像で伝えようとする曽我部さんの意気込みを痛感します。
 ビデオはさらに教師の研究会、日本せきずい基金発足会、はがき通信広島交流集会に参加する曽我部さんを紹介しています。曽我部さんにとって研究会は「ここに参加しなくなったら曽我部の人生は終わり。どうすれば子供たちに楽しい授業ができるか、仲間と情報交換できる貴重な場」であり、同僚の教師たちにとって曽我部さんは「本物の科学を教えたいというすばらしい教師であり、とてつもない発想のできる面白い人」、「長年、学び合ってきた仲間」です。
はがき通信の交流集会では清家さんが登場し、「曽我部さんは家族に頼らず地域で単身生活に挑戦しているのみでなく、復職まで実現した尊敬すべき人」と語っています。
 最後に曽我部さんは「事故に遭う前、教師は自分の天職、生きる喜びだった。定年まで教師でありつづけたい。生きていて良かった。生きているからこそ喜びもあるし、悲しみもある。「生きていて本当に良かった」と力強く語るとともに、障害を持ったからこそ出会えた貴重な交流が強調されています。私もその一人、改めて感謝の気持ちが湧いてきました。

          (編集顧問 松井 和子)




車椅子のドクターをさがしています

 ここ数年の間に脊髄損傷で車椅子になられた現役のお医者さんを捜しています。
 以前何かの機関誌でお見かけしました。確か内科のドクターで30〜40歳くらいの方です。
 私は障害者のセックスをサポートする団体の者ですが、感染症の予防や治療、粘膜を損傷した場合の対処などの知識を持つ者がおらず、専門的なアドバイスが必要な状況です。またサポートする者達にも同様の問題があります。一般病院では相談するところが無く、大変困っております。ご自身が障害を持っておられるなら或いは親身なアドバイスが頂けるかも知れないと思い、場違いかとは思いましたが、掲示させていただきました。
どなたか情報をご存じの方がおられましたら是非教えて下さい。
 よろしくお願いします。私は頸損、主婦です。

 連絡先はメールアドレスのみですので電話の方は編集委員:麸澤まで連絡をお願いします。
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