きこえない人の放送バリア 一般財団法人全日本ろうあ連盟 理事 石橋 大吾 ◆スライド2 きこえない → 音声情報を獲得できない ・テレビ放送 字幕・手話のない放送 ・ラジオ・FM・防災無線 情報が入らない いろいろな情報を入手出来ない →情報格差 社会参加が困難 ◆スライド3 きこえない → 音声情報を獲得できない ・テレビ放送 字幕・手話のない放送 ・ラジオ・FM・防災無線 情報が伝わらない 東日本大震災時 きこえない人の死亡率は きこえる人の2倍 ◆スライド4 字幕放送→2017年までに7〜24時100%の数値目標を設定し、推進中 手話放送→「実施・充実に向けてできる限り の取り組みを行う」としているが結果的には殆ど進展なし。 <字幕放送の課題と提案> 1.調査の対象時間が7〜24時のみ  →新たなバリアに。 24時間対象を! 2.生放送は技術的困難度が高いので字幕がつかないことがある  →災害時の緊急放送、朝のワイドショー等は生放送。  手話・字幕を必要とする人々がいる。  リアルタイムで字幕放送を行う技術は出来上がった。  生放送こそ字幕放送を! ◆スライド5 3.地方局独自で作成する番組にはほとんど字幕が付かない。 地域の住民にこそ必要な情報が、その地域のきこえない人には伝わらず、生活するうえで情報格差が。 大都市圏と地方の地域格差 地方局作成の番組に対する字幕付与率の目標を! 4.字幕が見にくい ・収録時に「あとで手話・字幕が付与される」意識がない ・各局で字幕の出方がまちまちで見づらい →字幕を考慮したユニバーサルな映像づくり、  字幕表示方法の規格化などの検討を! ◆スライド6 <手話放送の課題と提案> 1.手話通訳者が隣にいても手話通訳者がフレームから外された映像になる。他国では考えられない  →手話通訳者がいる場面では必ず話者とセットで収録するように徹底を!  自動的に手話放送時間の拡大につながる結果となる。 写真:ニュージーランドの緊急記者会見の様子  左:手話通訳、右:話者 2.手話は言語であるのに、字幕がつけば結果オーライの意識があるのではないか。  手話=字幕(日本語)ではない。  手話を必要とする人がいる→障害者差別解消法では、利用者が求めるなら、合理的配慮をしなければならないこととなっている。