JANNET障害分野NGO連絡会 メールマガジン 第184号 12月号 2018年12月28日発行 ―目 次―  トピックス 1. -連載企画11ー CBID2019への期待 ウランバートル市における障害者の社会参加促進プロジェクト(DPUB) JICA専門家 千葉寿夫 誰もとりのこさないフェスタ 終了報告 JANNET主催イベント 誰もとりのこさないフェスタ「とりフェス」(12月15日) インフォメーション 1. 第4回 アジア太平洋CBID会議2019開催決定(2019年7月2日-3日) 2. 国連障害者の権利条約(UNCRPD)締約国情報 3. 2019年度「世界の人びとのためのJICA基金」活用事業募集のお知らせ 4. 海外スタディ2次募集のお知らせ (1/13締切り) イベント情報 1. 世界の福祉・幼児教育セミナーのお知らせ 1月25日                             2. アジア太平洋障害者連携フォーラム  2月2日(土)〜3日(日)    〜社会を変える障害者のネットワークと日本の役割〜    3. 地域共生社会開発実践プログラム 体験研修会 1月26日 トピックス -連載企画11- 1.CBID2019への期待 ウランバートル市における障害者の社会参加促進プロジェクト(DPUB) JICA専門家 千葉寿夫         12月にもなるとモンゴルもすっかり寒くなり、気温は連日マイナス20度まで下がります。ただ12月は新年会(日本で言う忘年会)のシーズンで、心なしかモンゴルの人たちは浮き浮きしています。 さて2018年も年末を向かえていますが、2019年はモンゴル政府と障害者団体にとって重要な年となると思います。なぜなら、「地域におけるインクルーシブ開発(Community-based Inclusive Development : CBID)」のアジア太平洋会議が7月2日、3日にモンゴルで開催される予定だからです。CBID会議には海外から200名、国内から400名の参加者を期待しています。モンゴルで障害分野の大規模な国際大会が実施されるのは、今回で初めてで、モンゴル政府、障害者団体も大いに期待しています。 一方で、なにからなにまで初めてということもあり、障害者を大量に送迎するためロシアからバスを借りてくる必要がある、ウランバートルのホテルをすべてアクセシブルにするには予算が足りないなど、準備会合では的を外した意見が飛び交い、我々も驚きました。ただモンゴルの障害者団体が、モンゴルにもアクセシブルな車両がある、ホテルも全て改修ではなく必要な箇所に絞って実施すれば良いなど、助言してくれたので安心しました。ただいずれにしても初めてのことが多く、DPUBもモンゴル政府に積極的に協力する必要があることを感じています。   最後に、CBID2019には日本からも多くの方に参加頂きたいと思っています。特に日本の障害者団体の知見を、モンゴルをはじめアジア太平洋地域に広めて頂きたいと思っています。その意味でも、JANNETの会員様には、このメルマガを通して会議情報を発信していきますので、よろしくお願いします。 写真:CBID会議チラシ表、12/15とりフェス時に配布したもの 写真:CBID会議チラシ裏、12/15とりフェス時に配布したもの DPUBフェイスブックページ(日モ)もぜひ御覧ください。 https://www.facebook.com/jicadpub/ 誰もとりのこさないフェスタ 終了報告 JANNET主催イベント 誰もとりのこさないフェスタ「とりフェス」 12月15日終了 12月15日(土)に開催いたしましたJANNET主催イベント「とりフェス」のご報告をいたします。当日は、お忙しいなか約50名の方にご参加いただきました。来賓には、JANICのイベント中にも関わらずJANIC事務局長若林秀樹様が、ご挨拶に来ていただきました。   第1部では、共用品機構から森川美和様にアクセシブル・ミーティング「みんなの会議」について、ご自身の体験を交えながらご説明いただきました。みんなの会議については、会場のみなさまからのご意見や日本以外での体験なども共有いただき、お互いに学びあう場になりました。   第2部では、障害当事者の方やNGOとして海外の障害者支援に携っている方からの報告がありました。小出真一郎様からは、全日本ろうあ連盟の歴史から現在の活動の状況。福田暁子様からは、これまでの経験と盲ろう者の現状や社会での働き方などユーモアを交えながらご紹介いただきました。野際紗綾子様からは、AARJapanの障害者支援活動、森田千春様からは、JICAの障害者を中心とした開発について説明いただきました。 その後の質問には、参加者の方から具体的な質問が多く寄せられました。たとえば、会社で働く場合に周りの方へ障害を理解してもらうにはどうしたらいいのかという相談や今後海外で事業を行っていくうえでの気をつける点など多くの質問をいただき、パネリストのみなさまも真剣に丁寧に回答していました。大きな会場ではなかったことが、JANNETらしくアットホームな雰囲気で進行できたのではないかと思っております。 また最後に、JANNETメールマガジンに毎月執筆いただいておりますJICA専門家千葉様から、2019年のCBID会議について説明、広報をしていただきました。 その後、懇親会ではJANNET会員や一般参加者のみなさまと意見の交換や交流をさせていただきました。会場があまりフェスらしい飾りつけをすることができませんでしたが、懇親会では、とりフェスを振り返りながら話しも弾みなごやかな会になったと思っています。今後もJANNET会員やJANNETにご興味ある方々と交流できる機会を作っていきたいと思います。多くのみなさまのおかげで無事にとりフェスが終了したことをご報告いたします。また次年度の開催も企画してまいります、どうぞよろしくお願いいたします! 写真:とりフェスチラシ 写真:JANNET清水会長挨拶の写真 写真:とりフェス会場、全体の様子 JANNET研修研究委員長 伊藤智典    ************************************************************************************** インフォメーション 1. 第4回 アジア太平洋CBID会議2019開催決定 第4回アジア太平洋CBID会議の開催が決定いたしましたので、ご連絡いたします。 開催日:2019年7月2日〜3日 会場:シャングリラホテル(モンゴル・ウランバートル) 住所:19 Olympic Street, Sukhbaatar District-1, Ulaanbaatar 14200 Mongolia テーマ:CBIDを通じた持続可能な社会開発と経済成長 主催:モンゴル政府(労働社会保障省)    CBID APネットワーク(旧CBR APネットワーク) 2015年に東京で第3回アジア太平洋CBR会議が開催されましたが、第4回は名称を「アジア太平洋CBID会議」と改めて開催いたします。 会議の詳細につきましては、決まり次第随時ご連絡いたします。ご期待ください。 2. 国連障害者の権利条約(UNCRPD)締約国情報     (関連サイト:http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/right.html)     署名国・地域数162/ 締約国・地域数 177 (2018年12月末現在) https://treaties.un.org/Pages/ViewDetails.aspx?src=IND&mtdsg_no=IV-15&chapter=4&lang=en 4. 2019年度「世界の人びとのためのJICA基金」活用事業募集のお知らせ 2019年度・JICA基金活用事業の募集が開始されたました。 「世界の人びとのためのJICA基金」では、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、本基金を活用した開発途上国・地域の人びとを支援する活動提案を募集しています。 詳細は、こちらのホームページよりhttps://www.jica.go.jp/partner/private/kifu/09.html ※今年度からの変更点 1.チャレンジ枠の新設 ⇒国際協力活動実績2年未満の団体も応募可能に! 2.渡航費の計上が可能に! 3.合理的な理由かつ希望があれば最大1年間の延長可能に!    応募締切日:2019年1月31日(木)必着(持ち込み・FAXは不可) 提出先 (1) 「活動提案書」郵送・メール便等送付先: 〒102-8012 東京都千代田区二番町5-25 二番町センタービル 独立行政法人 国際協力機構(JICA)国内事業部市民参加推進課(寄附金事業担当) (2) 「活動提案書」/「動画(チャレンジ枠のみ)」 電子データ送信先アドレス:jicata-kifu1@jica.go.jp ※ 「動画」については、「活動提案書」を提出いただいた際に、別途データ格納先をご案内します お問合せ先:独立行政法人 国際協力機構(JICA)国内事業部市民参加推進課(寄附金事業担当)                           5. 海外スタディ2次募集のお知らせ(1/13締切り) JANICより2018年度NGO海外スタディ・プログラム2次募集のご案内です。 ※第2次募集は、研修受講型のみの募集とします。※ 募集〆切:2019年1月13日(日)必着 派遣期間:2019年1月中旬〜2019年3月8日(金) 選   考:書類審査(書類提出後約2週間以内に結果通知) ※面接審査は実施しません。 募集人数:【研修受講型】を合わせて4名程度 (短期間〜最長1ヶ月) 応募方法:募集要項を確認の上、応募用紙と必要書類をPDFでメール送付 メール先 :overseas-study@janic.org(担当:山田) お問合せ先:特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター(JANIC)       TEL: 03-5292-2911 overseas-study@janic.org 詳  細 :https://www.janic.org/blog/2018/12/24/ngo_overseasprogram/ 参   考:過去研修生の報告書 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo/shien/study_p.html 内   容:外務省主催NGO海外スタディ・プログラムは、日本の国際協力NGOの人材育成を通した組織強化を目的としており、NGOの中堅職員を主な対象にしています。 最長6ヶ月間、国際開発分野の事業や同分野の政策提言等において実績を有する海外NGO、日本のNGOの海外事務所または国際機関へ派遣し能力強化を図る研修に参加できます。 イベント情報 1. 世界の福祉・幼児教育セミナーのお知らせ(東京) 1月25日(金) 世界の福祉・幼児教育セミナーの一環として、デンマーク福祉の魅力について、ご紹介します。 日時:2019年1月25日(金)18時10分〜20時30分 会場:エッサム神田ホール1号館(JR神田駅北口徒歩1分) テーマ:北欧の福祉先進国から学ぶ、世界の福祉について 「デンマーク福祉の魅力、海外の福祉現場から学ぶこととは」  講師: 公益財団法人社会教育協会 日野社会教育センター理事 中能孝則 「福祉国家フィンランドの魅力」 「海外福祉研修、幼児教育研修の状況、傾向」  講師: 株式会社アサヒトラベルインターナショナル ACCIグローバル教育セミナー参加申込フォーム(https://www.acci-jp.org/) 主催:(社)アサヒ国際文化交流協会(ACCI) 共催:(株)アサヒトラベルインターナショナル (問い合わせ先) 〒101-0042 東京都千代田区神田東松下町13 神田プラザビル7階 TEL:03-3526-3583 FAX:03-3526-3582 担当:和泉・木村・梅木・上杉 2. アジア太平洋障害者連携フォーラム  2月2日(土)〜3日(日)   〜社会を変える障害者のネットワークと日本の役割〜 日本障害者リハビリテーション協会では、アジア太平洋7カ国・地域から、障害者の自立生活の実現に取り組む障害当事者リーダーを招き、「さらなるステップへ進むため、日本が貢献できることは何か?」について日本の識者、ご聴講の皆様と共に考えるフォーラムを開催いたします。 「アジア太平洋の障害者への支援」「日本の企業・個人による社会貢献」「社会起業や社会的責任投資」の接点について探ります。 障害当事者・支援団体、障害者福祉関係省庁・機関の方々はもちろん、CSRやSDGs、社会的投資にご関心の高い企業関係者のご来場を多数お待ち申し上げております。 ◆日時:平成31年2月2日(土)〜3日(日) ◆時間:10:00〜17:50(開場9:30、両日とも) ◆場所:品川フロントビル B1会議室(東京都港区港南2−3−13) 品川駅港南口より徒歩3分  ◆定員:200名(申し込み多数の場合は抽選) ◆参加費:無料(事前登録制) ◆応募方法・イベント詳細は下記HPより。 https://www.kokuchpro.com/event/collaboration_forum/ ◆問合せ先: 日本障害者リハビリテーション協会研修課 TEL:03−5273−0633 FAX:03−5273−1523 E-mail: inquiry@dinf.ne.jp      3.地域共生社会開発実践プログラム 体験研修会 1月26日  日本リハビリテーション協会では、2016年から地域共生社会開発研修プログラムを実施して参りました。内容は、地域の障害のある人々、地域住民やサービス提供者、福祉やリハビリーションの専門家、ボランティアがお互いのできることを持ち寄るワークショップを中心とするもので、実施地域では地域の特徴に応じた成果が出ています。  地域づくりで新たな手法を探している方に知っていただき実践に結び付けていただくことを目的にこの体験研修会を開催します。関心のある方のご参加をお待ちしています! 【主催】公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会 【後援】埼玉県民共済生活協同組合 (依頼中)一般社団法人地域活性化センター、総務省、厚生労働省 【参加費】一人3,000円(テキスト代を含む) 【プログラム】 10:00  あいさつ 10:10  研修プログラムの概要説明       鈴木直也氏、NPO法人起業支援ネット副代表理事 10:40  休憩 10:50  これまでの研修実施報告(松本等)、質疑応答を含む       鈴木直也氏 12:00  昼食休憩、部屋のレイアウトを変更します。 13:00  「できることもちよりワークショップ」体験       渡辺ゆりか氏、一般社団法人草の根ささえあいプロジェクト代表理事 16:00  質疑応答および振り返り       進行:鈴木直也氏 16:50  まとめ 17:00  終了 17:00-17:30 交流(名刺交換など)  詳細は、こちら https://kokucheese.com/event/index/549376/ 【お申込みフォーム】https://goo.gl/forms/kBTLxO2TqexUlC3J2 【問い合わせ先】 〒162-0052 東京都新宿区戸山1−22−1 公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会  電話:03-5273-0601 fax:03-5273-1523 e-mail: kokusai@dinf.ne.jp 編集後記 2018年最後のメルマガとなりました。今年も内外でさまざまな出来事がありました。JANNETでは、グローバルフェスタでの手話・点字講座や、去る15日の「とりフェス」など、新たな活動にも取り組みました。私たちの取り組みが、どのように課題解決に役立っているのか、全体的な活動の総括は、次年度の総会などで行うこととなりますが、また新たな年も、引き続きご意見やご提案などいただければ幸いです。 去る12月21日には、官邸でSDGs推進本部が開催され、「アクションプラン2019」が発表されています。この動きに注目しつつ、また市民社会としても、SDGsや、障害者権利条約などの考え方の基本を常に振り返りながら、取り組んでいければ思います。 本年もお世話になりました。どうぞよいお年をお迎えください。 (JANNET広報啓発委員/原田潔) JANNET事務局では、会員の皆様よりメールマガジンに掲載する国際活動に関する情報を募集 しております。団体会員様のイベント情報などありましたら事務局までご連絡ください。 JANNET障害分野NGO連絡会 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会内 【JANNET事務局直通】 TEL:03-5292-7628 FAX:03-5292-7630 URL: http://www.normanet.ne.jp/~jannet/