はがき通信ホームページへもどる No.65 2000.9.25.
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ひとくちインフォメーション

車イスの耐用年数延長される

 われわれの日常生活の足となっている電動車イスは、今まで給付申請すれば5年毎に1台支給されていました。それが4月1日より下記のように耐用年数が延長されました。
◎車 イ ス 4年から5年に
◎電動車イス 5年から6年に
◎歩 行 器 4年から5年に

ヤマハ発動機、パワーアシストシステム  装備の介助用車いすを発売

 ヤマハ発動機(株)は、電動ハイブリッド自転車「パス」や電動アシスト車いすユニット「JW−Ⅱ」に使われているパワーアシストシステム(PAS)を装備した介助用車いすヤマハ「タウニィパス」を新たに開発し、2001年3月より発売します。
 「タウニィパス」は介助者が車いすを押す力に応じてモーターのアシストが働くハイブリッド方式を採用、自然で滑らかな動きで介助者の体力的負担を大幅に軽減します。
 また、スタイリッシュでカラフルな専用設計の車いす本体部分は、剛性を確保しながらも車体重量18.9㎏(バッテリー含まず)と大変に軽く、折りたたみも可能なコンパクト設計としました。操作用にはグリップハンドルではなくバーハンドルを採用し片手での操作もできるようにしたほか、乗り降りしやすいようにアームレストとフットレストを着脱式とするなど、随所に親切設計を折り込みました。
〈予定希望小売価格〉¥250,000
*消費税は含まず 専用充電器1個、専用 バッテリー1個含む(介護保険対象品)
※お問い合わせ先「ヤマハ発動機車イス事業室(TEL:0120-808208)」

(情報提供;日刊工業新聞㍻12年9月6日)

褥瘡予防の新手

 褥瘡の予防にエアーマットがよく使われますが、故障の多いのには閉口します。そこで、フラットなタイプのマッサージ機を常時ベッドにセットして、1日数回、スイッチを入れることにしました。フランスベッド社の「プロスペールF1」(¥158,000.20%以上割引あり)というモデルです。
これは板のように硬くなった背骨を柔らかくして褥瘡部位を除圧する。背中側の皮膚を強くする。中折れ式なので、電動ベッドの上体の上下運動に対応できる。ただし、直接患部を刺激しないよう、フォームのマットレスや円座などが必要です。

介助犬で気兼ねない生活を厚生省が普及条件整備

 厚生省の「介助犬に関する検討会」が先ごろ発足、日本でも身体障害者が介助犬を使えるよう条件整備に向けてようやく動き出した。人に頼みづらいことも気兼ねなく何度でも指示できるなど介助犬には利点が多い。米国並みに普及すれば、身障者の日常生活だけでなく精神面のサポートにも役立つと期待されている。「テイク(取って)電話」。兵庫県宝塚市に住む会社員木村佳友さん(40)が英語交じりで指示を出すと、雌で7歳の介助犬シンシアが携帯電話を探し出し、車いす生活の木村さんの手元までくわえて持ってくる。冷蔵庫からジュースを持ってきたり、ドアを開閉したりするのもシンシアの役目だ。車いすから落ちても、電話を持ってこさせれば、すぐに助けが呼べる。高速道路や駐車場の無人券売機から利用券を器用に受け取るし、机から落とした書類も拾ってくれる。シンシアが理解できる命令は「テイク」「ギブ(あげて)」など20から30。物の名前も二十程度は分かるという。訓練費用に約200万円掛かったが「ペットだったシンシアが介助犬になってから、生活は大きく変わった」と木村さん。介助犬の普及活動に取り組んでいる日本介助犬アカデミーになどによると、欧米では1970年代後半から育成され、米国では1000匹以上が活躍しているが、訓練制度が整っていない日本ではまだ10匹程度しかいない。6月に発足した厚生省の「介助犬に関する検討会」は二回目の会合で木村さんからも意見を聴取。介助犬の定義のほか、訓練内容や公共交通機関、店舗、ホテルの受け入れ協力問題などについて検討、年度内に報告をまとめる予定だ。同アカデミーの高柳友子事務局長は「介助犬を使えば、身障者の日常生活が便利になり社会参加に役立つだけでなく、愛情を注げる対象を持つことで精神的に大きな支えが得られる」と話している。

(情報提供:共同通信ニュース8月17日)


独り暮らしの重度障害者も公営住宅入居可能に

 常に介護が必要な重度の障害者が単身では公営住宅に入居しにくいことについて10日、建設省は在宅介護を受けることができれば入居できるよう政令を改めることを決めた。11日に閣議で決定される。現行の規定では入居希望者の「実情に照らして」判断することになっていたものの、建設省が昨年行った調査では全国の自治体の1割近くが、希望者を門前払いしていることが分かったためだ。
 重度の障害者が介護体制を作って自立した生活をしようとする場合、まずぶつかるのが住宅探しの壁だ。民間のアパートには断られることが多い。さらに、公営住宅は、「常時介護が必要な者で実情に照らして適切でない者」を単身での入居対象から外している。
 昨年、建設省が都道府県を通して全国の自治体を調査したところ、都道府県では約4分の1、市町村を入れた全自治体でも1割近くが、申し込み案内書に「常時介護が必要な重度障害者は除く」と明記するなど、事実上、門前払いしていることが分かった。「入居者に何かあったら対処に困る」といった理由のようだ。
 改正後の政令では、公営住宅を運営する都道府県や市町村などが入居を希望した重度障害者と面接したり、受けられる介護を調べたりできるとしている。
 入居対象者を「介護を受けられる人」に限った点については、建設省は「そうでない人は福祉行政の対象分野」とし、「今後、厚生省と連携して進めることもある」と説明する。
(情報提供:朝日新聞 平成12年7月11日)

本の紹介

「さよならのむこうに明日があるよ」
 介助犬としてのトレーニングをうけていた犬の太郎が、野田良雄さんとの合同訓練をへて、正式に野田さんの介助犬となるまでを描く。
・著者:岸川 悦子 ・絵 :安永 幸夫
・発行:PHP研究所 ・本体価格:1200円


インターネットでの単位取得も

 「グローバル化時代」に求められる大学の在り方について検討してきた大学審議会(文相の諮問機関、会長=鳥居泰彦・慶応大学長)は三十日、中間報告をまとめた。米国の大学をモデルにした改革案が多く、インターネットで取得した海外の大学の単位を留学と同様に認めることや、通信制大学で卒業単位のすべてをインターネットで取れるようにすることなどを提言。
 文部省は制度変更を行い、早ければ来年度からこうした単位を認める方針だ。
 最終報告は今秋にまとまる予定。報告は、社会人を中心にインターネットによる大学教育が米国で広がっている状況を受けた。日本にいながらインターネットで取得した海外の大学の単位や学位は国内で認められなかったが、今後は留学した場合と同様に認定し、国内の大学との単位互換もできるようになる。
 従来は対面授業による二十単位を課していた国内の通信制大学も、卒業に必要な全単位をインターネットで取れるようにする。一般の大学も、卒業単位のうち六十単位をインターネットで取ることが可能になる。
(情報提供:読売新聞 平成12年6月30日)

国際福祉機器展 出展製品カタログ集・福祉機器企業要覧を9月発行!!

 国際福祉機器展HCR2000に出展される福祉機器のうち、2,400点を掲載した『出展製品カタログ集 2000』および、HCR出展600社の企業情報を網羅した『福祉機器企業要覧 2000』を9月に発行いたします。
『出展製品カタログ集2000』A4判 380㌻(カラー) 価格:\1,000/1冊(税込、送料別)
『福祉機器企業要覧2000』A4判 320㌻
(モノクロ) 価格:\1,500/1冊(税込、送料別)
※送料はどちらも1冊:¥420、2・3冊:¥490
※ご注文は下記ホームページの注文フォーマットに記入して送信して下さい。

保険福祉広報協会URL: http://www.hcr.or.jp/HOME

青森ねぶたバリアフリー化進む/車いす専用席設置


 2日目を迎え、熱気が高まった青森ねぶた祭。「この熱気をすべての人に感じてもらいたい」という思いから、ねぶたのバリアフリーが進んでいる。ケア付きの障害者ねぶた運行や福祉施設入所者の観覧招待などに加え、今年からは「車いす用観覧席」が登場。祭りの“輪”はますます広がった。
 車いす席は青森市役所前の歩道に、パイプいすを並べた一般観覧席を割いて設置された。最大で約20台が入れるようになっている。「利用者に特別扱いだと思わせたくない」(青森観光協会)との気遣いから、料金は一般と同じ1人2000円に設定した。
 ねぶた観覧にとって、トイレの有無が一つのポイントになる。特に車いす用のトイレは、まだまだ少ないのが現状。そこで、市役所内の車いす用トイレが使えるよう、市役所前を観覧席に選んだ。
 車いす席の利用はまだまだ少ないが、青森観光協会は「どなたでも観覧できる態勢を整えておきたかった」としている。
(情報提供:河北新報 平成12年8月4日)


2000年10月パラリンピック・シドニー大会より障害者スポーツ写真配信サービス「Paraphoto Service」始動!

URL: http://www.paraphoto orgHOME

福祉マップCDロム化岐阜県内のバリアフリー施設を紹介

 【岐阜県】県内の公共施設などのバリアフリー(障壁の除去)状況をまとめた福祉ガイドブック「おでかけタウンマップぎふ」のCDロムが発売された。制作したのは、重度障害を持ちながら、大垣市加賀野のソフトピアジャパンセンター内にある福祉メディアステーションを拠点に働く「バーチャルメディア工房」ワークグループのメンバーら。「車いすでも気軽に出掛けるために活用してほしい」と話している。
 バーチャルメディア工房は、障害のためになかなか就職できない人たちの働く機会を増やすために活動。自治体や企業からデータ処理、ホームページ作成などの依頼を引き受け、現在、ワークグループのメンバーとして登録している八人が自宅や工房でパソコンを使って仕事をこなしている。
 「おでかけタウンマップ」は3年前、県がガイドブック(B6版、292㌻)として発行。もっと気軽に使ってもらえるように、インターネット版の作成をバーチャルメディア工房に委託した。バーチャル工房では、インターネット版を作成する一方で、障害者らから要望のあったCDロムも制作。1枚2000円で販売することにした。 タウンマップには、公共施設を中心に、県内1903カ所の施設について、障害者専用駐車場やスロープ、車いす用トイレ、段差の有無などを記載している。インターネット上やCDロムで、全県を網羅した福祉マップが作成されるのは初めてという。
 自身も車いすの生活を送りながらCDロム制作に当たった上村数洋さん(52)=白鳥町=は「障害者にとって、外出先でトイレがあるかないかは大きな問題。今後も改訂作業を進めていくが、電子情報化によって、これからは全国統一のマップもできれば」と話している。
 「おでかけタウンマップぎふ」CDロムの申し込み、問い合わせは福祉メディアステーション=FAX:0584-77-0533=へ。
(情報提供;中日新聞 平成12年9月4日)

買います

車イス用福祉車両を探しています。(編集顧問 向坊弘道)



【編集後記】

 「はがき通信」会員数は現在、506人、手持ち資金残高は394,227円(遠藤睦子ボラ報告)となり、大変財務内容にゆとりが出来てきました。「はがき通信」は情報交換誌なので、購読者のグループです。今後も、みなさんの希望に応えるように、安価で豊富な情報を提供していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。     (向坊編集顧問)
 今年は長期気象予報どおり猛暑でした。暑さはホント苦手なので、今年もやっと夏を乗り切ったという感じです。初編集は先輩方にお聞きしたりバックナンバーを参考にして、なんとか出来上がりました。次はもっと読みやすいように努めていきます。これからよろしくお願い致します。
 懇親会は初参加です。皆さんにお会いできるのを楽しみにしております。
 次号は瀬出井弘美さんの編集担当です。(藤田編集委員)

:::::::::編集委員::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
■瀬出井:神奈川県 h-sedei@ma4.justnet.ne.jp
■藤田:福岡県 fujita-t@try-net.or.jp
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発行:九州障害者定期刊行物協会 TEL&FAX;092-623-1696〒812-0062 福岡市東区松島2-2-43 樋口ビル103


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