はがき通信ホームページへもどる No.147 2014.6.25.
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 どたばた、パパ!(その7)『成長したなぁ』 


 その後、桃太郎の歯は順調に生え、8か月頃には上下3本ずつ計6本生えました。授乳の際思い切り噛(か)むので、妻は「痛い! でも飲ませないといけないし!」と悲鳴をあげながらあげていました。この頃は、身長70.5cm・体重8670gと順調に成長し、赤ちゃん顔よりお兄ちゃん顔へと変わりました。
 「あっちゃ、んちゃ、ばあばあ」など言葉っぽい発語も増加し、8か月に近づいてから急にいかにも話しているように変化しました。感情表現も豊かになり、大好きなばあばの顔を見ると手足をバタバタして超喜び、帰るとなると大泣きして騒ぎました。絵本にも興味が出てきたので、読んであげると手で絵本をたぐり寄せて舐(な)めたり、噛んだりしました。お蔭で絵本はビチョビチョ、歯形がバリバリ、おまけにページはビリビリにするなど無残な状態に……。私としたら本が大好きになってほしいものですが……子供にはおもちゃの一つみたいです。
 売っているおもちゃというより周りにあるいろいろな物(箱ティッシュ、ヒモ、ビニール袋、コード、携帯など日常生活品)に興味を示し、動きながら近くにあるペン、コード、はさみ、薬などいろいろなものを物色しては悪戯(いたずら)をするようになり、あげくのはてに何でも口に運び舐めるので、よりいっそう注意が必要な状態になりました。
 自己主張もパワーアップして、怒ると蹴ったり、つねったり、大声あげて手足をバタバタさせたり超悪たれでした。驚かせられたのは、大声で嘘泣きをして同情を買うなど、演技力も急成長し、周りを感心させたことです。動きも軽やかさを増して、ますます目が離せなくなりました。親としては、成長のあかしなので素直に喜ばなければいけませんが、心境は複雑な思いでした……。
 一番のお気に入りは、歩行器に乗って動き回ることでした。初めて乗せてあげると、桃太郎は『キョトン!!!』とした顔をしていました。恐る恐る足を動かすと、ほんの数センチ後ろへ動きビックリしていました。「あ、動いた、動いた!」「桃太郎頑張れ!」と励ますと、一生懸命に蹴って動かしました。初めのうちは、「もっと強く蹴って。」「その調子。」「上手! 上手!」とこちらも嬉しくて応援していました。しかし、日に日にコツを覚えると、だんだん楽しくなったようで大変なことが起きました。後ろしか進めなかったのが、前、左右に動けるようになり本棚に行けば本を取って舐めたり、噛んだりして手当たり次第に下に落としてしまいます。
 かと思うと、台所に行って包丁が置いてある棚を開けて触って眺めていたり、背が高くなるのでテーブルの上の紙や鉛筆、サプリメントの容器などを散らかし放題にしました。さらには、玄関のほうまで超スピードで壁にぶつかろうが段差があろうがおかまいなしに行き、あげくには外に出ようともしました。やりたい放題、まるで暴走族のようでした。
 桃太郎の顔ときたら、超笑顔で目は光り輝いて超ご機嫌、鼻歌のような声をあげて遊んでいました。怒ると歩行器を叩いて「う〜ん!」「あー!」と叫んで怒りだし、とうとう怪獣桃太郎ザウルスに変身してしまいました。「あ〜、何てことだ!」教えたことを心から後悔しました。そのせいか、寝返りとハイハイをなかなかしようとはしませんでした。そこで、ハイハイの特訓をすることにしました。腹ばいにすると最初はもごもごと数十センチ動けましたが、すぐに泣いてギブアップしました。毎日練習を続けると、徐々に力もついてぐるぐる回れるようになりあと一歩まで来ました。「もう少しだ!」「ほれ、頑張れ!」と励ますが、そこからなかなか進歩しませんでした。
 ある日、興味を持ち始めた絵本を目の前に置いてみました。するとどうでしょう、すごい勢いで滑るようにズリッと、泳ぐようにハイハイしてきました。「ヤッター、ヤッター!」「できた、できた!」と手を叩いて万歳して大喜びしました。桃太郎は、何事もなかったようにジィーッと絵本を開いて見ていました。自分で開いたことも初めてだったので、さらにビックリしてしまいました。子供の新しい物に対しての興味には、非常に驚かされました。
 一緒に喜んだり、楽しんだり、感動したり、時には怒ったりしていられることに対して、幸せを感じつつ感謝しなければと思いました。その後、次の日は5メートル、また次の日は10メートル、そのまた次の日は部屋から部屋の隅までと、どんどんハイハイが上達していき、ますます行動範囲が広くなっていきました。
 私の悩み『妻がヘルパーさんが頻繁に家に入ることからくるストレスで体調を崩さないようにすること』は、実家に帰ることで完全ではないが解消しました。けれどまた桃太郎が成長して行動範囲が広がると、今までとは違う悩みがうまれてきたのです。
 以前は、『できない歯がゆさ、障害に対しての後悔、憎しみ』など負の思いがこみ上げては落ち込んでいました。しかし今は、桃太郎を車椅子で追いかけたり、逆に追いかけて来たりして遊んだり、一緒に声を出して歌ったり、変な顔をすると大声で笑ってくれました。桃太郎との遊びが増えていき、だんだん上手く遊べるようになってくると、以前より『障害があるから』とかあまり落ち込むことが無くなりました。
 まだまだ、『できない歯がゆさ』などから落ち込んだりすることは多々あります。しかし、自分の中で何かが変わったような気がしました。もっとわかりやすく表現できればいいのですが、自信が少しついてきたことが一つの要因かもしれません。今は、はっきりとした理由はわかりませんが、私も少しは親として成長している証なのでしょうか?
 

パパさん



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