はがき通信ホームページへもどる No.74 2002.3.25.
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ひとくちインフォメーション

 ★ 本の紹介

 『看護学雑誌』vol.66/2002 2月号
 患者会のページに「はがき通信」のことが紹介されています。PR文は、広報委員の麸澤さんが書いてくださいました。
 また、特集の「ベンチレータと生きる人々」に購読者の方が掲載されております。機会がありましたら、是非ご一読を!
 医学書院発行 定価:本体1,100円+税

 『わが家の太陽、建ちゃん
  −最期まで笑顔を絶やさなかった息子の19年のあゆみ−』
 笹井さんのご投稿にもありますように建二君の本が新しく生まれ変わり、全国出版されました。こちらも機会がありましたら、是非ご一読を!
 文芸社発行(TEL:03-5369-2299) 四六判324頁 定価:本体1,000円+税

 ★ 差別禁止法を急げ

 耳慣れない言葉かもしれないが、措置制度から支援費制度へ、障害者福祉が変わる。
 行政がどのような福祉サービスを与えるかを決めているのを、2003年度から障害者(一部を除く)が自ら福祉サービスを選び、業者と契約するようになる。「憲法25条(生存権)から、13条(幸福追求権)を根拠にした福祉への大転換だ」という厚生官僚もいる。最低限の生活保障ではなく、障害者を人間として尊重し生命と自由と幸福追求権を保障するのだという。だが、業者の方にも選ぶ権利があるから、結局は手の掛かる人が切り捨てられるのではないかと不安になる。
 はっきり言って、日本の障害者は人間らしく扱われていない。差別や虐待に苦しめられている人がいかに多いか。先進国のほとんどで知的障害者の入所施設が解体に向かう中、日本だけが増え続けている事実を知ってほしい。プライバシーのない施設で、指導やしつけの名の暴力が横行している。親たちが愛情を込めて作った施設、自然に恵まれたリゾートホテルのような施設もある。だが、リゾートホテルはたまに行くから快適なのだろう。365日ずっと暮らすのは退屈で苦痛かもしれない。それが一生続くのである。
 支援費制度の成否は、親や行政の都合ではなく、いかに障害者本人の願いをくみ取る仕組みができるかにかかっている。そして、契約社会で弱者が生きるためには障害者権利法や差別禁止法が必要だ。世界の43カ国以上が差別禁止法を持っているのに、なぜ日本にはないのか。そんなことすら知られていないのである。 
 (情報提供:毎日新聞ニュース 2002.1.13)

 ★ 運転席が電動車いすに変わるウェルドライブシステムを採用した福祉車両

 トヨタ自動車は、エスティマT・エスティマLのウェルキャブ(メーカー完成特装車)に、車いすと運転席シート間の移乗を不要とする「ウェルドライブシステム」を搭載したフレンドマチック車・フレンドマチック取付用専用車を設定、発売した。
 新開発の「ウェルドライブシステム」は、リモコン操作により、運転席(ウェルドライブシート)がセカンドシート位置までスライドし、ドア側へ回転すると、車外へスライドダウンするとともに、自動的にシート下から車輪が出現。接地後は、ジョイスティックによる自操式電動車いすに変わり、車外での移動をサポートする。
 今回の車両は、従来のフレンドマチック車に標準装備している専用パワーステアリング、ステアリングホイールノブ、運転補助装置に加え、手動操作レバーを設置した足踏みパーキングブレーキを採用。
 さらに、車いすに座ったままでバックドアの開閉が可能なバックドア開閉用ストラップ、ステップ部に夜間などの暗い場所での乗降をサポートする照明灯を標準装備するなど、足の不自由な人の使いやすさに配慮している。
 また、専門メーカー製の運転補助装置などを取付け可能としたフレンドマチック取付用専用車も、ウェルドライブシステムを搭載したほか、専用パワーステアリング、バックドア開閉用ストラップ、ステップ部の夜間照明灯などを標準装備している。
 エスティマTは全国のトヨタ店(大阪地区は大阪トヨペット)、エスティマLは全国のトヨタカローラ店を通じて販売する。価格は、フレンドマチック車が5,695,000円。フレンドマチック取付用専用車が5,508,000円となっている。
http://www.toyota.co.jp/welcab/


【編集後記】

2月20日現在の「はがき通信」購読者数511名、資金残高424,088円です。
 (編集顧問・向坊 弘道)
 エレベーターに付いている車いす者用の押しボタンがあります。そこによく「車いすの方はなるべく付き添いの方と一緒にお乗りください」というような注意書きがあるのですが、付き添いがいたらそんなボタンはいりません。側に誰もいなかったり、車いすでも一人で乗り降りできるために低い位置にボタンが必要なわけです。
 街に出てこの注意書きを見るたびに、矛盾してるなぁと思うのは私だけでしょうか。 
次号の編集担当は、藤田忠さんです。

 (編集委員・瀬出井 弘美)



………………《編集委員》………………
◇ 藤田 忠  福岡県 E-mail:fujitata@aioros.ocn.ne.jp
◇ 瀬出井弘美  神奈川県 E-mail:h-sedei@ma4.justnet.ne.jp
………………《広報委員》………………
◇ 麸澤 孝 東京都 E-mail:fzw@jcom.home.ne.jp
………………《編集顧問》………………
◇ 松井和子 東京都清瀬市国立看護大学校 zmatsui@mb.infoweb.ne.jp
◇ 向坊弘道 福岡県 E-mail:zi5h-mkib@asahi-net.or.jp

(2001.9.25.時点での連絡先です)

発行:九州障害者定期刊行物協会 TEL&FAX;092-623-1696〒812-0062 福岡市東区松島2-2-43 樋口ビル103


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