こだま 2005年12月号(第332号)


目次
視点・・・・・・・・・・・・・・・・・1
新年にあたって・・・・・・・・・・・・4
2006年 私 戌(いぬ)年です!・・6
あこがれのハワイ空路・・・・・・・・・9
新年のつどい にぎやかに!!・・・・20
ブロック 今年の方針 ・・・・・・・22
(読者投稿)「松山での研修会」・・・・ 25
第39回都民集会案内・・・・・・・・29
情報アラカルト・・・・・・・・・・・30
ありがとうコーナー・・・・・・・・・32
事務局だより・・・・・・・・・・・・33
日程情報・・・・・・・・・・・・・・35
編集後記・・・・・・・・・・・・・・37
(目次終わり)
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視点
新年明けましておめでとうございます。
年頭にあたり、東視協が取り組むべき今年の重要課題について考えてみたい。
小泉自・公政権の「構造改革」路線は、郵政民営化に代表される「官から民へ」、「規制緩和」の流れを加速させてきた。しかしその結果、昨年4月にはJR西日本の列車脱線転覆事故を起こし、11月にはマンションなどの耐震強度偽装事件を引き起こした。景気は「株高」を背景に連続的回復基調にあると言われている。だが、国民の生活実感は、どうであろうか。中小企業の不振や完全失業率の高水準での固定化、とりわけ、若者の派遣等、不安定雇用の増大など、社会的格差の広がりが顕著になっているのが、大きな特徴と言える。
石原都政についてみると、企業の業績好調を受けて都税収集は増加が見込まれる。東京都は来年度積極予算を組む見通しであるが、福祉や教育の充実に使われる保証はない。それどころか道路建設などの大型プロジェクトに予算が、つぎ込まれようとしている。
昨年強行成立させられた障害者自立支援法について、私たちは、かつてない規模の反対運動を展開し、いったんこれを廃案に追い込んだ。施行細目は不明な点がまだ多いが、4月の施行に向けて、やがてその全容が明らかになってくる。今年は当然のことながら、政府をはじめ、都や区市町村に対する取組が重要になってくるだろう。その際、「応益負担反対」の声をいささかもトーンダウンさせてはならない。
東京都に対しては、都民生活を守る自治体本来の役割を発揮させる取組、福祉や教育の切捨てを許さない運動、特に、安心して歩けるまちづくりの実現や特養マッサージ師の仕事と身分を守る運動など、長年に及ぶ課題解決にも取り組まなければならない。
憲法制定60年の今年、自民・民主など憲法改正を企てる動きが活発化している。この改正の中心的ねらいが憲法9条であり、自衛隊がアメリカの意のままに世界中どこへでも出かけ、武力行使ができるようにする国づくりがねらいだ。1月末にも開会される通常国会には、この憲法改正を土俵に引きずり込むための「国民投票法案」(自・公・民4合意)が提出されると言われている。安全・福祉・安心の土台は平和である。「平和憲法を守る」一点で合意できるすべての人たちと力を合わせて憲法改正の動きを阻止していかなければならない。
昨年私たちは、内田邦子さんが提起した重度障害者のための職場介助者制度の適用期間を
それまでの10年間から、さらに5年間延長させる成果を勝ち取った。会員の切実な願いに基づく運動があれば、行政や社会を動かすことができる。このことを胸に深く刻んで、今年も一緒に歩もうではないか。(副会長  田中 章治)

新年にあたって
会長 鈴木 彰
会員の皆様、そして「こだま」読者の皆様、謹んで新年のお喜びを申し上げます。日頃より東視協運動に対し、ご協力頂きまして役員一同心から感謝申し上げます。
さて、2005年は私たちにとって暮らしを一層困難にする政治がすすめられてきています。「障害者自立支援法」「年金給付引下げ」など、あげればキリがないほど・・!
国を動かした成果がありました。要求してもなかなか実現しない中で、重度障害者職場介助者制度(ヒューマンアシスタント)は、これまで10年となっていたのを5年間延長させました。内田邦子さんの身近で切実な具体的な要求を、当事者が先頭に立って運動を起こし、見事に勝ち取ったものです。「固有名詞入り」の身近で具体的な要求をねばり強く要求し続けることの大切さを改めて実感しました。
今年は小泉内閣の「構造改革の総仕上げの年」と言って、増税・憲法改悪と教育基本法の改悪をねらっています。負担増では、「応益負担」、「障害基礎年金から介護保険料を差し引いて支給する」「65歳以上の介護保険第1号被保険者への負担増」「日常生活用具の支給では、これまで非課税世帯には負担がなかったのを負担を求める」など、私たちの暮らしを一層困難にさせています。
憲法9条そして96条を改悪し、戦争ができる国にしようとねらっています。「9条の会」は、全国で3400を数えています。東視協としても具体的な行動を起こそうと役員会で話しています。平和でみんなが幸せになるよう、会員一人一人が団結し、東視協を大きく、と、力を一層つけ、要求実現のため今年もがんばりましょう。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
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2006年 私 戌(いぬ)年です!
今年も年男年女の皆さんに、今年にかける思いを「わん」と吠(ほ)えて頂きました。皆さん、いろいろな思いで、がんばってくれそうな東視協です。
(北部 浅居 和歌子)
私にとって、仕事(マッサージ)も趣味(ハンドベルと折り紙)においても「手」がキーワードのようです。昨年は家族や仲間とのつながりの大切さを感じた1年でした。いろいろと厳しい時代ですので、名前に負けないように平和を願い仲間とともに歌い続け、いつまでも若々しく、元気で、前向きなかっこいい40代を目指したいと思います。介助犬のように傍らでそっとあたたかく支えて、共に歩いていけるようになりたいです。(ペットの方が、かわいがってもらえるかな・・・!)
(西部 加藤 弘之)
男性にも更年期ってあるんだよって言われましたが、曲がり角にきているのかなあと思うところもあります。自分の干支(えと)だというのを機会に巻き返しの年にしようと思います。
(北部 鈴木 清子)
家族みんなが健康で、実り多い年にしたい。
(北部 長谷川 貞夫)
私は戌(いぬ)年ですが、今年の9月で72歳になります。今から32年前の昭和49年に国会図書館の大型コンピュータで初めて点字のキーで漢字を含む日本語の墨字文を書く実験に成功しました。そして、昭和56年にその延長としてのパソコンによる日本語ワープロをつくりました。今は、平成13年から研究を実施したテレサポートの普及を行っています。そして、新しいこととしては、これまで、指で読むとされてきた点字を体表の多くの場所で読む「体表点字」の研究を世界で初めて行っています。
体表点字は、指を差し出さなければ読めない点字を身体の表面に点字のほうから飛び込んでくる点字を可能にしました。
これは点字を、音声や墨字が音や光線のように向こうから飛び込んでくる原理と同じ原理を実現したものです。
今年は、この体表点字の原理をどのように応用するかの実験と普及に努めたいと思います。どうぞ皆さん「体表点字」をご理解のほど、よろしくお願いたします。
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あこがれのハワイ空路
昨年末、編集委員の織田津友子、織田洋、野島潔がホノルルマラソンのツアーに出かけ貴重な体験をしてきました。その報告をここにさせていただきます。
(常夏の島からアロハ・アロハ!!)
織田 津友子
私は昨年の12月、ホノルルマラソンに参加しました。走ることの好きな野島さんを誘い、留学中の娘に会う目的で、夫も一緒に行きました。私は10kmウォーキングに、野島さんはもちろんフルマラソンに出場しました。旅行の思い出を3人で分担して書かせていただきます。
12月9日午後8時過ぎ、私たちはホノルル行きの飛行機に乗り込みました。少々興奮気味の3人と、野島さんの友人の佐藤さんも含めて、2回機内食プラス野島さんらしからぬ量のアルコールで、あっという間にホノルル空港に到着。そこからすぐにバスでマラソンコースの下見に行きました。そのあと、娘とも合流して、ハワイでの最初の昼食を食べました。たくさんの種類の中から好きなモノをとるバイキング方式でした。その中になんとそうめんがあったのです。もちろん食べましたが、「東視協のそうめんを売ったら、儲かるだろうなあ」と思いました。
宿泊のホテルは、ワイキキビーチのそばでした。荷物を置いて、さっそく娘とその友達の
ドノバンに、ハワイ一のアラモアナショッピングセンターやスーパーマーケットに案内してもらい、それぞれにお土産さがしをしました。また、マラソンのスケジュールの合間を縫って有名なダイヤモンドヘッドに出かけました。岩道と「死の四谷階段」をのぼって、頂上に到着した時は感激しました。また野島さんとワイキキビーチに連れて行ってもらい、全盲になって、10年ぶりに泳いだ野島さんは、とても感激していました。ホノルルの海の水もやっぱりしょっぱかったです。
ホテルのエレベーターや部屋に点字表示がありましたが、点字ブロックはありませんでした。でも盲・聾学校のところに「ぴよぴよ」の音響信号機があることに驚きました。
日本では厳しい寒さですが、Tシャツ1枚で過ごせるハワイは本当にいいですね。
私もウォークでは楽しく歩き、記念にTシャツとバンダナをもらいました。食べ物は何でももビッグで量も多い。米は日本米のおいしさには自信を持ちました。また、今回のツアーで全盲だけで参加したのは私たち4人だけでした。他の視覚障害者はガイド付きの参加がほとんどで日常的なことはガイドにやってもらっていましたが、私たち4人は娘たちがいなければ何もできませんでした。ツアーを計画して下さる方々にマラソン以外でのガイドもしていただけるよう、今後の検討課題だと思いました。
まだまだ書き足りませんが、紙面の都合上、ここでおしまいにします。        
(ホノルルマラソンの巻)
野島 潔
スタート地点は、人・人・人でごったがえす。サンライズまで1時間半も前の5時、打ち上がる花火と共に2万8千人あまりのランナーが、一斉にアラモアナ公園をスタート。私もブライアンさんと大場さんの2人の搬送者に挟まれて、走るというより歩き出しました。
徐々にスピードを増し、アラモアナビーチを左に見ながら、アラモアナ大通りを西へ。アロハタワーのあるホノルルダウンタウンの中心で右回りに折り返し、そこからは逆に東へ、まだ暗いのでクリスマスネオンがきれいなカピオラニ大通りを抜け、ワイキキホテル街のカラカウア大通りを、ワイキキビーチを右に見て、私たちが泊まったマリオットホテルの前を通り、ダイヤモンドヘッドへ向かいました。
ダイヤモンドヘッドに差しかかる手前から上り坂となり、ここで3人揃ってトイレタイム、私は憎きブッシュめがけて放水し、すっきりしたところで、日の出に向かって再び走り出し、高速道路をひた走りました。
沿道からは、「アロハー」、「グッドラック」の声援に混じり、「がんばれ」の日本語も耳に届き、さらには、至る所でパフォーマンスが繰り広げられ、ビートルズのハローグッドバイや、ロック アラウンド ザ クロックなど、知っている曲が演奏されていると立ち止まって跳んだりはねたりしてしまい、途中追い越し追い越されるランナーの中には、裸足の人あり、サンタクロースあり、赤ふんの人ありで、それは皆楽しそう。
 コースは高速道路をハワイ・カイの住宅地を1周して折り返し、そこから西に方向を変えカピオラニ公園のゴールまで残り15キロの戻り道を、最後の気力を振り絞って、まっしぐら。そんな雰囲気の中、5時間37分2秒で、3人腕を組みゴールイン。もちろん苦しい時もありましたが、かなりの人がホノルルマラソンを満喫している感じで、マラソン大会とはいっても最初から歩く人もあって、42.195キロの最終ランナーのゴールインは夕方の7時だったそうです。
一方、ウォーキングに参加した織田津友子さんは、2時間10分で、10キロを完歩しましたが、目標タイムは2時間を切ること、歩き始めからしばらくはスローペースだったので伴走者を引っ張るように自分のペースを取り戻し2時間10分になったと言っていました。レース終了後、ビールでお互いの健闘をたたえ合いました。
(ハワイ島の旅)
織田 洋
12月13日、私たJBMA(日本盲人マラソン連盟?)のツアー参加者はオプショナルツアーでハワイ島に出かけました。
ハワイ島は、ハワイの島の中で最も大きくビッグアイランドと呼ばれ、日本でいうと岐阜県ぐらいの大きさの島だと言っていました。オアフ島から飛行機で45分、ヒロ空港に着くとオアフ島とは違い、静かなところで、朝7時過ぎでしたが、オアフ島の観光地とは違い、日本の小さな町という雰囲気でした。
マイクロバスに乗り込み、1日観光がはじまりました。始めに加山雄三の演奏で有名なブラックサンドビーチに行きました。ハワイ島は世界中で最も新しい島で海底火山が爆発し、できた島で、この砂浜は溶岩が固まり、それが月日の経過と波に洗われ、このような黒い砂浜になったそうです。次にハワイの植物がほとんど見られるという植物園に行きました。そこで印象に残った話は、ヤシの木のことでした。東南アジアでは、このヤシの木、実で毎年何人かの人が落ちてきた実で死亡する人がいるそうですが、ハワイでは観光が盛んなところなので怪我人を出さないよう、実が大きくなる前に切って落とすそうです。日本では考えられないような事件が外国ではあるのだなあと感心してしまいました。
今回のツアーの目玉ともいうべきキラウエア火山への登山はとても興味がありました。登山といっても火口まで車で登れ、観光地化されたところでした。とはいっても火口近くの道を歩いていても至るところで熱を発する穴があちこちにありました。日本では火口近くというと硫黄のニオイがするのですが、ここではほとんど硫黄のニオイがしませんでした。
火口近くの平地には岩がゴロゴロあり、アメリカ映画のロケ地として使われているそうです。「猿の惑星」や「ジュラシック パーク」などの映画もここで撮影されたそうです。
ハワイといってもここは2千メートル以上もあり、気温は20度以下で風も強く、とても寒いところでした。ガイドさんが言っていましたが、午前は山の頂上でスキーをし、午後からは海岸でサーフィンをする、こんなところは世界中でここだけですよ、と皆を驚かせていました。
買い物もあちこちでしていました。もちろん、ガイドさんが連れて行くのですが、野島さんも織田津友子も行く先々で何かを買っていました。マカデミアンナッツやクッキー、チョコレートなど味は最高でした。本物のコナコーヒーとやらを買いましたが、ハワイで試飲した時は、おいしい!という気分になりましたが、日本へ帰ってきて毎日飲んでいますが、どこがおいしいのか、よくわかりません。 だまされるとは、こういうことですかねえ・・・!
今回のツアーは日本語がどこでも通用する旅でした。ガイドも店の人も日本語をしゃべっていました。日本から来て永住している人もたくさんいるそうですが、そうでないアメリカ人も流暢に日本語をしゃべる人が大勢いて、話には聞いていましたが日本人様々の国だとつくづく思いました。
楽しいツアーでしたが、9.11以後、警備は異常なものでした。空港では荷物チェックが厳重で、身体検査こそありませんでしたが、ゲートを通る時は靴を脱ぎ、ズボンのベルトも外さなければ通してもらえませんでした。テロへのアメリカの警戒心は異常でした。とはいえ、4泊6日の旅は楽しく過ぎていきました。3人の共通の意見が、「今度はニューヨークシティマラソンに行こう」と外国の良さを少し感じて帰ってきました。
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新年のつどい にぎやかに!!
「明けましておめでとうございます。」
司会者の挨拶から始まった2006年東視協の初行事「新年のつどい」は、にぎやかに行われました。
最初に会長挨拶、続いて来賓の日本共産党都議団の、かち佳代子さん、障都連の市橋事務局長も連帯の挨拶に駆けつけて頂きました。
つどいは、北斗星・カシオペア・明星・彗星の4グループに分かれ、抱負を交えた自己紹介では「今年はもう少し活動に参加したい」と北部の小原寿賀子さんと東部の滝沢由紀子さん、「今年は『なにか』を始めたい」と発言した西部の吉田洋子さんに「例えばどんなこと(遅刻をしないこと)」と茶々を入れられて、たじたじの吉田さんでした。「今年は宴会の席で歌を歌う」と表明した内田邦子さんがほろ酔い気分で歌い出しましたが、ちどり足ならぬ、ちどり歌で、みんなの笑いを誘いました。2回目の参加の大畑安男さんは「久しぶりに皆さんと会っておいしいお弁当・酒・ゲームなど、とても楽しかったです」と感想を寄せました。恒例の山城さんの干支を折り込んだ都々逸を紹介します。
「戌年」
「い」くさ しばろう  「ぬ」いこもう
「ど」だい 9条    「し」っかりと
聞き酒や落語、グループ対応しりとり歌合戦も盛り上がりました。今回の参加者は46名でしたが、担当の西部実行委員からキャッシュバックのお年玉をもらいました。会費が3500円から3千円に値下げされました。参加者は大喜びで「こいつは、春から縁起がいいわい」とえびす顔でした。準備から当日の運営まで西部ブロックの皆さんありがとうございました。(編集委員会)
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ブロック今年の方針
(西部ブロック 小板橋 靖彦)
2005年のブロック活動は、皆さんの協力のおかげをもって、ほぼ毎月ブロック会や行事を計画し、実施することができました。
2006年は、前年の流れを踏襲しつつ、ブロック旅行を計画する、会員宅を訪問するなど、会員相互の理解や団結をより強める活動にも挑戦したいと考えています。
本来の地道な活動と合わせてすすめていきたいと思っておりますので、皆さんのよりいっそうのご協力をお願い致します。
(東部ブロック 梅村 秀)
これまで何をどうやってよいのかわからず、ただ事務局と会員の間をつないできましたが、今年は、私としての目標を持ち、ブロックの運営をしたいと思っています。
その第1は、足立区にも支部を作り、もっと会員に対して細かな運営をすすめたい。
第2として江戸川、江東地区をひとつとして身近な支部に。
また、私個人(戌年)の目標としては、この1年間ニュースをきちんと発行できていなかったことを反省し、ニュースの発行をしていくことを目標にしたいと考えています。
(南部ブロック 野島 潔)
忘年会の席で一人一人今年の抱負を語って頂きました。
石原さん・・ガイドヘルプが心配。 
伊藤さんL・仕事が減っている。
黒岩さん・・治療院を早く軌道に乗せたい。
下奥さんL・自立支援法の実施を少しでも良いものにしたい。
田崎さんLM平和憲法を守る戦いに力を注ぎたい。
田中章治さんL・全視協活動がんばりたい。
中西さんLM日曜日の活動にたくさん参加したい。
西原和子さんM・趣味をたくさん楽しみたい。
山中さんL・高い医療費が心配。健康が何より。
野島さんL・「明るく楽しく元気よくチャレンジの年に」をブロックの抱負として、活動したいと思っています。
(北部ブロック 織田 津友子)
全視協や東視協の役員をやっている人が多い。従ってかなり忙しい。しかし、そんな状態でもブロックだよりをしっかり出して、いつでも参加できる状況を作りたいと思います。
「つくろうよ 頼る 頼られる ブロックを」。
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(読者投稿) 「松山での研修会」
南部 山中 由紀子
私は、10月8日から10日に愛媛県松山市の奥道後温泉で開かれたDMカンファレンス(糖尿病研修会)に参加してきました。
初日は東京から松山まで飛行機を利用し、松山空港まではJALのサポートをお願いしましたが、到着した空港からはバスで会場となっているホテルに向かいました。やっと乗り込んだバスも、目的地との中間の折り返し場所でいったん終点となって、同じバスが、そこから路線を変えて道後に向かうという複雑さで、私はバスに乗れば乗るほど「本当にこのバスに身を預けていてよいのか」と不安に駆られました。
これからは、研修会の報告と、私が医療器具について、主張をしてきた経過です。
初日はふたつのテーマがあり、「インスリン注射を長年にわたり続けてきて」ということで、3人の年齢の異なる人たちの話があり、かつてはガラス製の注射器で、針も今よりも太く、使うたびに煮沸をして、消毒をしなければならなかったという話で、今は使い捨ての針と注射器(一部使い捨てでない注射器もあります)となり、私はインスリンによる治療が日本で始まった時の、目が見えないということが治療に差し支えとなって、医師も患者である私たちの先輩も、大変な試行錯誤を繰り返してきて、今に至っているのだろうなと、恵まれた治療を受けられている幸せに感謝をしました。
もうひとつは、「インスリンポンプ」についてという講演で、「インスリンポンプ」とは、インスリンを装置にセットして、点滴のような管を通じて医師が指定した単位のインスリンを自動的に流して注射をする機械だそうで、視覚障害者の中にもこの機械を使っている人もいるそうです。
二日目は、午前中に、「インスリン注射の現在」という講演で、午後は松山市内のミニ観光でした。午前の講演では、「インスリンの4回注射(1日に4回注射をする)」の話と、「超速効型インスリン治療」についての話がありました。「インスリン頻回療法」とは、1日のうちにR(速効型インスリン)と、M(中間型インスリン)の組合せ、また、超速効型インスリンとM又はRというインスリンの組合せで、インスリンを日に4回注射をして、いかなければならないことも知りました。その日の夜はグループディスカッションで、私は「糖尿病と長くつきあう」というテーマに参加しましたが、その時の参加者の一人が「主治医との関係がうまくいかず困っています」と、そこにいた参加者に話してくれましたが、主治医と良い関係を築けないのは悲しいことで、もし、それが私たちであったなら、目が不自由であるために医師の言葉からしか病状を知る手だてがないので、主治医と良い関係が築けなければ、その人以上に苦しい思いをするのではないかと思いました。そして、私は幸いにも良い医師に恵まれ、とても感謝しています。
最終日は「糖尿病と趣味」という題で、愛媛医大の現教授の金沢医師の講演があり、金沢医師は「糖尿病の人こそ趣味を持ってほしい」と言われていました。
研修はここまでだったわけですが、帰りは会場で知り合った同じ東京の女性と松山市の中心にある松山市駅まで、2時間半をかけて歩き、空港行きのバスに乗り、あとは初日と同じ空路で帰ってきました。
今回初めて知らないところである松山に行って、バスで不自由な思いをしましたが、医療機器のバリアフリーの要望もでき、一人で遠方で出かける自信もできました。
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第39回 都民集会の御案内
日時:2006年 2月12日(日)午前10時〜午後5時
場所:都障害者福祉会館
全体会・・・午前10時〜
記念講演LM・『石原都政を今一度考える』
講師・・Mジャーナリスト 斎藤 貴男氏
分科会LM・午後1時〜
(1) 障害者自立支援法とこれからの運動
(2) 特別支援教育について
(3) まちづくり運動と東京のまち
(4) 働く権利の確立を
(5) 障害者の権利保障について
資料代:1500円
主催LM・障害者と家族の生活と権利を守る都民連絡会
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情報アラカルト
明けましておめでとうございます。
また今年もたくさんの情報をお届けします。
皆さんからのユニーク・変わり種情報もお待ちしております。情報をお持ちの方は、編集委員会までお寄せください。
1.餅の利用法あれこれ
雑煮やきなこ餅にして食べられた方が多いと思います。まだ残っている餅を、ちょっと う食べ方をしてみませんか。焼いた餅を、熱湯を注ぐだけのインスタント味噌汁に入れて、三つ葉を散らしていただく。炊飯器で炊き込みご飯を作る時に、餅一切れを入れて、一緒に炊くと、おこわのできあがり。耐熱容器に薄く油を塗って、餅・ピーマン・ハム・とろけるチーズをのせ、ピザ用ソースをかけてトースターで焼くと、ピザ餅のできあがり。
2.「もってこタオル」
新聞の「持っていこうよ」のコラムで紹介された商品です。アウトドア・旅行・温泉・山歩きと、どこへ行くのにもこれさえあれば便利なグッズです。身体が洗えて、拭けて、すぐ乾き、タオルなのに、約30gの軽さと薄さでかさばらず、携帯にに便利です。しなやかなタオル地なので、ショートマフラーとして、防寒にも日焼け防止にも便利です。素材は綿39%・キュプラ39%・ポリエステル22%、サイズは26×96cm、配色は、赤・ピンク・水色・青・黒など。価格は1575円。(税込)。
お問い合わせ・お申し込みは、0898−24−1121 (株)織り夢(おりむ)まで。
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ありがとうコーナー(省略)
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事務局だより
1.3月4日〜5日に行う群馬県草津への東視協1泊旅行の参加締切りは、1月20日です。障害者手帳の番号とともに、所属のブロック長に申し込んでください。
今回旅行のテーマは「温泉と雪道散歩」、参加費は1万5千円程度です。障害者休養ホーム事業(年2泊まで、本人6490円、付き添い3250円まで補助)を利用するなど、南部ブロックの仲間が心を込めて企画実施します。
2.2月1日に行う第6回駅ホーム転落事故ゼロの日行動は、国土交通省と東急への要請、高田馬場駅での献花を行います。日程が確定していませんが、午後に要請を行い、午後6時からJR高田馬場駅ホーム目白寄りで上野孝司さんへの献花をします。 
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日程情報
1/18(水) 障館相談(担当・鈴木彰)
  同    こだま 1月号テープ版発行(予定)
1/19(木) こだま 1月号活字版発行、事務局作業
1/21(土) 「ステッキーズ」レッスン
1/22(日) 女性部例会
  同    教養講座「あんま鍼灸の文化史」 講師:長尾栄一氏
1/23(月) 南部ブロック会
1/25(水) 障館相談(担当・織田洋)
1/26(木) 事務局作業
  同    まちづくり委員会、東急池上線蒲田駅点検
2/1(水)  第6回駅ホーム転落事故ゼロの日行動
  同    障館相談(担当・西原和子)
2/2(木)  事務局作業
  同    こだま編集委員会
2/3(金)  雇用をすすめる会
2/4(土)  事務局作業
  同    東部ブロック会
  同    北部ブロック会
2/8(水)  障館相談(担当:山城完治)
2/9(木)  事務局作業
2/11(土) こだま2月号点字版発行
2/12(日) 障都連 都民集会
2/15(水) 障館相談(担当・鈴木彰)
2/16(木) 事務局作業
2/18(土) 事務局作業
  同    落語とトークの集い(日本障害者センター文化事業)
2/19(日) 東視協役員会
2/22(水) 障館相談(担当・織田洋)
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編集後記
2006年がスタートしました。昨年も自立支援法をはじめ、数々の私たちを苦しめる施策がすすめられようとしています。 しかし、不思議なもので年の初めには、今年もがんばるぞ!という気持ちになります。不思議です。
北部の阿部広子さんから、下記のアンケートの依頼がありましたので、ぜひ協力してください。
「観劇のバリアフリーをすすめるためのアンケートにご協力を」
今、海千山千という演劇集団を主催している方々が中心となって、上記のアンケートが取り組まれています。アンケート結果は、いろいろな劇団に返して、バリアフリーの推進をはかってもらうとのことです。興味のある方は、阿部までお電話下さい。(3908−9887)。
今年も憲法を守る活動や自立支援法の具体的な要求など、私たちにとって足を休めるひまもないようです。東視協に合った活動スタイルで、今年も皆さんと一緒にがんばりましょう。
会員拡大と財政問題も具体的に取り組む必要があります。多くの視覚障害者が安心して暮らせる東京をつくるために仲間を増やし、東視協を大きくしていきましょう。
点字民報・こだま読者を増やし、東視協の活動を多くの視覚障害者に知らせましょう。
今年も会報「こだま」をよろしく。
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