はがき通信ホームページへもどる No.64 2000.7.25.
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玉葱オヤジの三快五苦落

 不覚にも五月風邪で大騒動。持病の喘息力では〜痰か〜も切れず,日頃の玉葱オヤジの振り撒き迷惑も増幅した。深夜の通院・胸腹のタッピングで痰出し。腹の皮がよじれそうなぐらいしんどくて,虚脱 感を丸呑みの精魂尽き果てつ。泊りのボラさんの献身で夜間は安心を確保出来ても、傍にいる妻の楽居を睡眠不足が直撃。

 楽居が気温差に無頓着の玉葱に嫌味をてんこ盛り。玉葱は熱い冷夏の隙間風を隠すつらさの咳払い。今回の風邪で玉葱オヤジの快感が三つあることに気付いた。一つはゼーゼーハ-—ハ—の 呼吸に痰が切れた瞬間がある。不意にナメクジのような痰がコロッと出た時は無性の安堵感で ある。二つ目は頚損者は鼻をカムのが難儀でムズムズすることが多い。何気なくポロッと鼻糞が転げ落ちたら気分が軽くなる。三つは耳が痒い時のイライラである。耳掻きを上手にして貰っ た時の爽快感は軽い頭が宙に浮いたほどに気分がいい。耳掻き上手の人は介護者として最高の 資質を備えた人と玉葱は思う。玉葱の日常でこの三快を味わえる人生が嬉しいです。

 とは言うものの、日常生活に「五苦落」ありで頚損ならではのストレスを味わう。玉葱の場合は 暑い時の熱感は耐え難い。腕や足の痺れた痛みが増幅する時、糖尿的痒みを時々首や頭に感じるのも辛いものだ。長時間同一体位を保つ時は 重体を恨みたくなる。我が身を我が身と思えないしんどさが有る。
 そして,極め付けは妊婦とみまがう腹の張り具合である。ガス会社と契約しといたら?と言われるほど膨らんだ腹には「腹を割って話したい」事が実はあるんです。夢が,胸が,腹が膨らむのは肥満じゃアリマセン。玉葱の芯が熱く発酵しています。

★ 追伸・・・・・
この秋に広島頚損ネットワークで活動資金作りのフリーマーケットを企画します。会員各位様から不要品等をご送付戴ければ幸いです。
品目・・・・・・洗剤・石鹸・贈答品・タオル地物・台所
用品・手作り小物・装飾品・日用品・その他
● 送付先・・・・・大竹保行副会長  
東広島市高屋町白市 TEL 0824-20-4012
広島県 : トドのおっさん ecosakohata@do2.ne.jp



 スポーツ吹き矢のすすめ

C4.5、男性47歳

拝啓
はがき通信ご覧の皆様初めまして。私は函館リハビリセンター入所のKKと言います。
私の簡単なプロフィールですが受傷は昭和55年でレベルはC4.5、年齢47歳独身です。昭和56年に神奈リハ7B を卒業してきました。
趣味は油絵とカラオケところで本題の写真の説明に入りますが初めにスポーツ吹き矢では的に吹き矢が刺さった時に“NICE BLOW”と声掛けします。

この写真(右→)の場合、声掛けがあったかどうかはノーコメントで、吹き矢の装てんとテーブル、卓上スタンドの高さ調整は先生が行います。

的は高さ1.6㍍の中心から6,12,18㌢の同心円で、点数はそれぞれ7,5,3点 で1ラウンドに5射を6ラウンド行い合計点数 を競う競技です。

的からの距離も身体の状態に合わせて選べるわけですが、因みに私は7㍍から 吹いています。

用具ですが筒が1.2㍍、直径 13㍉のアルミパイプ、四肢麻痺者の為の卓上スタンド、吹き矢(長さ20㌢、底面が直径13㍉の円錐状、素材は薄いフィルム状の物)等が主でこれらはすべてセットで初心者、中級、上級と分かれて販売されています。

詳しくは
http://www.echigo.ne.jp/~dhiguchi/HOME で、ご覧下さい。

そもそもスポーツ吹き矢と巡り会ったきっかけは日常のリハビリ時間の合間に先生、頚損仲間 とで四肢麻痺の人にもリハビリを兼ねて楽しめるスポーツは無いだろうかと話し合う内に以前 に吹き矢をやってるのを見た事が有るという人 が居て調べる事になりインターネットで探して る内に新潟県長岡市で皮膚科を開業なさっておられる樋口裕乗先生のホームページに辿り着い たと言うわけです。

当センターが導入した目的はゲーム性だけにとらわれずメリットとしてまずは呼吸系の改善という事を主に昨年の9月頃からリハビリの一環として始めました。練習の頻度が月に2回と非常に低いのであまり効果の方はまだ出ていな いようですが腹式呼吸と胸式呼吸を同時に使って一気に吹く動作は結構思ってるより辛いもの が有ると思います。現在は8名中5名の頚損者を対象に行っていますがいずれは応用範囲を広 げてレクリエーションにも取り入れたい意向をリハビリ関係者は話しています。

これを機に興味を持たれた方は是非樋口先生の方まで問い合わせては如何でしょうか。
北海道函館市 : KK kkumagai@olive.ocn.ne.jpPOST



第5回「療護施設と人権」シンポジウム


全国交流集会の開催要綱
  1. 集会名称
    • 第5回「療護施設と人権」シンポジウム・全国交流集会(略称:第5回「施設と人権」シンポ) テーマ「どないすんねん、施設の生活!?」
  2. 開催目的
    • 介護保険〜社会福祉基礎構造改革によって施設利用者の生活がどのように変化するか。
      それに対応した療護施設の今後のあり方についての研究・検討。・QOL向上、権利擁護、地域自立支援の推進とそれを保障する制度などのあり方に関する交流・研究を行い、課題の整理を行う・全国の施設で取り組まれている先進的な事例の情報交換を行い、利用者の生活を豊かにしていくことに役立てる。特に地域との連携のあり方について全国の事例を紹介し、地域から施設へのアプローチの仕方を模索する。
    • 施設利用者、職員をはじめ協力者、支援者のネットワークづくりを進める。
  3. 開催日時
    • 2000年9月9〜10日の土日(一泊二日) 
      土曜:11:00〜21:00
      日曜: 9:30〜12:15
  4. 開催場所(宿泊及び会場)
    • アウィーナ大阪 大阪市天王寺区石ヶ辻町19ー12(℡06-6772-1441)
  5. プログラム
    • ◇1日目  9月 9日(土)
       10:00 受付開始
       11:00  自治会ネット総会・職員ネット
       総会
       12:00 昼食・休憩
       <第1部>
       13:00 全体会 司会:二宮 博之(日野療護園)
        ・開会挨拶(主催者=実行委員長挨拶)
        ・来賓挨拶(大阪市・大阪府)
        ・記念講演
       講師:石渡 和実氏(東洋英和女学院助教授・湘南ふくしねっとオンブズ委員)
       ※社会福祉基礎構造改革など入所施設を取りまく概況とオンブズマン制度のあり方やエンパワーメントにむけた取り組みについて
       14:15  休  憩
       <第2部>
       14:30 分科会〈途中休憩30分〉
       ・第一分科会 
       【テーマ】「施設の生活を豊かにしていこう」
       ・第二分科会 
       【テーマ】「どんどん外に出ていこう」
       ・第三分科会 
       【テーマ】「地域サービスの利用を進めよう」 ・第四分科会 
       【テーマ】「施設ガイドラインとオンブズマン
             制度の現状と課題」
       <第3部>
       18:00  懇親会〜夕食をとりながらテー
       ブル交流会  進行:岸田 美智子、山浦 孝臣  (自立生活センター・まいど)
       吉田 直子(ライフ・ネットワーク)
       21:00 1日目終了
       ◇2日目  9月10日(日)
       9:00 受付開始
       <第4部>
       9:30 全体会
      テーマ「施設の生活をもっと豊かにしていこう!」司会=桑島 克己(香川県たまも園)
      前日の各分科会報告を交えてそれぞれのテーマに沿って報告して頂きます(各25分)
      ・職員ネットからのメッセージ 全国療護施設QOL研究・職員ネットワーク
      ・行政からのメッセージ 小山 直樹氏(大阪府健康福祉部障害保健福祉室施設課)
       12:00 閉会挨拶=小峰 和守(療護施設自治会全国ネットワーク会長)
       12:15 閉  会
  6. 参加費
    • 資料代   3,500円
    • 懇親会費  3,000円(飲食費込み)
    • 宿泊代 一人一泊5,000円(素泊まり)
    • ※健常者単独での宿泊は、6.500円です。
      ※1日目朝食は、1,200円(和洋バイキング)
        1日目昼食は、1,000円(弁当)
        1日目夕食は、懇親会参加費(3,000円)
       ・2日目朝食は、1,200円(和洋バイキング)
       ・2日目昼食は、無し(各自で)
  
 ◎連絡先(現地事務局):自立生活センター・MY−DO〜まいど〜(担当;池田)
 〒558-0002 大阪市住吉区長居西1-9-12  TEL 06-6609-3133 FAX 06-6609-3210  cil-mydo@jasmine.ocn.ne.jpPOST



 人知れず電車に乗りたい


 自宅から最寄りの京浜急行の駅に、車いす用のエスカレーターが付いた。JRは乗ったことがあるのだが、先日、怪我をしてから初めて乗った。実に10年ぶり以上…!怪我をする前、通勤で使っていたこともあり、たかが電車に乗っただけなのに何だか感慨無量だった。10年以上前に見た車窓の風景を思い起こしていた。横浜市営地下鉄への乗り換え駅から乗車したのだが、駅前開発で駅ビル等が新しくなってから一度も行ったことがなく、本当に様変わりしていた。車いすになると、たかが電車に乗るということさえ当たり前にできなくなる。

 私が電車利用を始めたのは、実はわりと最近のことである。(新幹線には乗ったことがあるが)しかし、まだ一度も電動車いすに乗って一人で利用したことはない。市内は車の方が何かと便利だし、遠出は乗り物に酔いやすいので一人ではどうも不安。以前も東京に行くのにエライ目に遭った。在来線って揺れるよねぇ。車いすの上でバランスをとっているのがタイヘン! 乗車駅から連絡がいっていると思うと、気軽に途中下車もできない。

 交通バリアフリー法が国会で可決されて施行される。リフトバスからノンステップバスへ。私が怪我をした約11年前に比べても、公共の乗り物は車いすでも利用しやすくなったと思う。駅員さんの対応もよくなった。
 なぜ、駅にエレベーター等が付いてほしいか…?それは利用のしやすさがもちろん一番だが、精神的負担の軽減というのも大きいのではないだろうか。階段をヨイショヨイショと駅員さんや乗客の人に持ってもらうのは、やはり心苦しさがある。とても普通の“精神状態”では私はいられない。「お願いします」「すみません」「ありがとうございます」この3点セットのようになっている言葉を、笑顔で言える精神状態のときはいい。人にモノを頼むということには、ある種の気力を伴うものだ。私だって人の子、精神力が充実しているときばかりではない。疲れて不機嫌なときもあるし、電車の揺れや人波に身を任せ、黙ってボーッとしていたいときだってある。誰にも声をかけず、誰にも声をかけられず、人知れずなにげなく、スーッと空気のように電車に乗れたらいいな!
 私の究極の理想はコレである。

☆ 追伸:「夢運び人さん」へ
 いつもビデオテープ等、どうもありがとうございます。
 例の件ですが、申し訳ありませんが今回は推薦はできませんでした。問い合わせましたが、やはり、推薦書の内容は、私ひとりの独断と一存ではとても書けるものではありませんし、やるからには選ばれるよう、きっちり気合いのこもった文章を書きたいと思います。それには、時間がなさすぎました。急いで中途半端はしたくありません。毎年行われている事業だそうですので、(去年から個人の推薦枠ができたとか)来年までに編集委員等で検討したいと思っております。
 そのようなわけですのでせっかくのお申し出でしたが、何分にもご了承ください。それから、氏名等、プライベートなことを公表するのですから、ご本人のご了解を得ることがまず必要ではないでしょうか。

          
神奈川県 :瀬出井(編集委員) k-komine@nifty.ne.jp

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