導犬使用者の声


Hさん  盲導犬使用歴1年
 私は盲導犬と一緒に歩くようになって、1年半とちょっとになります。
それ以前は、家族の者の手引きに頼っていました。
仕事の行き帰り家族の者の都合に合わせなければなりませんでした。
家族もできる限り、私の都合に合わせるようにていてくれましたが・・・・。
盲導犬と歩くようになってからは、自分の思ったときに思ったところへ行くことが可
能になりました。
自分の自由の時間を取り戻したようです。歩くのも自分のペースで、犬に誘導を信じ
て胸を張って歩くことができます。
歩く楽しみを取り戻したようです。
移動のためだけの手段であった歩行が、盲導犬とともに歩くようになってからは、歩
く楽しみを感じるようになったことはとても素晴らしいことだと思っています。


Sさん 盲導犬使用歴20年
「盲導犬を持って変わった!」」と、感じたのは、4週間の歩行指導を受け私の盲導
犬となったポーラと一緒に、岡山へ帰ってくる新幹線の中でワゴンサービスの販売員
に何のためらいもなく.「お弁当下さい」と、声をかけることができたときである。
言いたいことが言えないような内気な入間ではないのに、なぜか気後れして、それま
での私にはどうしてもできないことだった。
この社会の一員として胸を張って生きるようになった自分に気づいた。
以来私は、出会う人たちみんなが気持ちの通じ合う友だちのような気がして、いつも
心を大きく開いている。

Tさん  盲導犬使用歴10年
 私は、杖だけで一人歩きできていましたし、動物が苦手だったのですが、より安全
に歩くために盲導犬との歩行を選びました。
全盲の歩行には皆さんが想像される危険個所だけでなく、周りの音がかき消されてし
まう風雨の日、進む方向がわかりにくい広場や駐車場など判断に迷う場所もたくさん
あります。
犬と歩いて10年。
パートナーは我が子同然。
好きなとき、好きなところへ行ける。
安全だけじゃなく、楽しく歩ける。
考え事をしながらでも鼻歌を歌いながらでも気楽に歩ける。
夜遅くても人通りが少なくても寂しくない。
時には見えている人も追い抜かすほどさっそうと歩けてしまう。
そんなワクワクする歩行やパートナーとの生活に幸せを感じる毎日です。



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