2014年3月度 金曜登山部例会報告
高積山(和佐富士)と城ケ峰(ソフト)
 



    

  実施日 2014年3月21日(金) 祝日
  天  気 薄曇り
  参加者 視障:3名  晴眼:5名  合計:8名
  コース JR布施屋駅〜舗装道(一部熊野古道紀伊路)〜山道〜高積山(上の宮)昼食
〜高積山頂上(展望良好)〜城ケ峰〜高積山頂上〜高積山(下の宮)〜
布施屋駅(一部解散)
  感 想

  先ず、反省から。下見の日程が調整つかなくて、どんどん遅くなり、まずかったと思っています。
  もう少し細やかな連絡を取り合うべきだったと思います。以後気をつけます。

  長閑な田園風景の中を、のんびりと歩く内に、山道へ入って行ったような気がします。
  少し荒れてる感はありましたが、舗装された道をいつまでも歩くよりは、それに結構歩きにくい
  下りを上らないのが良かったかなと思います。

  梵字の書かれた石や石碑等がありましたが、それらをゆっくり触ったり、眺めたりしたら良かっ
  たかなと思います。
  高積山の頂上から、見慣れてる粉河にある「龍門山」が台形ではなく、もう少しスマートな山に
  見えました。皆さん遠くまでご苦労さまでした。
           





参加者からの感想文

高積山・城ヶ峰

  和歌山線の布施屋駅を降りると、正面に「和佐富士」「和佐の高山」とも言われる高積山が聳えている。
  熊野古道が紀の川を左岸に渡り、川端王子に向かう道を行くと、キャベツ畠に出る。
  登山口は民家の裏にあって自然に吸い込まれるように山道に入る。
  入山者少ないのか、落ち葉が厚く積もって、歩みに合わせてカサコソ、カサコソと音を立てる。
  時々、藪椿の赤い花が落ちている。冬の名残のようで寒々しいが、なぜかホットする。
  カサコソ カサコソ音が続く。倒木をくぐったり、またいだり、落ち葉が道を覆い迷わせる。
  小さな鳥居の前に出て、終了かと思いきや、厄介な道はまだ続く。「ソロソロ終わりが良いな」と思う頃、
  神社の石垣が見えて来た。
  
  社の祭神は五十猛命と2人の妹で、千数百年も前にこの地に移され、「高三所大明神」と称され、
  紀の国の木の神は今でも船や木工、建築等にかかわる人たちの信仰を集めている。
  「朝日さす 夕日輝くその下に黄金千枚 朱3石」と伝承の通り、大正14年、本殿北側の平地で古銭が
  1万5千枚発掘されたという。
  
  境内は、石の板碑も残されているし、さらに遊行僧、徳本上人(1758〜1813)が一時期、天皇からここの
  地を賜り、庵を結んだと言う記事も残る。
  社前で昼食をすませ、展望広場へ。広場では左手奥に龍門山を遠望して、一息ついて、元気が出て
  来たその調子で、北朝の城跡、城ヶ峰へ。樹林の中を下ると平地に出る。道は30pほどの盛り土の
  上を通っている。城の土塁である。土塁が途切れて登ると和佐山城跡(城ヶ峰285m)。
  1360年の「龍門山の戦い」は、壮絶な対戦の結果、南朝が敗退して終結した。
  城跡には、土塁、曲輪、井戸跡等が残っているが、大方笹に覆われて入り難い。山頂の二等三角点を
  確認し、踵を返して、先の展望台を経由して参道を下る。
  冷たい風も治まって、暖かい春の光、 和やかに話あう声。のんびりした、お彼岸の山行は終わりました。
 
  「クヌギによく似たアベマキは新芽が出るまで落葉しない」と教えて下さったAさん。
  「ひさかきがビシャコ」と教えて下さったBさん。有り難う!
    


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