JANNET障害分野NGO連絡会  メールマガジン 第105号 2012年4月27日発行 昨年3月11日の東日本大地震で被災された皆様、そのご家族様へ心よりお見舞い申し上げます。 JANNETの会員で、被災地にて支援活動を開始した団体の状況をお知らせしています。 URL: http://www.normanet.ne.jp/~jannet ++ 目次 トピックス 1.「NPO法人 ヒーリングファミリー財団」の活動紹介 2.第2回アジア太平洋CBR会議 参加報告会(3月24日開催) + インフォメーション 1.「平成24年度JANNET総会」ならび「2015年アジア太平洋CBR会議開催準備のための意見交換会」のご案内 2.平成23年度JANNET会費納入について(再) 3.国連障害者の権利条約批准国情報 + イベント情報 1.コーヒーアワー「障害と開発」シリーズ + トピック 1 「NPO法人 ヒーリングファミリー財団」の活動紹介  NPO法人ヒーリングファミリー財団   大垣内 勇                                            NPO法人ヒーリングファミリー財団からのお知らせです。 タイ・チェンマイのヒーリングファミリー財団(HFF THAI)と協力しながら活動してきたNPO法人ヒーリングファミリー財団(HFF JAPAN)は障害者自立支援法に基づく生活介護ならびに就労継続支援B型の多機能の事業所設立の準備を始めることとなりました。 これまで私たちは、タイの障がいと共に生きる人たちの活動を紹介することや日本で使われなくなった車いすをスタディツアーにてタイへ贈ること、小学校を訪問してのグローバル教育・福祉教育、介護福祉士によるチェンマイでの介護技術講習会などを行ってきました。 NPO法人を設立した目的として、佐賀県とタイ・チェンマイにおいて、障がいがあってもなくても暮らしやすい地域社会づくりということを掲げてきました。暮らしやすい街づくりに関してはさまざまな課題がありますが、特別支援学校に通う生徒さんの卒業後の進路については大きな問題があります。佐賀県においては福祉サービスの量、また質が充実していないため、高等部在学中でも中退をして、福祉サービス事業所(就労継続支援B型など)へ進む方もいるという現実があります。この卒業後の進路に関しては、早急に解決しなければならない課題と考えています。進路を確実に保障することにより、高校3年間を安心して過ごしてほしいと思います。 作業種目はてをり、陶芸、山羊牧場の管理運営、農作業、喫茶コーナーの設置などを考えています。てをり作業はチェンマイのみなさんとも協力しながら進めていきます。具体的には、チェンマイの製品や製作途中のものを日本で完成させ、フェアトレード販売を予定しています。また、一室には国際交流ルームとし、国際交流に関する情報を閲覧できるようにします。 佐賀県の中央に位置する多久市で活動を行います。お近くにお越しの際にはぜひ、お立ち寄り下さい。 + トピック 2 第2回アジア太平洋CBR会議 参加報告会(3月24日開催) 杏林大学保健学部 日本作業療法士協会 JOCVリハビリテーションネットワーク 河野 眞 昨年11月29日〜12月1日にマニラで開催された第2回アジア太平洋CBR会議については、本メールマガジン第101号(昨年12月号)で報告しましたが、去る3月24日(土)、今度は口頭で報告をする機会をいただきました。 本報告会では、まず会議の概要として、「メインテーマが『CBR:すべての人のためのコミュニティの建設』、サブテーマが『開発課題における障害の主流化』であったこと」、「参加者が63ヶ国600名以上に及んだこと」「3日の開催期間で、21の基調講演と94の一般演題発表があったこと」などを報告しました。 また、報告者自身が参加した基調講演や演題発表の印象として、次のようなことを報告しました。つまり、「基調講演では、障害の問題が人権の問題であり、かつ分野横断的な問題であることが強調されていたこと」「障害の問題の解決にはmulti-stakeholderの取り組みが不可欠と強調されていたこと」「一般演題セッションは、さまざまなstakeholderからの報告で構成されていたこと」などです。 本報告会での質疑応答や議論を通して、CBR/CBIDの動きは理念が先行している段階で、その効果やインパクトの評価という点では検討の余地が大いにあることなど、CBR/CBIDの現状についての理解を深めることができました。 マニラのCBR会議では、今後の自分の活動を考える上での多くの刺激を受けましたが、今回の報告会への参加は、CBR/CBIDに関する自分の理解を整理する、いい機会になったと感じています。 また報告会では、第3回アジア太平洋CBR会議を2015年に日本で開催するにあたって必要な情報にまつわる質問も多くいただきました。今後、CBR/CBIDに関心のある国内関係者の力を、まさにmulti-stakeholderの形で結集し、開催へ向けた議論や準備を進めて行ければと願っています。 + インフォメーション 1.「平成24年度JANNET総会」ならび「2015年アジア太平洋CBR会議開催準備のための意見交換会」のご案内 先月号で日程のみご連絡いたしましたJANNET総会ならびに、引き続きおこなわれる標記意見交換会についてお知らせいたします。 【日時】5月19日(土) 午後1時〜3時(総会) 午後3時15分〜5時(意見交換会) 【場所】 新宿区障害者福祉センター 第2、第3会議室      〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-2 (場所については下記URL参照)       *上記福祉センターは戸山サンライズの隣に位置しています。 TEL:03-3232-3711 FAX:03-3232-3344 http://shinjyuku-fukushi-center.org/access 【主な議題案】 1.報告事項 国連ESCAP(アジア太平洋経済社会委員会)の新十年(2013-2022)の動き 2.検討事項 2.1 役員改選(2012-2013年度:立候補者を募集します。 2.2 2011年度事業報告案・会計報告案(事前に送付します。) 2.3 2012年度事業計画案・予算案(事前に送付します。) 【お申し込み】さらに詳しいご案内、お申し込みは以下のURLよりお願いいたします。 http://www.normanet.ne.jp/~jannet/soukai/120519soukai.html 【お問合わせ】JANNET事務局 TEL: 03-5292-7628  FAX: 03-5292-7630 E-mail: sasaki.yuka@dinf.ne.jp 先日メールでもお知らせしておりますが、両会へのご出欠通知ならびに役員改選への立候補届けにつきましては、5月7日(月)までに事務局宛にお送りください。 どうぞよろしくお願いいたします。 事務局 + 2.平成23年度JANNET会費納入について(再) 度々で大変恐縮ですが、昨年度(平成23年度)のJANNET会費納入についてご連絡いたします。 これまでにご入金くださいました会員の皆様、誠にありがとうございます。 まだご入金を確認できていない皆様につきましては、4月中旬に改めてお願いのご連絡をさせていただきました。大変ご面倒をおかけいたしますが、お振込のお手続きをお願いします。ご不明な点がございましたら事務局・佐々木までご連絡ください。どうぞよろしくお願いいたします。 事務局 + 3.国連障害者の権利条約批准国情報 ( 関連サイト: http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/right.html ) 1. アルジェリア 2. アルゼンチン 3. オーストラリア 4. オーストリア 5. アゼルバイジャン 6. バングラデシュ 7. ベルギー 8. ボリビア 9. ボスニア・ヘルツェゴビナ 10. ブラジル 11. ブルキナファソ 12. カナダ 13. チリ 14. 中国 15. クック諸島 16. コスタリカ 17. クロアチア 18. キューバ 19. チェコ共和国 20. デンマーク 21. ドミニカ 22. エクアドル 23. エジプト 24. エルサルバドル 25. フランス 26. ガボン 27. ドイツ 28. グアテマラ 29. ギニア 30. ハイチ 31. ホンジュラス 32. ハンガリー 33. インド 34. イラン 35. イタリア 36. ジャマイカ 37. ヨルダン 38. ケニア 39. ラオス 40. ラトビア 41. レソト 42. マラウイ 43. モルディブ 44. マリ 45. モーリシャス 46. メキシコ 47. モンゴル 48. モンテネグロ 49. モロッコ 50. ナミビア 51. ネパール 52. ニュージーランド 53. ニカラグア 54. ニジェール 55. オマーン 56. パナマ 57. パラグアイ 58. ペルー 59. フィリピン 60. ポルトガル 61. カタール 62. 大韓民国 63. ルワンダ 64. サンマリノ 65. サウジアラビア 66. セルビア 67. セイシェル 68. スロバキア 69. スロベニア 70. 南アフリカ 71. スペイン 72. スーダン 73. スウェーデン 74. シリア 75. タイ 76. チュニジア 77. トルクメニスタン 78. トルコ 79. ウガンダ 80. ウクライナ 81. イギリス 82. タンザニア連合共和国 83. ウルグアイ 84. バヌアツ 85. イエメン 86. ザンビア 87. アラブ首長国連邦  88 エチオピア 89. マレーシア 90. リトアニア 91. アルメニア 92. ナイジェリア 93. モルドバ共和国 94. シエラレオネ 95. セネガル 96. セントビンセント及びグレナディーン諸島 97. 欧州連合 EU 98. ルーマニア 99. トーゴ 100. コロンビア 101. ベリーズ 102. キプロス 103. パキスタン 104. バーレーン 105. ルクセンブルク 106. カーボヴェルデ 107. インドネシア 108. ミャンマー 109. マケドニア 110.モザンビーク 111.ブルガリア 112. モーリタニア (2012年4月26日現在) 国連 批准国リスト(英語): http://www.un.org/disabilities/countries.asp?navid=12&pid=166 + イベント情報 1.コーヒーアワー「障害と開発」シリーズ 次回、コーヒーアワー「障害と開発」シリーズについてお知らせいたします (このシリーズの企画は世界銀行東京事務所、日本財団、JANNETの3者共催で3年前からおこなっています。) 【日時】5月18日(金)18:00〜20:00  【会場】世界銀行情報センター(PIC東京) 富国生命ビル内です。(東京都千代田区内幸町2-2-2) http://www.worldbank.org/ptokyo 【お申し込み】申し込みは世界銀行東京のサイト上にてお願いいたします。但し、まだ本プログラムについてのアップがされておりませんので、アップされ次第お知らせいたします。 2月29日に開催されたJANNET研究会でのお話が非常に好評だった講師のお一人、鈴木直也さん(NPO起業支援ネット副代表)をお迎えして、「コミュニティビジネス」についてお話いただくことになりました。またコメンテーターには、公共経営・社会戦略研究所の露木真也子さんをお迎えする予定です。  ご関心のある方、ご参加をお待ちしております。 事務局 + 編集後記  新年度に入りました。加盟団体が少しずつですがふえて、当会の存在価値が高まっています。10月には、韓国のインチョンで開催されるESCAPの政府間ハイレベル会議で、来年からの新アジア太平洋障害者の十年が決まります。3回目の障害者十年になりますが、地域内の途上国では、まだまだ課題が山積しています。地道な活動を続けている加盟団体の役割は、さらに大きく期待されることになります。その期待に応えられるように、活動の枠を広げていきたいものです。  田中 徹二 + JANNET事務局では、会員の皆様よりメールマガジンに掲載する国際活動に関する情報を募集しております。団体会員様のイベント情報などありましたら事務局までご連絡ください。 JANNET障害分野NGO連絡会 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会内 【JANNET事務局直通】TEL:03-5292-7628 FAX:03-5292-7630 URL: http://www.normanet.ne.jp/~jannet/