大人の発達障害&予備軍に向けた
全国初“弱み”を“強み”に変える職業訓練
http://diamond.jp/articles/-/15960


では、発達障害者はオフィスでどういう弱さが出ているのか?鈴木社長が同社の卒業生に聞き取りしたところによると、大体、以下にあてはまるという。

①勤怠
②同時並行作業力が弱い
③創造が苦手なため、新しい環境や物事を怖がって適応しにくい
④聴覚のワーキングメモリーが弱く、耳から聞き取った情報が抜け落ちやすい
⑤柔軟性がないとよく言われる
⑥物事がどう進んでいるのかを理解していないため、段取ることができない
⑦失敗の経験や不安感から、決断や判断が遅くなる

 しかし、裏を返せば、これらは逆に強みでもあると、鈴木社長は説明する。

 例えば、②の同時並行作業力の弱さは、集中力の表れでもある。③の場合、帰属意識があるため、ハマれば組織に対して忠誠力を発揮する。④は視覚優位なので、物事の変化に強い。⑤については、自己論理と他者論理が一緒であれば、こだわりや深みになる。⑦は逆に、慎重に物事を進めることもできる。

 ただ、勤怠や段取りについては、小さい頃から、トレーニングしていくしかない。

「これらは、彼らにとってのアキレス腱でもあります。つまり、鍛えてもしょうがない。やり方としては、アキレス腱をできる限り使わないような、適した職種を探すことです。また、アキレス腱を守るプロテクターをつくる。またどのように就職活動すればいいのか段取りができない人も多い。自分の弱みがどこにあるかといった客観視も弱い。そういったことまで考えてナビゲートする必要がある。ただ非常に真面目でルールにはきちんと従うので、プロテクターをきちんとはめてあげれば、そこからは走り始めるという部分が当社のノウハウです」

では、弱みが目立たなくて、強みが生きる職場とは、どんなところがあるのか。

 たとえば、ビルを建てるとき、土地の分析、ニーズを探り、入居者のイメージを描いて、関係者や行政を説得。ビルを設計して建設してもらい、基準通りになっているかを確認、保守、点検していく。

 最初の工程は、彼らの苦手なコミュニケーションが多くなる。ところが、後ろの工程は、書類に落ちやすく、変化しにくいため、仕事や職場として適している。だから、確認、管理、保守、点検、品質などが適したキーワードになる。つまり、IT以外でも、活躍する場はいくつもある。

 ただ、構造化され、定量化された「後工程」の分野は、コストの安い海外に持っていきやすい。こうした職場が日本のどこで残っているかを探して、開拓していくのが、同社の仕事だという。

「“福祉の先進”は、“ビジネスの常識”です。作業、計画の定量化、目的目標の明確化は、すでにビジネスでやっていることなんです。ただ、企業の側でも、これまでこうした当たり前の価値観に十分取り組んでこなかったのではないか」

 このスキームは、発達障害の疑いがあるかどうかにかかわらない。不安を解消させるために、上司はゴールを設定して道筋を敷き、いま自分たちがどこにいるのかを指し示してあげることが、実はいまの日本に求められている。

 こうした鈴木社長の考えや取り組みについて綴った新刊は、今年4月、ダイヤモンド社から出版される予定だ。





1月18日付 編集手帳
愚痴は必要です。ひとの愚痴はお聴きなさい。神様が誰かにそれを言わせたのだから――漫画家 の手塚治虫さんが立川談志さんに語ったという。談志さんが『談志絶唱 昭和の歌謡曲』(大和書房)に書いている◆悩みは解決しなくても、愚痴には、こぼすだけで胸の中が心なしか晴れるようなところがある。神様云々(うんぬん)はともかくも、医学博士でもあった手塚さんはその効用をご存じだったのだろう◆「怖いよ」「不安で、いやだな」という試験前の泣き言も一種の愚痴に違いない。しっかり言葉にするのがいいようである◆米シカゴ大学の研究チームによる実験の記事を読んだ。大学生87人を2グループに分けて2回の数学試験を実施したところ、2回目の試験に先だって受験する心境を作文に書かせたグループで成績が上がり、とくに不安な気持ちを綴(つづ)った人の向上が目立ったという。研究チームによれば「過去のつらい体験を文章にして心の傷を癒やす心理療法と似た効果が、試験直前の作文にはある」のだとか。受験の季節、とりあえずはご参考ま
で◆試験と無縁の身は盃(さかずき)にひとり、さて今夜は何を愚痴ろう。

(2011年1月18日01時22分 読売新聞)

 

 

 

手作り石鹸販売は違反! 抜け道はあるのか?

 

神奈川県は、『手作り石けんの取扱いにご注意を』として、ハーブなどの素材を自由に使え、また、手軽に自由な形状で作ることができるため、最近ブームの手作りせっけんについて、インターネットやバザーで販売する場合、薬事法の規制を受けるとして、無許可で製造しない、薬事法に基づく適切な表示を行うよう注意を呼びかけている。
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/yakumu/yakuan/sekken/index.html
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/yakumu/yakuan/sekken/leaflet.pdf

薬事法違反に本当になるのかどうか?
そしてはたまた、抜け道はあるのか?
法律抜け道についても検証してみることにする。


【Q1】 手作り石鹸の原料が販売されてるが、それは違反なの?
【A1】 薬事法違反にはできないはずである。なぜなら化粧品原料は薬事法取締りの対象外だからです。

まずは、化粧石鹸が薬事法の規制にかかるかどうかということであるが、残念ながら規制の対象である。化粧品は薬事法の対象であるが、ここで注目すべきは、「化粧品原料」である。

「化粧品原料」は、「化粧品」ではなく「医薬品」でも「医薬部外品」でもないので、薬事法の適応外である。   <財団法人 日本公定書協会監修 「薬事法・薬剤師法の手引き」より>
つまり、できた石鹸ではなく、化粧品原料を売っている分には、薬事法では規制できないはずである。

【Q2】 それでは、この化粧品原料を買って、手作り石鹸を作り、それを販売したり渡したりしたらどうなるのだろうか?
【A2】 これは、非常に判断が難しいところですが、現状は法文を厳密に解釈すれば不可能に近いでしょう。

その理由は、容器包装に表示が必要になるからである。
法文にでてくる「業として」というのがポイントとなります。
事法条文に出てくる「業として」という言葉に関して考えてみると次のようになります。
「業として」 : 反復継続して不特定多数の人に供給する目的をもって製造販売すること。研究や治験のための製造・供給病院の製剤室での特定患者用の製剤は含まれない。

無許可の製造になるのか?(化粧品なんで販売許可は不要で自由にできるはずである)
<薬事法第12条>
次の表の上欄に掲げる医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器の種類に応じ、それぞれ同表の下欄に定める厚生労働大臣の許可を受けた者でなければ、それぞれ、業として、医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器の製造販売をしてはならない。
<薬事法第13条>
医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器の製造業の許可を受けた者でなければ、それぞれ、業として、医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療用具の製造をしてはならない。
★法文の裏読みをせよ!⇒業としてでなければ許可は不要。つまり個人輸入などがある。趣味で手作りの石鹸をつくり、近所の人に配るのに許可は不要である。「業として」とは解釈できないからである。
業としてでなければ許可がなくても医薬品を販売・授与できる。 そうでなければ、研究目的などでの授与など限られた場合もすべて薬事法違反になってしまう。

ところが、薬事法第61条では、化粧品の容器被包に表示せよとなっている。その表示内容には製造業者の氏名や住所も記載しなくてはならない。そして薬事法第62条(第55条準用)では、その表示がないものは、販売・授与してはならないとされている。ここには、「業として」という断り書きがない。つまり表示ができないので不可能ということになるのであろう。

趣味で手作り石鹸をつくり、近所の人数人に配った! このくらいは大目にみてもらいたいものである。
家族で使ってもOUTなのかwww 包装しないで丸裸で渡すしかないだろうwww
いずれにしろ、インタネットで販売してしまえば、たとえ一人でも不特定となるので薬事法に抵触するといわれかねないであろう。

【Q3】 法律の抜け道はないの?
【A3】 法文の解釈上はいくつかあります。 でもルールを解釈するのは役人!ですので責任は負いかねます。必ず絶対セーフというものではありません。


1.化粧品原料のまま、渡してあげる! ⇒ 当然薬事法で取締りできませんから^^
2.雑品として販売する! ⇒ 化粧品とするから薬事法に抵触してしまうのです。雑品なら薬事法の規制がかかりません。

薬事法第2条で、「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪をすこやかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものとなっている。
表示上は、「石鹸」とか、「きれい」とか記載するとOUTである。化粧品目的なので薬事法の規定を受ける。

化粧品なので、有効成分がなく、使用している成分は雑貨として使用することも可能である。
薬事法上は、化粧品的目的を標榜せず、そういう作用がなければ、雑品として扱わざるを得ないでしょう。これをダメという理由がないのです。食品でも、医薬品的効能を標榜しなければ、医薬品としないという成分があるのと同じ理屈を考えれば理解できると思います。
インテリアとして飾っておくだけなら人体に対する作用はないわけですし^^

「清潔感漂う、美しい〇〇の香り!  お風呂場のインテリアに」と表示する。 ⇒ 人体につかうのではなく、風呂場のインテリアとして使うのだから化粧品ではないであろう。使う人は石鹸として使ってしまうのは、使う側の勝手である。

くれぐれも、この場合は、「石鹸」という文字を表記したり、「人体に使用する旨」の表示をすると化粧石鹸の目的ととられますので注意が必要です。あくまでも石鹸のような清潔感あふれる洗練されたお風呂場のインテリアとして^^
行政指導はされるかもしれないが、即薬事法違反にはできないであろう。

ただし、しつこいようですが、人体に使うようなことを一言でも表示すると、「石鹸」の文字や効果に対する表示がなくても、その成分自体が人体に対して作用するであろうということになります。作用した時点で美化効果が生まれるので化粧品であるとされる可能性があります。
なによりも、理屈上行政が違反にできなかったとしても、行政に対して喧嘩を売っているようなものですから、やらないほうがいいでしょうw 心配ならやはり行政に相談してみましょう。 いくら理屈や理論を並べ立ててもルールを解釈し運用しているのは役人ですから。

 

 

■不眠・過眠のお悩み   少なくない"眠り"の不安
 
風メンタルクリニック池袋院長 河村哲(かわむら てつ)さん
順天堂大学医学部卒業、同大学院修了。医学博士・精神科医専門医・精神保健指定医。カナダ・ブリティッシュコロンビア大学留学後、順天堂大医学部精神医学教室講師、外来医長、病棟医長・医局長等を経て現職。企業における心の健康、老年期認知症疾患、更年期の精神疾患、睡眠障害など精神医療全般にわたって活動している。

会場のプラス登録会員ら5人に1人が薬?
みなさんの中にも「眠れない」、「昼間やけに眠たくてしょうがない」、「これは病気なのか」と悩んで、実際に薬を飲んでいる方も多いと思います。都内だけでも大体40代以上の5人に1人は何かしらの形で睡眠導入剤などの薬を飲んでいる計算になるそうです。

 私が精神科医になって30年たちますが、当時は心療内科、メンタルクリニックという呼び方はほとんどありませんでした。精神科という呼び名でしたから、私が臨床医になったとき、いわゆる不眠だけで大学病院に来る患者さんはあまりいませんでした。来た時には、必ず不眠症だけではなくて、いろんな精神疾患、たとえばうつ病で眠れないとか様々な病気があって来る、それも家族に勧められて一緒に来られる方が多かったのです。

 今は、私のクリニックなんかでも、40歳過ぎて「眠れない」という方は、やはり心療内科とうたっているだけに、そんなに悩まずに来られるようです。

 ただ、それでも正直、心療内科に不眠だけで来られる割合は1割か2割くらいです。例えば、内科のかかりつけの先生の所で、糖尿病なり高血圧なりでかかっている時に、「最近眠れないので」と言って少しお薬を出されます。ちょっと薬の使い方にコツがあるので、あまり効果がなくて、勝手に自分で量を増やしたり、お酒と一緒に飲んだりと、そういうことで内科の先生も困る。その時点で「心療内科に相談をしてくれ」というようなことで来られる方も多いのが現状です。

眠らなくていい
不眠の悩みということから始めますが、極端な話をすると「よく眠れない」、たとえば「薬を出してもなかなか眠れない」というのは、ある意味、眠ることに対する不安なのです。特に若い女性に多いのですが、薬の量を増やしても「まったく先生眠れません」と。本当は寝ているのでしょうが、自分の中で寝ているという充足感が欠けていると、どんどん薬が増えていく可能性があります。

司会を務めた稲沢裕子・大手小町編集長 そういう時に、ちょっと意地悪なこと言ってしまうことがあります。「もう分かったから薬を一週間飲まなくていい。眠らなくてもいい」と。危険なことはしないで、ずっと家にいなさいと。そうすると大体、3日ぐらいしか持たないのです。

 どんな不眠症の治療でも、極端な話で言うと「眠らなくていい」という言葉が一番重要かもしれないです。3日、4日で絶対どんな方でも寝ます。不眠症は眠れないことの不安なのです。不眠の「不」は不安の不と覚えると分かりやすいかもしれません。

 

 

■ひきこもりと家族(pdf)■

■ひきこもり対策推進事業(厚生労働省)http://www.mhlw.go.jp/bunya/seikatsuhogo/hikikomori.html

1.ひきこもり対策推進事業とは

厚生労働省では、これまで精神保健福祉分野、児童福祉分野、ニート対策においてひきこもりに関する対策を推進しており、各自治体の精神保健福祉センター、保健所、児童相談所等を中心とした相談等の充実に努めてきました。

これらの取り組みに加え、平成21年度からは「ひきこもり対策推進事業」を創設しました。この事業は、各都道府県・指定都市に、ひきこもりに特化した第1次相談窓口としての機能を有する「ひきこもり地域支援センター」を整備するものです。ひきこもり地域支援センターは、ひきこもりの状態にある本人や家族の方が、地域の中で最初にどこに相談したらよいかを明確にすることによって、より支援に結びつきやすくすることを目的としたものです。本センターに配置されるひきこもり支援コーディネーターを中心に、地域における関係機関とのネットワークの構築や、ひきこもり対策にとって必要な情報を広く提供する役割を担います。

 

映画:「アンダンテ~稲の旋律~」、原作者の旭爪さんPR--来月から上映 /岐阜
毎日新聞 9月17日(金)11時40分配信

 ◇「農業は人を再生」と体験交え NPOなど自主上映
引きこもりや食料自給率などの問題を取り上げた映画「アンダンテ~稲の旋律~」が、近く県内で相次いで自主上映される。原作者の
旭爪(ひのつめ)あかねさん(43)=千葉県在住=はこのほど県庁を訪れ、農業でひきこもりから立ち直った自分自身の体験から、「
農業は人を再生させてくれる。悩み、苦しんでいる人に勇気と連帯感を与えられる映画です」とPRした。
映画は、新たな自立の道を懸命に模索する30歳の女性が主人公。人に会うのが怖くて会社にも行けなくなり、ひきこもりとなったが
、焦らずにじっくり作物を育てる農家の人と親しくなり、農業体験を通じて人と接することができるようになっていく姿を描く。
金田敬監督。出演は新妻聖子さん、筧利夫さん、松方弘樹さんら。
旭爪さんは「社会に出られない本人と家族の気持ちを分かってもらえたら」と期待を込めた。
不登校や引きこもりなど対人関係をうまく作れない思春期の子どもたちやその家族の支援をする「ぎふNPOセンター」(原美智子事
務局長)などが県内各地で自主上映する。
10月25日午後2時~、料金1000円、岐阜市文化センター(岐阜市金町)▽31日午前10時~と午後2時~、同、北部コミュ
ニティセンター(同市八代)▽12月11日、時間・料金は未定、恵那文化センター(恵那市長島町)--の3会場が決定し、他にも上
映準備が進められている。
問い合わせは岐阜教育映画センター(058・215・9671)。【山盛均】

■進路相談会:不登校生徒に進路を 高知で13団体参加、中高生対象 /高知
毎日新聞 9月19日(日)15時13分配信不登校や引きこもりの中高生、高校中退者を対象にした「進路相談会」が18日、高知市大原町の県教育センターであった。NPO法
人県生涯学習支援センターが主催し、今回で8回目。
相談会には不登校者らを受け入れている県立高校や通信制高校、フリースクールなど13団体が参加。11のブースが設けられ、保護
者ら約20人が各ブースを回り、進路についてアドバイスをもらったり、担当者とじっくり話し合っていた。
不登校で来年3月に退学させられるという高2の母親(46)は、「子どもと一緒に来たかったが、子どもはまだ時間がほしいと言っ
て拒否された」と悔しがった。母親によると、いじめが原因で、中学1年の時に学校恐怖症になり、高知市内の県立高校に進学したもの
の、2年生で不登校となり留年した。今も不登校が続き、出席日数が足りずに退学させられるという。母親は「こうした集まりで、情報
を得られると、将来の展望が少しずつ見えて助かります」と話した。
県内では不登校や引きこもりの生徒らに進路情報を提供する機会は極めて限られているのが現状で、会場からは「学校以外で勉強する
には」「高校卒業認定試験を取るには」など、情報を求める声が多く寄せられた。【黄在龍】

 

■引きこもり者がストレスためない家庭環境を、当事者家族ら対象に講演会/横須賀
カナロコ 9月21日(火)20時30分配信引きこもりの子どもたちの接し方などを説明する池田代表=横須賀市西逸見町
引きこもりをテーマにした講演会が21日、横須賀市西逸見町のウェルシティ市民プラザで開かれた。同市保健所の「社会的ひきこもり啓発事業」の一環。引きこもり当事者の保護者を中心に約50人が参加し、引きこもりの子とのコミュニケーションの取り方などを学んだ
。同保健所は、2002年度から21歳以上の引きこもり者を対象にした同事業を展開し、講演会の開催や電話相談受け付けなどを行って
いる。今回の講演会は、臨床心理士で引きこもり者とその家族の支援などを行う社団法人SCSカウンセリング研究所(東京都豊島区)
の池田佳世代表を講師に招いた。池田代表は「子どもがストレスをためない家庭環境をつくることが大事」と説明し、子どもの悩みに耳を傾けることや子どもを褒める
ことを心掛けるよう呼び掛けた。また、「保護者自身が気持ちに余裕を持って子どもと接することで子どもの不安が減る」とも語った。同保健所によると、09年度に把握した市内の「6カ月以上社会とのつながりを持たない」引きこもり者の数は172人。保健所では、
当事者の会「ひだまりん」や家族会「すずらんの会」も主宰しており、随時参加者を募集している。問い合わせは、同保健所電話046
(822)4336。

■ジョブトレーニング:三島のNPO、若者の就業支援で成果 4人就職 /静岡
毎日新聞 9月24日(金)10時29分配信引きこもりなどの理由で仕事に就いていない若者向けに、三島市のNPO法人が取り組んでいる就業訓練「ジョブトレーニング」で4
人が仕事に就いた。厳しい雇用環境にあってNPOの後押しが成果を上げ始めている。
ジョブトレは、NPO「リベラルヒューマンサポート」が県の緊急雇用創出事業として実施している。清掃、製造、農業、喫茶、木工
の5業種ごとに指導するコーチが付く。
5~7月の第1期には19~35歳の24人が参加し、このうち男性2人が自動車部品製造の事業所と養鶏場に就職した。
第2期は8月16日に1期からの継続組15人を含む24人でスタートし、11月15日に修了するが、今月上旬、19歳の女性が自
動車部品製造事業所に就職した。23日からは33歳の男性がレストランに併設のガーデンを管理するアルバイトとして働き始めた。現
在は22人が各業種で訓練に励む。
木工の訓練場を提供している三島市八反畑の建築業「渡辺建築」=渡辺孝司さん(60)経営=では、コーチの元大工、芹沢美治さん
(53)の指導で山口雄太朗さん(26)が1期に続き、椅子作りなどに汗を流している。
山口さんは「もの作りに興味があった。11月まで続けてみて進路を見極めたい」と話す。渡辺さんは「やるたびにうまくなってくる
な」と目を細める。
ジョブトレを総括するコーディネーターの西川正伸さん(58)は「力がついた人は早く就職させたいと考えてきたが、前倒しで実現
できた」と語った。第3期のジョブトレの参加者を10月中旬から募集し、11月16日に始める。問い合わせは同NPO(055・9
72・4344)。【安味伸一】

9月24日朝刊

 

「ひきこもり」70万人、予備軍155万人

 家や自室に閉じこもって外に出ない若者の「ひきこもり」が全国で70万人に上ると推計されることが、内閣府が23日に発表した初めての全国実態調査の結果から分かった。

 将来ひきこもりになる可能性のある「ひきこもり親和群」も155万人と推計しており、「今後さらに増える可能性がある」と分析している。

 調査は2月18~28日、全国の15~39歳の男女5000人を対象に行われ、3287人(65・7%)から回答を得た。

 「普段は家にいるが、自分の趣味に関する用事の時だけ外出する」「普段は家にいるが、近所のコンビニなどには出かける」「自室からは出るが、家からは出ない」「自室からほとんど出ない」状態が6か月以上続いている人をひきこもり群と定義。「家や自室に閉じこもっていて外に出ない人たちの気持ちが分かる」「自分も家や自室に閉じこもりたいと思うことがある」「嫌な出来事があると、外に出たくなくなる」「理由があるなら家や自室に閉じこもるのも仕方がないと思う」の4項目すべてを「はい」と答えたか、3項目を「はい」、1項目を「どちらかといえばはい」と回答した人を、ひきこもり親和群と分類した。

 その結果、ひきこもり群は有効回答の1・8%、親和群は同4・0%で、総務省の2009年の人口推計で15~39歳人口は3880万人であることから、ひきこもり群は70万人、親和群は155万人と推計した。

 ひきこもり群は男性が66%と多く、年齢別では30歳代が46%を占めた。一方、親和群は女性が63%を占め、10歳代の割合が31%と高かった。

 ひきこもりとなったきっかけは、「職場になじめなかった」と「病気」がともに24%で最も多く、「就職活動がうまくいかなかった」が20%で続いた。

(2010年7月24日05時02分 読売新聞)

■心の不調に気づき、治療や生活を支援するウェブサイト開設(厚生労働省)
○みんなのメンタルヘルス総合サイト
心の不調に関する説明や、病気になったときに受けられるさまざまな支援サービスの紹介など、治療や生活に役立つ情報を分かりやすくまとめた総合サイト
http://www.mhlw.go.jp/kokoro

 

○こころもメンテしよう~10代・20代のメンタルサポートサイト~
10代・20代とそれを取り巻く方々(家族・教育職)を対象に、本人や周囲が心の不調に気付いたときにどうするかなどを分かりやすく紹介する若者向けサイト
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth

http://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/mobile/index.xhtml(モバイル版)