はがき通信ホームページへもどる No.96 2005.11.25.
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【今月号の特集のテーマ!「はがき通信」懇親会 in 小倉】

今号の「特集のテーマ」は、過日開催された小倉懇親会です。
関連投稿、発表内容の投稿を掲載させていただきました。


 <特集> チャレンジ精神を取り戻した懇親会 


 懇親会に出席させていただいてありがとうございました。すっかり元気を取り戻し、来年の広島懇親会を目指して頑張りたいと希望が沸いています。ボランティアさん方をはじめ、いろいろな方々に心良いサポートをしていただき、幸せで感謝感謝の(せき損センターへの外来受診を含め)3泊4日の1人旅でした。
 私はC6,7で、頸損歴21年になります(左手に握力が若干あります)。平成3年に主人に先立たれ、1人暮らしも14年になります。週2回、ヘルパーさんに家事援助を、週3回、福祉センターで入浴サービスを受けています。息子が平成11年にお嫁さんを迎えて帰省してくれ、近くに住んでいます。内孫3人にも恵まれて子どもたちにも支えられ、孫たちとのスキンシップがあり家族には恵まれて幸せですが、骨折後調子が悪く、すっかり弱い自分に負け、以前のような活気、意欲が欠けて、ヤッター! と思える達成感が得られず、ただ、日常のことのみに流され悶々と過ごしていました。
 そんな私を見抜いてか(?)妹のような存在の香川県のM.Sちゃんから懇親会出席の誘いを受けました。Mちゃんには日頃、いろいろな面で励まされております。生活にリズム感が感じられ、温かみがあり、実の妹のような存在です。そして、編集委員の藤田さんが懇切ていねいに案内をして下さったことが出席の気持ちを一層を高めてくれました。
 私は昨年の5月19日に大腿骨を骨折して緊急入院をし、牽引のすえ、手術を受けました。入院中、息子が体調をくずし、嫁も妊婦だったので38日で自己退院をしました。その後、痙攣(けいれん)、痙性(けいせい)が頻繁に起こり、それまでの生活とは一転しました。ベッドやトイレへの移動、自己導尿、身支度がなかなかできない、下を向くと落ちそうで車いすのタイヤがふけない、落とした物を拾えない等、不自由極まりなし。夏の暑さも加わって、苦しさに耐え難い日が続きました。
 訪問看護ステーションより、週1回の訪問リハビリを現在も受けております。なんとしても以前の生活スタイルを取り戻したく、入浴後に腹這いの介助を受け、腕立て伏せ120回と屈伸運動も続けています。現在は痙攣(けいれん)、痙性(けいせい)が治まり、その点は楽になりましたが、骨折のために背骨が曲がり、体が歪み、肩から肩甲骨が痛くて疲れが激しくやる気、意欲が失せていました。皆さん、感覚も知覚もない麻痺した骨はほんとうにもろいようで、普段と変わりないことをして簡単に骨折しました。便座が割れたのかと思ったほどの大きな音でした。どうか皆さん、感覚がなくとも自分の足を労わって骨折しませんように深ーく願い祈ります。
退院からちょうど3ヶ月目に3人目の孫が産まれました。2人目の孫息子は1歳20日、やっとつかまり立ちができるようになったばかり。私は下から抱え上げることはできないし、守りは無理だと思っていました。予定より早いお産でしたが、4歳の孫娘に支えられて子守りもお産介抱も私なりにできました。孫が下から抱え上げて抱っこさせてくれるその子を落とさないように腰紐(こしひも)でくくり、2層式で洗濯もある程度の生活面も抱っこのままで、またおむつ替えの手伝いも「なおちゃんがするから大丈夫よ」と、小まめに動いてくれた孫の姿に成長の喜びと3週間のお産介抱ができたことは病みあがりでもあり、私自身の喜びでもありました。
 これまで差し迫ったこと、やってみたいこと一つ一つ目標を揚げ、自立の道を歩いてきました。最初は、自己導尿でした。できなければ帰れない、転院先も考えていました。帰宅したい一心で徹底して訓練をしました。せき損センターを退職された岩坪先生をはじめ、スタッフの支えのお陰で達成できました。
 帰宅後から炊事洗濯、私が主役だと思って担当してきました。見苦しかったと思うけれど、見守ってくれた亡き夫は偉かったと思います。釣ってきた魚を調理するのも、僕よりおまえのほうが上手だよと言ってくれました。一番大きいのが2キロ600グラム台の魚を調理しました。


               <司会・発表中のSさん> 

 字を書くことは日誌も形にならず、全て主人に頼っていました。1人になってから情報誌、体験発表の場を与えられ書くことも重要になり、手のリハビリも兼ねて訪問指導で日本習字を習い始め、6年8ヶ月で5段に昇格。免状と雅号をいただきました。5年後から通信教育に切り替え継続は力なりと信じ、いつの日か自分の作品をと希望もあり続けています。洗濯バサミを車いすに取り付けて孫の一つ身から四つ身、大人の浴衣を縫ったことも満足でした。花作りは生きがいの一つで、家の中にはコチョウラン、これからパンジー、ビオラの苗とゆりの球根を植え付けます。
 皆さんにお会いしてよかった。悶々としていたのが嘘のよう。離島に住んでインターネットもパソコンもしない私にとって、はがき通信は一番の情報源です。そのはがき通信の人たちとお会いして、何倍も元気をもらった感じです。これまでのチャレンジ精神を取り戻し、現在61歳ですが、1人暮らしの今を維持して元気で71歳の坂を乗り越えたいと思います。ありがとうございました。 

長崎県:S・Y


 

 

 
                    <Sさんの作品と育てたお花>



 <特集> 懇親会に初参加 


 小倉懇親会お疲れさまでした。私は今回初めて参加させていただいて最初はちょっと緊張していたんですけど、いろいろな人に声をかけていただき楽しく過ごすことができました。私は今まで同じ障害をもつ人との交流も少なく、自分の障害を話すことにも抵抗があり意見交換することがありませんでした。
 今回参加して皆さんの発表を聞かせていただいて、少し勇気がもてた気がします。皆さん、これからもよろしくお願いします!
Y・Y


 <特集> ハードルを越える人 

C6、O型、交通事故12年目、62歳

 「はがき通信」懇親会 in 小倉への突然の申し込みにもかかわらず、親切に藤田さんに応対していただき、心よりお礼申し上げます。懇親会はテーブルもなく少し戸惑いましたが、電動車イスの方も多く参加していて合理的な形式だと感心しました。


                <発表中のKさん> 

 私は送迎の関係上、出席者の皆さんとご一緒に夕食会に出られなかったのが残念でした。でも、念願のM先生にお会いでき、大変お元気な姿を見て安心しました。「がん告知」にもかかわらず、病後強引に退院したとのこと……。M先生らしく、ご自分の病歴を冷静に分析し、体験談にしたのは流石(さすが)だと思いました。
 発表の中で“花火”の写真を快くプレゼントしてくださったMさん! 本当に嬉しくセンスがあり、喜んで部屋のケースに入れて飾っています。あまりにも美しいので、私は花火をイメージに陶芸で“ランプ”を作ってみたいと思っています。

福岡県:K・K



 写真だより 


NPO団体主催の「障害のある女性のためのハワイアンフラダンス教室」に参加しました。障害的には私が一番重度でしたが、発表会では中央で踊らせてもらえてうれしかったです。楽しく踊って、真っ赤な口紅のタラコ唇の舞台化粧で目立ってきました。(^^)v

編集委員:瀬出井 弘美


       <瀬出井・フラダンス> 
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