近畿教育オーディオロジー研究協議会
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飾り 会長挨拶
 新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、3年目の教育活動が始まりました。ワクチン接種の拡大や、さまざまな感染症対策の効果もあって、少しは安全と思う時も増えましたが、終息の見とおしはまだありません。教育現場や医療の現場の皆様には、この間、感染拡大防止のために多大なご尽力をされたことと思います。また、日々変化する感染状況に、急ぎ対応することも多かったのではないでしょうか。しかし、いつまでも終息を期待しているわけにはいきません。一番厳しい状況の中での対応は、子どもたちも私たちもすでに経験しています。だからこそ今年は、「コロナがあるのは当たり前」その中で、「やり続けることができること、持続可能なこと」を目標に進めていきたいと考えています。感染症がなくなることを期待するより、今を受け入れ、今できる目標で進むことの方が、楽しむことや幸せになることに繋がるのではないかと考えています。この研究会にとっても厳しい期間はありましたが、代表委員の方々が英知を尽くし、オンラインやオンデマンドを活用した新たな研修のあり方にも取り組み、成果を上げてくださいました。今年度も、感染拡大状況を鑑みながらではありますが、これまで研究会を進めてこられた諸先輩方の思いを引き継ぎながら、代表委員や運営委員とともに、さらなる発展に力を尽くしたいと思います。
 本協議会では、学校種や地域を超えて、聴覚障がい児のきこえやコミュニケーションを支援する教育活動を「教育オーディオロジー」として、実践、交流、研究活動を長きにわたり続けています。「近畿は一つ」を合言葉に、20年以上にわたり守ってきた「ゆるやかに」「つながる」「継続する」をキーワードに活動を進めてまいりました。学校、医療、福祉、療育などのさまざまな分野を越えた繋がりの中で得た成果を、子どもたちとの日々の教育実践に活かしていただけたらと思います。聴覚障がいの子どもたちを取り巻く環境は、人工内耳の普及や両耳装用、デジタル補聴器の開発改良、新生児スクリーニング検査の普及など日々大きく変化しており、その支援に関わる私たちに求められるものも変化し続けています。医療機関、保健機関と連携を深めながら、知識を広げたり技能を向上させたりすることが大切だと感じています。また社会の中では、障がいに対する意識や支援方法も少しずつ変わり、インクルーシブ教育が推進されていることから、聴覚支援学校におけるセンター的機能の向上や関係機関との連携が強く望まれている状況もあります。そのような中で、聴覚障がい教育の専門性の維持・継承ができるよう、本研究会が多くの方々の学びや情報交換の場になるとともに、それぞれの学校で実践・研究が深まることを期待して、ご挨拶とさせていただきます
令和4年6月3日
近畿教育オーディオロジー研究協議会 会長
赤木 瑞枝(大阪府立中央聴覚支援学校長)