第26回障害者による書道・写真全国コンテスト 審査結果発表
写真部門 金賞
 
勝負

菊池 英機(岩手県)


【寸評】
長い伝統のばん馬レースの緊張した一瞬を捉えられています。坂を駆け上がる時が多いのですが、ここでは降りのもっとも動きの激しい瞬間を捉えて成功しています。まさに「勝負」ですね。
 
 
羽ばたき

佐藤  賢(岩手県)


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冷たい雨の降った雨上がり、ウメモドキの木に止まっている濡れたトンボを撮ったところ、突然羽ばたき、雨露を振り払う瞬間を撮ることができました。その後、空高く飛んでいきました。

【寸評】
幸運なめぐり合い、いや瞬時を捉える腕の冴えですね。シャッター速度がこれよりも速くても、遅くても羽の光の流れは写らなかったでしょう。バックも素敵です。
 
微笑んで…

板倉 敏行(千葉県)


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生後半年の親戚の子どもなので、シャッターチャンスを掴むのが大変でした。

【寸評】
645のキャメラをしっかり構えて、ライティング、バックの選定も完璧、そして、素敵な笑顔をジャストミートで捉えています。
 
 
楽しい演技のはじまり 〜京都障害者シンクロナイズドスイミング大会にて〜

長谷部 とし子(新潟県)

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松葉杖で、一眼レフは持てなくて、コンパクトカメラで写しました。客席でガラス越しでしたが、水しぶきをとらえられました。楽しくおどりはじめたのが印象に残っています。

【寸評】
シンクロナイズドスイミングに挑む若者の逞しさ、心意気が水しぶきとともに溢れています。拍手。
 
 
ナイスキャッチ(翡翠)

水谷 早苗(岐阜県)


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長い時間を待ったかいがあって、池に飛び込んで一度に二匹も咥えとった瞬間をとらえたことが、僕の最高の幸福でした。

【寸評】
「お見事!!」の一言に尽きます。大勢の人がポイントに向かって何時間も構えているのは知っていますが、あがる瞬間のポジションをよく捉えていると感心しています。
 
 
秋の装い

松田 寛之(京都府)


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じぶんでは、うまくうつせたと思いました。はじめて写真をうつしにいきました。

【寸評】
秋の夕暮れ時の、空と、地面の灯篭と、お寺の建物や木々のライトアップの微妙なバランスが過不足なく捉えられて、素敵な作品です。これを出発点に素敵な作品を撮り続けてください。
 
 
第一回 佐伯三の丸神楽大会

植木 修(大分県)


【寸評】
お神楽の囃子の音、観客の拍手、舞台を踏み鳴らす足音。すべて生き生きとつたわる写真です。
 
紫の舞踏

大城 俊雄(沖縄県)


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睡蓮の小さな花が目に留まり、撮影しました。足場の悪いなか、震える右手を押さえながら撮りました。

【寸評】
紫の花びらと雄蘂の生え際の黄色の産毛みたいなものと、真ん中の雌蘂の色の取り合わせが絶妙で心を打たれました。沖縄にしかない美しさなのでしょう。
 
冬の使者 白鳥

杉浦 孝雄(千葉市)


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毎年11月末から3月上旬にシベリアのコハクチョウが来ます。今年で2回目のロケで、初めて舞い降りる白鳥を撮りました。飛び立つ白鳥は撮影できましたが、風の向きによって降りる向きが違うので、今回は私に向かって来ました(足が不自由ですぐには移動できません)。

【寸評】
奥の鴨の群れ、手前の三羽の白鳥、その空間に美しい白い羽を広げて舞い降りる白鳥。「千載一遇の好機」をモノにした貴方の努力に乾杯。
 
一瞬を飛ぶ

福島 國民(広島市)


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手が震えて動くので、カメラにグリップを付けて固定して写しました。連写シャッターで撮りました。

【寸評】
スケボーの若者の激しい動きの素敵な一瞬を、困難な条件を乗り越えてきっちり捉えた気力、迫力に拍手です。