はがき通信ホームページへもどる No.112 2008.7.25.
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 クリック1円募金と、メモリー増設について 


 向坊さんから教えていただいて以来、私は毎朝パソコンを立ち上げた時に、『クリック募金』を実行しています。貧困国の人々、特に幼い子どもたちが、食料や飲料水、それに薬品等の不足からつぎつぎに尊い命を落としています。クリックするだけで、私たちには1円の負担もなく、企業がワンクリック毎に1円の募金をしてくれます。下のURLを開いて、どうぞ御協力をお願いいたします。

 『クリック募金−クリックで救える命がある』 http://www.dff.jp/index.html

 次にメモリーの増設ですが、メモリー不足でパソコンの不具合や動きが遅いことがあります。タスクバー(画面最下部の帯状部分)の何もないところを右クリック、タスクマネージャーを開くと現在のメモリー数値が分かります。500MB以下でしたら、もう500MBくらい増設したほうがいいでしょう。1GBくらいビスタは2GB)にすると快適です。¥6000くらいで500MB増設できます。(^o^)
 
 
福岡県:M.H.


 短歌(5) 


あなたから借りたる本を開くとき香水の香の微かに匂ふ


 昨年転居してわが家のパソコンもダイヤルアップ回線から光回線になり、ようやく定額使い放題のブロードバンドになりました。ダイヤルアップ回線のときは通信速度が遅いこと、また利用料金のことなどからインターネットを長時間することなく、ネットで買い物もしたことはありませんでしたが、光回線にしてから書籍はネットでブックオフを利用して中古本を買うようなりました。
 買うのは主に200円前後のもの、ゆえに書店で新品の本を買うことに比べたら安く買えて助かります。書店に行き本を買うこともあるのですが、書棚の本を見るにも車イスだと首を横に向けなければならず、書店で読みたい本を探すのは首が疲れます。以前テレビで美容院に行き脳卒中になったことが報じられました。美容院で洗髪するとき首を後ろに反らします。その際首の血管を痛め血栓ができそれが原因で脳卒中になるのではないかということでした。これを美容院脳卒中症候群というそうですが、書店での本探しもほどほどがよさそうです。
 

宮崎県:R.S.


特集!「どうしています?連絡方法」


 今号の特集は、「連絡方法」です。四肢マヒ者が屋内で人を呼ぶ場合、外の人と連絡するとき、あるいは緊急時等の意志伝達の方法や使用する器機(固定電話、携帯電話、ワイヤレス呼び出し器、緊急通報装置)の工夫、気を付けていること、失敗談、危険な体験等々の「連絡方法」について、皆さんどうしているのか? 情報交換のためにご投稿をご紹介させていただきます。
 なお、今までの特集(私の入浴・車いすの工夫あれこれ・私の常備薬・尿路管理・頸損と合併症・パソコン入力の工夫・暑さ対策)および連載特集の「介護する側、される側」は、次号でも引き続きご投稿をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。




 <特集> 命にかかわる意思疎通 


人工呼吸器を24時間使用しています。自発呼吸はありません。呼吸器が外れたり痰が絡んでくると呼吸器のアラームが鳴ります、また、首に強いケイセイがあり、待ったなしの状況なので必ず誰かが近くにいるようにしています。草取りをしたいときや2階で用事をするときはモニター(赤ちゃん用)を持ち歩いています。夜間は声が出せないので舌打ちをしてそばで寝ている私を起こします。
 今までにあったことですがゴミ出しをして帰ってくるとアラームの音、あわてて家に飛び込みました。「あ〜 苦しかった」と……。ご近所さんとの立ち話しは、家の前だけです。
 6年ほど前、大失敗を経験しました。私が中耳炎にかかり、寝る前に飲む薬を処方されました。明け方夢うつつでアラームの音が聞こえてきました。呼吸器が外れ、Aの意識がありません。救急車で病院へ運びました。意識を取り戻すのに半日ほどかかりました。はじめは記憶障害と幻覚がありましたが、数日で完全に回復しました。外れていた時間は2分〜2分半ぐらいかなあって言われました。あれ以来、私は夜には薬は飲みませんしアルコールも飲んでいません。

神奈川県:A.H.母



 <特集> 携帯電話を自動着信にしておく 


 私の携帯電話は、受信の時は手を使わず利用しています。電動車イスのチンコントロールのバーに携帯電話をぶらさげて、イヤホンマイクをつないで使っています。携帯電話はケースに入れ、イヤホンマイクはドコモ製です。携帯電話の設定を自動着信に切り替え3コールでつながり、相手が切ると自動で切れるようになっています。
 通話する時は、主な電話番号を短縮に登録して、介助者や通行人に2回ボタンを押してもらって話しています。
 一度、ひとりで外出していた時に電動車イスが故障して動けなくなったことがありました。その時に、自宅や電動車イスの業者に連絡を取るのが大変で、携帯電話を持つようになりました。今は、携帯電話があるだけで安心感があります。

横浜市:I.M.



 <特集> 2台の固定電話を併用 

52歳、C4、頸損歴23年、一人暮らし

 私は2台の固定電話を併用して使っています。



 
《写真説明》
●環境制御装置を使って「シルバーホンふれあいS」(パソコンモニター左)を操作


 ベッド上では、主にNTTの「シルバーホンふれあいS」という機種を環境制御装置で操作しています。制御スイッチをONにすると、ピッピッピッという音とともに、操作ボタンに沿って光が自動的に移動し、目的の操作ボタンに来たときにもう一度制御スイッチをONにすると確定します。多少時間はかかりますが、手で押すのと同様の操作が可能です。その他の機能としてワンタッチダイアルが5個と短縮ダイアルが20個ほど登録ができます。値段は、本体が58,800円と高いのですが、これに変わるものがありません。
 一方、車イス上では、パイオニアのハンズフリー電話(TF−FV11)を使います。電話がかかったときに「ハーイやオーイやワーイ」などの音声でつながるので大変重宝しています。また、かけるときはマウススティックを使って操作ボタンを押します。車イス上から環境制御装置を使って、上記のシルバーホンふれあいSを操作することも可能ですが、操作に時間がかかり電話が切れてしまうことがあるのです。
 

広島県:Y.O.

●『シルバーホン ふれあいS』
販売価格: 58,800円 レンタル: 福祉用 550円 (一般1,100円)

オプションの販売価格
制御スイッチS :14,500円 レンタル:福祉用 100円 (一般250円)
呼気スイッチS: 25,500円 レンタル:福祉用 200円 (一般400円)
※販売価格及びレンタル料金は非課税

[問い合わせ先]
HP:http://web116.jp/ced/personal/welfare/index.html (NTT東日本)
HP:http://www.ntt-west.co.jp/kiki/consumer/welfare/index.html (NTT西日本)
TEL: 局番なしの116(NTT東西ともに)

 <特集> 自作電話台で高さ調整 


 自作電話台(子機)で、ブラザーFAX付き電話(スピーカーホン)を使っています。マウススティックで発信着信でき、電話台の高さも調節できます。電動車イスの改造業者に製作をお願いしました。ベッドサイドにも子機を置いてあり、ベッド上でもマウススティックを使い電話を使えます。その他、電動車イスでの携帯電話の通話・メールもできるようになっています。写真は左側から扇風機・タイマー・電話・TVリモコンです。








広報委員:麸澤 孝



 <特集> 安全・安心・安泰・安堵……安価 

 外部、他者との連絡が取れないと、不安は恐怖に通じるので身の保全・安心に心がけ伝達方法に注意している。自室に独人で1時間以上いるときは外部と不通になるので気温と水分補給は特に注意している。外出時は車内に一人でいることを極力避けているが、運転手さんが車を離れるときは寒暖無視でドアを開放しておいてもらい、通行の人に声が届くようにしている。しかし、車道の端や死角に駐車する場合は車から降ろしてもらう。
 ホテルなどの部屋では独りにならぬようにし、同伴者が不在になるときはドアを開放しておくか一緒に出かける。ハワイ、バンクーバーではドアの開放はたびたび注意されたけど……。
 日常の居室では妻と過ごす時間も多く、固定電話のみが唯一の外部との連絡方法である。電話は呼気式でボタン操作ができるNTTの「シルバーホンふれあいS」というものです。緊急時は登録してある番号のところに掛けられるようにしている。たまにヘルパーさんも不在で妻が外出する場合はドアを10cmぐらい開けておいてもらう。隙間を設けておくと大声を出せば外部の通行人に「ヘルプ!」が聞こえると思うと安心できる。不審者の侵入よりも孤立が不安です。
 シンプル・イズ・ザ・ベストが心情の玉ねぎおやじは、周囲の人力に心身の安全を委ねて生きている。何といっても周りに人影があれば生命の安泰が図れると思えば安堵感を得られる。周囲の不特定多数をセキュリティーの人材と信じれば器具も設備も必要最低限度で済み安価で安全が保てる。人は皆、性善説で生きていると思えば気楽なもんですね。
 自分の意志や考えを相手に正確に伝えるには自己の表現力が重要になる。伝達方法も多岐にわたり数々あるが一長一短あるので組み合わせが必要です。頸損者の安心の暮らしは周囲の人との信頼関係を重視し、日頃から人間関係を密に保つように心がけたい。

広島市:Y.S.

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