JANNET障害分野NGO連絡会 メールマガジン 第109号 2012年8月23日発行 昨年3月11日の東日本大地震で被災された皆様、そのご家族様へ心よりお見舞い申し上げます。 JANNETの会員で、被災地にて支援活動を開始した団体の状況をお知らせしています。 URL: http://www.normanet.ne.jp/~jannet ++ 目次 + トピックス 1.NGOと企業の連携推進ネットワーク 定例会出席報告 2.ソウルでのCSO作業グループ会議でインチョン戦略草案・終戦案のとりまとめ + インフォメーション 1.国連障害者の権利条約批准国情報 + イベント情報 1.第1回CBR世界会議へのJANNETからの派遣について 2.「IMF・世界銀行年次総会市民社会プログラム」への参加登録のご案内 3.グローバルフェスタJAPAN2012 4.平成24年度CBRセミナー第1報 +                                              トピック 1 NGOと企業の連携推進ネットワーク 定例会出席報告 上野 悦子 2012年7月24日に第二回定例会が開かれた。第一回目の結果とともに紹介します。 第一回目(5月29日)には今年度のコアグループ(世話人)が選出され、代表には(公財)ケア・インターナショナル・ジャパンの高木美代子さんが就任しました。 第二回目の定例会には45人が参加しました。(企業15人、NGO28人、アドバイザー2人)今年度に入り企業の参加が増えたとのことです。2011年からの3カ年計画では連携の質を高め、量を増やすことを目標としています。二回目の定例会は、講演とグループディスカッションで構成されました。@リオ+20の成果の概略と企業への影響について(山口智彦氏、株式会社クレアン CSRコンサルタント)、A質の高い企業とNGOの連携とは?(新谷大輔氏、三井物産戦略研究所)  山口氏は、リオ+20の成果報告の中で、SDGs(サステイナブル・デベロップメント・ゴール:持続可能な開発目標)について触れ、本ネットワークの専門アドバイザーも務める新谷氏は、多くのパワーポイント資料をもとにソーシャル・キャピタルの視点で企業とNGOとの連携の方向について講演しました。 講演に続くワークショップでは、連携の事例を取り上げ、グループ毎に企業側、NGO側の立場から、連携の目的、課題、課題解決のためのアイデアを話し合い、さらに協働のレベル、類型に基づいて評価を試みました。筆者は、積水アクアシステム株式会社とNPO法人APEXとの協働事業で、水質改善に取り組む企業と排水処理の専門技術を有するNGOとの協働の事例に加わりました。話合う前は難しそう、としりごみしそうになりましたが、だんだんグループ全体が熱を帯び、うまくいっている事例の中にも様々な課題があり、開発援助は一筋縄ではいかないことを思い知らされました。それでも果敢に連携に取り組む企業とNGOの今後の連携の進展に関心を持ちました。全体をとおして、企業がもはやチャリティ型(企業からNGOへの資金提供)だけにとどまらず、トランザクション型(パートナーシップ)やインテグレーション型(共同の目的の保有、戦略を共有)へ、と発展していることがわかり、私たち民間団体側も視点を変える必要があるのでは、ということを感じました。 + トピック 2 ソウルでのCSO作業グループ会議でインチョン戦略草案・終戦案のとりまとめ アジア太平洋障害フォーラム(APDF) 事務局長 松井 亮輔                                             3月14日〜16日にバンコクのESCAP国際会議センターでひらかれた、アジア太平洋障害者の十年(2003〜2012)実施最終年評価ハイレベル政府間会合地域準備会合に参加した政府および市民社会組織(CSO)から出された意見を踏まえ、修正された、新十年(2013〜2022)の政策ガイドラインとなる「インチョン戦略草案」が6月下旬にESCAP事務局から各国政府およびCSOに送られてきました。 CSOは3月の地域準備会合と同様、10月29日〜11月3日韓国・インチョンで開催されるハイレベル政府間会合では、個々のCSOの意見ではなく、CSOとしての統一見解を表明することが求められていることから、同草案についてCSOの意見をとりまとめるため、8月6日(月)〜7日(火)韓国のAPDF会議組織委員会の協力をえて、ソウル市内でCSO作業グループ会議を開催しました。出席したのは、筆者も含め、7CSOの代表など10名でしたが、アジア太平洋障害センター(APCD)はこの会議に参加できない他の4CSOの意見集約するための会議を7月中旬バンコクで開催しています。したがって、APCDはそれらのCSOも代表しているため、全体で11のCSOの意見が反映されたといえます。 同草案へのCSOの修正提案は多岐にわたりますが、とくに強調しておきたいのは、インチョン戦略の進捗状況をモニターするために新たに設置される「地域作業グループ」の役割の強化などを求めたことです。 また、ハイレベル政府間会合に参加するCSOは、旅費や滞在費だけでなく、手話通訳や介助などが必要な場合、それらの費用もみずから賄うことが原則となっていることから、CSOの多くは、参加したくてもできないのが実情です。そのため今回ソウルに集まったわたしたちは連名で、同会合の事務局責任者であるESCAP社会開発部のナンダ部長あてに、同草案への統一意見書にあわせ、そうしたCSOに財政援助をするよう、要望書を送付しました。                                                                     + インフォメーション 1. 国連障害者の権利条約批准国情報 ( 関連サイト: http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/right.html ) 1. アルジェリア  2. アルゼンチン  3. オーストラリア 4. オーストリア  5. アゼルバイジャン  6. バングラデシュ 7. ベルギー  8. ボリビア  9. ボスニア・ヘルツェゴビナ 10. ブラジル  11. ブルキナファソ  12. カナダ 13. チリ  14. 中国  15. クック諸島 16. コスタリカ  17. クロアチア  18. キューバ 19. チェコ共和国  20. デンマーク  21. ドミニカ 22. エクアドル  23. エジプト  24. エルサルバドル 25. フランス  26. ガボン  27. ドイツ 28. グアテマラ  29. ギニア  30. ハイチ 31. ホンジュラス  32. ハンガリー  33. インド 34. イラン  35. イタリア  36. ジャマイカ 37. ヨルダン  38. ケニア  39. ラオス 40. ラトビア  41. レソト  42. マラウイ 43. モルディブ  44. マリ  45. モーリシャス 46. メキシコ  47. モンゴル  48. モンテネグロ 49. モロッコ  50. ナミビア  51. ネパール 52. ニュージーランド  53. ニカラグア  54. ニジェール 55. オマーン  56. パナマ  57. パラグアイ 58. ペルー 59.  フィリピン  60. ポルトガル 61. カタール  62. 大韓民国  63. ルワンダ 64. サンマリノ  65. サウジアラビア  66. セルビア 67. セイシェル  68. スロバキア   69. スロベニア 70. 南アフリカ  71. スペイン  72. スーダン 73. スウェーデン  74. シリア  75. タイ 76. チュニジア  77. トルクメニスタン  78. トルコ 79. ウガンダ  80. ウクライナ  81. イギリス 82. タンザニア連合共和国  83. ウルグアイ  84. バヌアツ 85. イエメン  86. ザンビア  87. アラブ首長国連邦  88 エチオピア  89. マレーシア  90. リトアニア 91. アルメニア  92. ナイジェリア  93. モルドバ共和国 94. シエラレオネ  95. セネガル  96. セントビンセント及びグレナディーン諸島 97. 欧州連合 EU  98. ルーマニア  99. トーゴ 100. コロンビア  101. ベリーズ  102. キプロス 103. パキスタン  104. バーレーン  105. ルクセンブルク 106. カーボヴェルデ  107. インドネシア  108. ミャンマー 109. マケドニア  110. モザンビーク  111. ブルガリア 112. モーリタニア  113. エストニア  114. ギリシャ 115. ジブチ  116. ナウル  117. ベナン 118. リベリア  119. ガーナ (2012年8月22日現在) ?国連批准国リスト(英語): http://www.un.org/disabilities/countries.asp?navid=12&pid=166 + イベント情報 1.第1回CBR世界会議へのJANNETからの派遣について 標記世界会議が以下の日程、場所で開催されます。会議の詳細は以下URLよりご覧ください。 日程:2012年11月26日〜28日 場所:インド・アグラ http://cbrglobal.org/congress-schedule.php 会員の皆様には既にメールでご案内しておりますが、事務局ではJANNETから派遣する参加者(3名)を募集しています。世界中のCBR実践者が集まる会議への参加により各国の取り組みと課題を知り、世界の仲間と交流できる機会を得ることができると考えます。 会員であればどなたでも応募可能です。申込み締切りは9月3日(月)ですので、参加希望の方はどうぞお急ぎください。改めて応募要領等詳細をお知りになりたい方は事務局までご連絡ください。どうぞよろしくお願いいたします。 事務局: 上野、佐々木 TEL: 03-5292-7628 E-mail: sasaki.yuka@dinf.ne.jp + 2.「IMF・世界銀行年次総会市民社会プログラム」への参加登録のご案内 IMF・世界銀行の年次総会が2012年10月12日(金)〜14日(日)に東京で開催されることにあわせて10月8日(月)〜13日(土)には「IMF・世界銀行年次総会市民社会プログラム」がおこなわれます。このプログラムでは、IMF・世銀に関するオリエンテーション・セッション、IMF・世銀のシニア・マネジメントとのミーティング、その他数々の政策に関するセッションが予定されています。詳細は右記URLよりご覧ください。 http://www.imf-wb.2012tokyo.mof.go.jp/japanese/index.html プログラムへの参加には事前の登録が必要です。JANIC(国際協力NGOセンター)事務局より届いた案内を皆様にお知らせします。 <「IMF・世界銀行年次総会市民社会プログラム」への参加登録のご案内>  本プログラムでは、IMF・世銀に関するオリエンテーション・セッション、IMF・世銀のシニア・マネジメントとのミーティング、その他数々の政策に関するセッションが予定されています。 これらのセッションに参加希望の方や、市民社会プログラムにおいてセミナーの開催を希望する団体の関係者は、各自で参加申し込み申請をする必要があります。 オンラインによる申請受付はすでに開始されており、9月24日(月)が期限です。 手続きに3週間程度かかりますで、下記サイト(英語)からお早目に申請をお願いいたします。 ●NGO、労働組合、生協、宗教団体等非営利団体の方はこちらからご登録ください。(CSO登録)https://www-amsweb-ext.imf.org/CSO-EXT/registration.aspx ●企業の方はこちらからご登録ください。(ビジター登録) https://www-amsweb-ext.imf.org/visitor-ext/visitorregistration.aspx お問い合わせや政策に関するセッションの企画に関心のある方は、直接IMF・世銀の担当者civilsociety@worldbank.orgまたはngoliaison@imf.orgまで英語でご連絡ください。  なお、JANICは年次総会に向け結成された「IMF・世界銀行年次総会CSO連絡会」の共同事務局を担当しています。連絡会では、連絡会加盟団体へ情報提供を行うとともに、海外CSOとの連携を予定しております。ご関心のあるNGO・CSOの方はこの機会にぜひご入会ください。詳細は以下のURLよりお願いします。どうぞよろしくお願いいたします。 【IMF・世界銀行年次総会CSO連絡会事務局】 http://www.janic.org/activ/activsuggestion/imfworldbank/index.php 以上、JANICからのお知らせでした。 + 3.グローバルフェスタJAPAN2012 ≪協力ボランティア求む!≫ 今年も国際協力活動を行っている政府機関、NGO、企業などが一堂に会する国内最大の国際協力イベントであるグローバルフェスタが開催されます。日時、場所は以下の通りです。 【開催日】 2012年10月6日(土)〜10月7日(日) 【会場】日比谷公園 イベントの詳細につきましてはこちらをご覧ください。 http://www.gfjapan.com/ JANNETでは例年通りテントブースを借り、出展をすることとなりました。会員の皆様のなかで、展示参加を希望される方は事務局までご連絡ください。また当日、ブースの準備、展示販売等のお手伝いをお願いするボランティアも募集しております。ご協力いただける方は事務局までご一報ください。 どうぞよろしくお願いいたします。 【連絡先】 事務局: 佐々木 TEL: 03-5292-7628 E-mail: sasaki.yuka@dinf.ne.jp + 4.平成24年度CBRセミナー第1報 今年も日本障害者リハビリテーション主催によるCBRセミナーを開催いたします。日時、場所は以下の通りです。 日時:10月13日(土) 10時〜17時 場所:戸山サンライズ 2階 大・中会議室 ゲストスピーカーとしてピーター・コールリッジさん(フリーランスリサーチャー)をお迎えします。コールリッジさんはCBRガイドライン「生計」を執筆した方です。 国内のゲストスピーカーによる講演、さらに日本国内の地域づくりの好事例をご紹介するパネルディスカッションも予定しています。 その他詳しい内容については後日、MLならびに次号本メルマガにてご案内いたします。皆様どうぞご期待ください。 + 編集後記  残暑の候、いかがお過ごしでしょうか。 休暇中に英気を養われた方。休み返上で活動された方。また東日本大震災の発生から二度目のお盆を、特別な思いで過ごされた方もおられるでしょう。 9月以降は、障害者権利条約の締約国会議(ニューヨーク)や、アジア太平洋障害者の十年最終年関連会議(インチョン)など、障害分野の重要な会合が目白押しです。 国連の障害者関係のキーパーソンが、秋から冬にかけて複数来日する予定もあり、詳細が分かり次第、このメルマガでもお知らせさせていただきます。 実りの秋を期待しつつ。 原田 潔 ++ JANNET事務局では、会員の皆様よりメールマガジンに掲載する国際活動に関する情報を募集しております。団体会員様のイベント情報などありましたら事務局までご連絡ください。 JANNET障害分野NGO連絡会 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会内 【JANNET事務局直通】 TEL:03-5292-7628 FAX:03-5292-7630 URL: http://www.normanet.ne.jp/~jannet/