身障秋田 2023 令和5年1月発行 発行人 社会福祉法人 秋田県身体障害者福祉協会 会長 伊藤英紀 秋田市旭北栄町1番5号 TEL(018)864−2780 会長挨拶 令和5年を迎えて 社会福祉法人 秋田県身体障害者福祉協会 会長 伊藤英紀  新年明けましておめでとうございます。  昨年は、4年振りに「秋田県身体障害者福祉大会」を開催するなど、会員の皆様の御支援と御協力をいただきながら各種事業を無事に実施することが出来ました。ここに御尽力いただきました関係各位の皆様方に、厚く御礼申し上げます。  また、昨年11月3日から5日まで秋田市で開催した「第22回心いきいき芸術・文化祭」においては、秋田県障害者芸術福祉展に全県から270点もの作品の応募をいただくとともに、最近特に社会的に大きな関心を集めている発達障害に関する疑似体験コーナーを設けるなど、新たな試みをさせていただきました。会場では、この他、障害の有無に関係なく楽しめる「eスポーツ体験会」や友達づくりのための「友活交流会」なども開催させていただきました。  最近は新型コロナウイルス対策が最優先され、当協会としても、これまでのような活動が出来にくくなっており、また、市町村身障協会にあっても、新規の会員確保が難しいなど運営面での厳しい課題に我々は直面しております。しかし、このような厳しい社会状況ではありますが、当協会といたしましては、今年の卯年にあやかって大いなる飛躍と挑戦の年にしたいと思っておりますので、皆様の一層の御指導と御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。  結びに、関係各位を始め市町村身障協会の会員の皆様におかれましては、新型コロナウイルスを始めとした感染症予防に十分留意され、健康第一に過ごされますとともに、本年が皆様にとりまして幸多い、希望に満ちた平和な年でありますよう衷心よりお祈り申し上げまして、新年の御挨拶とさせていただきます。 第40回秋田県身体障害者福祉大会 令和初、4年ぶりに会員結集し福祉向上へ決意を新たに!!  10月6日、秋田市の「あきた芸術劇場ミルハス」で「第40回秋田県身体障害者福祉大会」が開催されました。神部秀行副知事を始め、県議会議員や市町村関係者など多数のお客様を迎えて、県内各地から会員などあわせて約600人が一堂に会し、本県における障害者福祉の向上と住みよい地域社会の実現を目指し、その決意を新たにしました。  第1部では県知事表彰、日身連会長表彰、県協会会長表彰を行いました。第2部は、大仙市の齋藤敏子さんが「病に負けないで」、秋田市の阿部勝彦さんが「生き甲斐について」と題してそれぞれ体験発表を行いました。  齋藤さんは12回もの手術を経験し、悩み苦しんだ末、歩ける限りは「自分の足で頑張りたい」と力強く発表しました。阿部さんは脳出血で倒れた後、高校時代まで続けていた卓球に再挑戦、全国大会や国際クラス大会に出場するほどになり、生き甲斐を持つことの大切さを熱く語ってくださいました。  大会宣言は大仙市の齋藤敏子さんが、大会決議は五城目町の石井文義さんがそれぞれ読み上げ、盛大な拍手を持って採択されました。  第3部は秋田県羽後町出身の歌手・岩本公水さんの公演が行われ、大会に華を添えました。 表彰(敬称略) 日本身体障害者団体連合会会長表彰 上小阿仁村身体障害者更生協会会長 伊藤金二 秋田県知事表彰 ◎自立更生者(3名) 横手市 平塚光士 由利本荘市 佐藤寅雄 潟上市 田仲若子 ◎団体育成功労者(13名) 秋田市 平山文雄 能代市 佐々木よこ 横手市 橋隆助 大館市 片見百合子 男鹿市 渡部リツ子 湯沢市 小場康 由利本荘市 齊藤和二 大仙市 鈴木承治 北秋田市 三澤ノブ子 にかほ市 加藤常雄 仙北市 藤原シゲ子 三種町 小林一隆 美郷町 田口米男 秋田県身体障害者福祉協会会長表彰 ◎自立更生功労者(12名) 能代市 白鳥和子 横手市 鎌田 明子 横手市 平良木英実子 横手市 長谷川照子 湯沢市 柿崎妙子 湯沢市 佐藤昇 由利本荘市 尾留川公夫 由利本荘市 赤川洋子 潟上市 佐々木智恵 大仙市 伊藤圭子 三種町 川村彰 三種町 三浦キセ ◎団体育成功労者(9名) 横手市 澤村隆子 鹿角市 林勝義 大仙市 渡邉渡 大仙市 橋洋 北秋田市 武石嘉一郎 北秋田市 柴田謙悦 にかほ市 池田トキ子 美郷町 高橋清次 美郷町 樫尾龍太郎 大人気!41校に「出前講座」  障害や障害者への理解を深めることを目的とした「小中学生向け障害理解教室」を開催しました。この事業は、障害者団体の会員の方が講師として県内小中学校に直接出向いて「障害」について分かりやすくお話をしていただくものです。令和4年度は、前年度より15校多い延べ41校、 2,055名の児童・生徒が参加しました。  アンケートには「盲導犬を初めて見た。仕事中は触ってはいけないことがわかった。」「困っていたら『お手伝いしましょうか』と声を掛けたい。」等、たくさんの感想が寄せられました。  ご協力いただいた講師の皆様、ありがとうございました。 令和4年度第22回心いきいき芸術・文化祭  障害者の芸術・文化活動を発信するイベント「第22回心いきいき芸術・文化祭」を11月3日から5日の3日間、秋田市のにぎわい交流館AU(あう)で開催しました。  令和4年度秋田県障害者芸術福祉展には全県から270点が出品されました。同館2階の展示ホールには、事業所内グループで制作した大作や個人で出品した色彩豊かな絵画等多くの力作が並び、来場者は一つ一つをじっくりと鑑賞していました。  同館3階多目的ホールでは、分身ロボット「Orihime(オリヒメ)」の実演やVRゴーグルを使った体験会が行われました。外出困難でもロボットを使って社会とつながる素晴らしさを学んだり、発達障害者の視点を通して働く困難さを感じたりと、最先端の技術を目の当たりにする貴重な機会となりました。  4日は「eスポーツ体験会」を開催。秋田市の障がい者支援施設「ほくと」に勤務する作業療法士・若狭利伸さんを講師に迎え、同施設の利用者と通信対戦を行いました。  eスポーツ初体験者はもちろん、会場から意外な熟練ゲーマー(?)も参戦し、「ほくと」の選手がまさかの敗戦を喫する等、会場は大いに盛り上がりました。 令和4年度秋田県障害者芸術福祉展受賞者(敬称略) 【身体部門】 ◎秋田県知事賞 竹村セキ「パッチワーク」 ◎秋田県身体障害者福祉協会会長賞 佐々木結喜「ささのこの竹あかり」 ◎金賞 小野千寿子「観音様」 石山清温「作業の合間の一服」 小川 紀子「ボレロ」 ◎奨励賞 樫尾春生、菊地玄、雄悠タイム、今野順子、吉田圭佑、菊谷留美子、松橋次雄、障がい者支援施設 愛光園 【知的部門】 ◎秋田県知事賞 大潟つくし苑創作班「プライドツリー」 ◎秋田県手をつなぐ育成会会長賞 冨岡 喜晃「里山の春・・・桜」 ◎金賞 逢い共同作品「大樹−秋−」 菊地貞次郎「魔法の鉢」 佐々木正則「秋」 ◎奨励賞 三浦充、渡辺誠喜、佐藤久仁子、齋藤努、高橋香奈、川村義則、三人かんじょ、ひだまり、安達直人、二田つくし苑@AB 【精神部門】 ◎秋田県知事賞 FH「紡ぐ日々、つながる季節」 ◎秋田県精神保健福祉会連合会理事長賞 小石和子「刺し子 巾着」 ◎金賞 千葉郁子「夏のお出かけ」 Mizu「ただ、あなたに「逢いたくて」」 奥山太郎「畑の巧労車」 ◎奨励賞 紫陽花A、佐藤 政美、高橋 恒雄、佐藤 李耶、キセキ、紫陽花D、M・S、岡田 りか、安藤 尚雄、佐藤 奏子 イメージキャラクターは「めしゅめろ」に決定!  「心いきいき芸術・文化祭」のイメージキャラクターを公募したところ53件の応募があり、この中から選ばれた4作品について、開催期間中、ご来場の皆様から人気投票をしていただきました。その結果、最も得票数が多かった秋田市の池田さんが応募した「めしゅめろ」に決定しました。「めしゅめろ」は空と雲と虹の世界から来た白くて柔らかい生き物。いつも安らぎの笑顔で、常に少しナナメに傾いているのが特徴です。池田さんは「選ばれて驚いた。「めしゅめろ」が心いきいき芸術・文化祭で役に立って欲しい」と喜んでいました。 軽スポーツレクリエーション大会 ボッチャで白熱!63人汗キラリ  7月3日、県社会福祉会館で「軽スポーツレクリエーション大会」を行いました。県内の障害者団体に所属する9市町の63名がボッチャ競技を行い、心地よい汗を流しました。  エントリーした18チームのうち、頂点に立ったのは秋田市のチーム「さきほこるS(えす)」です。キャプテンの小松明子さんは仲間と月2回程度練習に励んでいるそうで、「チームワークで勝てたことがうれしい」と笑顔を見せていました。 令和4年度軽スポーツレクリエーション大会(ボッチャ競技会)成績発表 ◇優勝 さきほこるS(秋田市身体障害者協会) ◇準優勝 はっぽうA(八峰町身体障害者協会) ◇3位 さきほこるA(秋田市身体障害者協会) 市町村協会の活動紹介  コロナ禍の今こそ、会員同士の交流を大切にしていきませんか?秋田県内で活発に活動している加盟3団体をご紹介します! 【横手市身体障害者福祉協会連合会】  横手市身体障害者福祉協会連合会では、11月に多数のイベントに参加し交流を深めました。  「輪気愛相(わきあいあい)交流会」は、障害者の心身の健康や参加者同士の交流、社会参加の促進等を目的に長年にわたって開催されているイベントです。玉入れ、じゃんけんゲーム、ボッチャ風ゲーム等に参加しました。ボランティアの方々と交流し、賞品もたくさんでとても盛り上がりました。  「障がい者スポーツ交流会」では、スマイルボウリング、スカットボール、公式ワナゲに挑戦しました。むつみ保育園児の参加があり、ふれあいの時間も取れて楽しい時間でした。  昨年は大雄交流研修館で令和4年度表彰式並びに研修会を開催することが出来、充実した1年でした。本年もコロナに負けず、活動してまいります。 【大館市身体障害者協会連合会】  東京2020パラリンピックに参加したタイ王国ボッチャナショナルチームのホストタウンに登録された大館市では、毎年県内外のチームで対戦するボッチャ交流会「はちくんオープン」を開催しております。  第3回大会は、パラリンピック3連覇を達成したタイ王国チームを招いて昨年11月に開催されました。大館市身体障害者協会連合会からは2チーム11名が参戦。チーム「名犬シロ」は予選リーグでタイ王国チームと対戦するとても貴重な経験が出来ました。決勝戦前にはタイ王国チームとボッチャ日本代表「火ノ玉JAPAN」のエキシビジョンマッチを間近で観戦し、大いに刺激を受けた年となりました。  皆さんも、一緒に楽しみませんか。 【八峰町身体障害者協会】  八峰町身体障害者協会では、県協会主催の福祉大会や軽スポーツレクリエーション大会へ毎年参加しているほか、協会独自のイベントを多く開催しています。  毎年秋の恒例行事「会員日帰りバス研修」では県内の観光を楽しんでいます。昨年は横手市にバスで出掛け、かまくら館や横手城を見学し、リンゴのもぎ取り体験も。久々の外出を楽しみました。  新潟県佐渡市、北海道函館市等県外に旅行する「会員バス1泊研修」は、会員や付添の皆さんの一番のお楽しみ行事です。ここ4年は実施出来ずにいるので、再開を待ち望む声が多いです。  「地域世話人合同研修会」(別名「新年会」)で世話人の皆さんを労ったり、「能代山本地区障害者スポーツ教室(フライングディスク競技)」に参加したりと、地域とのつながりを大切に活動しています。 ブラウブリッツ秋田の観戦チケットをいただきました!  MS&AD INSURANCE GROUP三井住友海上火災保険株式会社秋田支店様と、同グループあいおいニッセイ同和損害保険株式会社秋田支店様より、ブラウブリッツ秋田VSベガルタ仙台最終戦の「ピッチサイドシート(20席)」と「SS指定席(20席)」のチケットを贈呈していただきました。  10月23日、秋田市八橋の「ソユースタジアム」で行われた最終戦。雨模様で肌寒い日ではありましたが、参加者の皆さんは帽子やカッパを身に付け観戦していました。当日配布されたフラッグを片手に持ち、迫力あるプレーを間近で楽しんでいただきました。 「すこやかあきた出会い応援隊」に登録しています! 秋田県内に在住する独身男女の出会いや交際、結婚をサポートする「あきた結婚支援センター」に、出会いの場の創出に取り組む民間団体「すこやかあきた出会い応援隊」として登録しました。今年度は「心いきいき「友活」交流会」として、障害者や障害者に関わる支援員の交流の場を開催、男女18人が参加しました。今後も障害の有無にかかわらず、仲間づくりの場を企画していく予定です! イオン 幸せの黄色いレシートキャンペーン 当協会は、秋田市・イオン秋田中央店の「幸せの黄色いレシートキャンペーン」に参加しています。投函されたレシートの合計金額の1%分の品物が当協会に寄贈されます。参加方法は、毎月11日に買い物をして、当協会のボックスにレシートを投函するだけ。皆様の温かい御支援、お待ちしております。 表彰(敬称略) ◎第72回障害者自立更生等厚生労働大臣表彰 (令和4年12月5日付) 藤原美保子(潟上市身体障害者協会副会長) ◎全国社会福祉協議会会長表彰(令和4年12月13日付) 川村幸子(秋田ワークセンター総務企画課長) 善意 北都銀行職員組合様 20,000円 Tianma Japan労働組合様 17,354円 皆様のまごころありがとうございました。 障害者110番〜相談を問題解決のきっかけに〜 電 話 018−863−1290 FAX 018−863−1296  障害者の権利擁護に係る相談窓口を常設するとともに、弁護士による専門相談を実施して障害者が抱えるどんな小さな悩みや問題にもプライバシーを守り対応します。お気軽にご相談ください。 【相談受付日時】 月曜から金曜日(9時から16時) ※時間外は、FAXでお受けします。 【弁護士による専門相談】 令和4年度は、偶数月(4月、6月、8月、10月、12月、2月)の第3火曜日午後1時から午後3時まで、秋田弁護士会に所属する弁護士による無料専門相談を実施しています。 【場所】秋田県心身障害者福祉センター1階(秋田県社会福祉会館内) ジパング倶楽部会員募集  JR東日本では、身体障害者手帳をお持ちの男性満60歳、女性満55歳以上の方を対象に「ジパング倶楽部特別会員制度」を設けています。 ◇入会金 無料 ◇年会費 1,400円(税込) ◇加入期間 1年間  会員になりますと、特急券の割引(条件付き)や第一種障害者に同行する介護者の方の割引などの特典があります。詳しくは、当協会までお問い合わせ下さい。 TEL 018−864−2780 FAX 018−864−2781