はがき通信ホームページへもどる No.111 2008.5.25.
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特集!「車いすの工夫あれこれ」


 車いすは、私たちにとって大変重要なものです。身体の一部といっても過言ではないでしょう。皆さん“愛車”にはそれぞれのこだわり、身体機能レベル等に合わせた工夫を何かしらされているかと思います。109号の特集「車いすの工夫あれこれ」のご投稿と写真を引き続きご紹介させていただきます。
 なお、今までの特集(私の入浴・車いすの工夫あれこれ・私の常備薬・尿路管理・頸損と合併症・パソコン入力の工夫・暑さ対策)および連載特集の「介護する側、される側」は、次号で引き続きご投稿をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。





 <特集> ドリンクホルダーとライトについて


車いす(手動)はオーエックス社製。メーカーオプションでドリンクホルダーを取り付けました。携帯電話を入れたりもしています。飲み物を欠かせない私には便利です。その他のオプションに車いす下の物入れ用のネット、携帯ホルダー等もあります。物入れ用のネットに、ウロガードを可愛い手作りの袋に入れて置いている友人もいます。 





 また、後輪の両方に自転車専用の「3色フラッシュライト」を結束バンド(通常はバルブに取り付けられる)で取り付けました。夜間走行時の事故防止のためです。Iさんが電動車いすの後輪に取り付けていて、ネット通販で購入していただきました。ボタン電池3個使用。後輪が回転するなど振動感知して自動点灯します。



編集委員:瀬出井 弘美



 <特集> 福祉機器展受賞のテーブルと自助具の工夫

頸椎5〜6番損傷

 いつもこの状態で生活していますが、邪魔になったことはありません。このまま本屋に出かけて立ち読みしたり、友人宅で出されたお茶はこのテーブルの上に乗せてもらい、レストランでは通常のテーブルより5cmぐらい高いので電動車いすを横付けにしたりしなくとも膝の辺りまでテーブルに近づけ、膝はレストランのテーブルに入らなくてもこのテーブルに乗せて食べられるので重宝しています。
中央を蝶番(ちょうつがい)でつないでいるので重いものは置けないように見えますが、給食トレイのような左右に渡すものがあれば中央も支えるので広辞苑でもへっちゃら、1990年に福祉機器展で受賞した自慢作(販売はしていません)です。
 テーブルの左側は電動車いすの操作BOXの上、右側は肘掛けの上に乗ります。



 収納時は肘掛け横にコンパクトに収まります。




 テーブル後部を前に押し、裏側を右手で持ち上げながら左手をそえて開きます。







[自助具の工夫]
 1.手製グリップ
 30×40mmのラワン材のような柔らかい木材(日曜大工量販店にあります)から彫刻の要領で作製しました。
 手首は両手ともダラリと垂れる幽霊手ですが、左手の背屈だけはできるので、握力は0だがグリップを親指元に引っ掛け、300ccの水カップなどを使えます。
 100円ショップで売っている「椀」に手製グリップを接着剤で取り付け、熱い味噌汁、大好きな麺類もいただけます。ラーメン屋で出されたのを持参した椀で小分けにして食べられるので重宝です。

 <写真:コップを付けた場合>




 <写真:缶や瓶に利用(紐(ひも)はマジックテープ)>




 2.食事、文字用装具(アルミ板1.6mm加工) 

 <写真:蝶ネジで脱着可能、旅行に持参>




 <写真:ボールペン(or鉛筆)をクリップで取り付け>




 <手首にセットした状態>


宮崎県:Y.F.



 ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)の樹立に成功
                  —再生医療前進へ(その3)
 


◇iPS細胞研究推進オールジャパン体制構築急速に進行

 【熾烈(しれつ)な国際競争のなかで】
 2006年のマウスでのiPS細胞樹立の成功以来、研究競争は一気に加速した。世界中の幹細胞学者がヒトiPS細胞樹立の一番乗りを目指した。山中教授とウィスコンシン大学のトムソン教授は互いに相手の動きを見ながら、同時樹立発表に滑り込んだ。ただすでにマウスでの実績などから山中教授に分があった。発表当初からノーベル賞候補の呼び声が高い。マウスES細胞株を最初に樹立したエヴァンス博士、マウスES細胞を利用して画期的な研究手段となった遺伝子改変マウスを作りだしたカベッキ博士がノーベル医学・生理学賞を受賞したことを考慮すれば、それに比肩する業績と評価されている。さらに山中教授は昨年11月早々にドイツのガン研究センターからマイエルブルグ賞、年が明けてコッホ賞を受賞し、国内でも、朝日賞、日経BP賞と受賞が続いた。それだけiPS細胞の樹立は、医学・医療の歴史においてそうざらにはない画期的なパラダイムシフトのうねりを期待させるものであった。このような場合、特許をめぐる研究者間の競争は厳しいものとなる。山中教授のチームが作りだしたiPS細胞は、まだ可能性を秘めた原石に過ぎない。臨床応用まで到達するには、前回号で述べたような多くの難題をクリアしなければならない。そこでも一番乗り競争と特許獲得競争が続く。
 競争の厳しさを熟知していた山中教授は、政府に対して支援を要請するトップセールスに自ら動く。文部科学省も国を挙げて支援することを表明、iPS細胞樹立成功が報道された2週間後には、文部科学省の研究振興局長は財務省の担当主計官と向かい合っていた。
 そして12月14日、文部科学省は、iPS研究のオールジャパン研究体制を推進し、iPS細胞研究に今後10年間に約250億円を投じていくことを表明。12月20日には、文科省ライフサイエンス委員会でiPS細胞研究支援の総合戦略を早急にまとめ、研究拠点として京大に「iPS細胞研究センター」を2007年度内に設置すること、同センターを中心にオールジャパン「iPS細胞研究コンソーシアム」を発足させることを決定した。同時に、内閣府の総合科学技術会議にiPS細胞研究推進のための作業部会が設置され、文科省、経産省、厚労省の3省が支援体制を組むことが決まった。
 いわば、世界的な「特許戦争」と「研究、知財ナショナリズム」に煽(あお)られるようにiPS細胞フィーバーが駆け抜け、一挙に支援体制が決まり、資金が動くことになった。

 【オールジャパン体制の概要】
 2007年度末までに決定され、動き出したオールジャパン体制は以下のようなものである。

 1)今後10年間に240〜250億円を投じていく、5年間では100億円を予定。2008年度の確定予算は少なくとも30億円。
 
 2)京大に「iPS細胞研究センター」(センター長:山中伸弥教授)を設置する。1月23日スタート。建物は2008年度中に着工し2009年度完成を目指す。同センターを中核とするオールジャパン体制の「研究コンソーシアム」を形成する。コンソーシアムを構成する拠点として、京大、東大、慶応大、理化学研究所の4研究機関を選定。それぞれの役割分担はおおよそ以下の通り。
 京大:山中チームを中心に基礎研究から臨床応用まで、総合的な一貫研究体制を構築する。知的財産権の管理、医療倫理の基盤形成なども含む総合的な体制を組む。阪大とも協力体制を組む。
 東大:血液、血管、骨、心筋、などの組織作り。遺伝子修復、遺伝子治療など中心に。
 慶大:中枢神経中心の再生医療。さまざまなタイプのiPS細胞作り。細胞バンク設立へ。
 理化学研究所:培養技術の基礎研究。iPS細胞分配事業。網膜再生など臨床応用技術。
 この4つの拠点を中心にiPS細胞を再生医療に応用するためのプロジェクトを4月からスタートさせる。4拠点に2008年度に計10億円投入の予定。
 行政サイドは、内閣府を調整役として、文科省、経産省、厚労省の3省で支援。

 3)iPS細胞を理化学研究所を通じて大学や企業などの研究機関に実費で分配する。国内外を問わない。iPS細胞を3月から、ヒトiPS細胞を4月から分配開始。また、2008年度からiPS細胞の培養技術やノウハウを大学、公的機関、企業に移転していく。講習会などを開く。多くの研究者の研究成果を総合して速やかに有益な結果を導きたい。

 4)再生のみでなく、病気のメカニズムの研究や治療法の研究を推進する。
 iPS細胞研究に関して、日本では再生医療に重点が置かれがちであるが、海外では、病気のメカニズム研究や創薬研究にiPS細胞を利用する研究が多い。

 5)日本人のiPS細胞を作り、凍結保存する細胞バンクを設立する。
 さまざまな疾患の人の細胞、健康な人の細胞、皮膚、胃、肝臓などさまざまな組織に由来するiPS細胞を作り、臨機応変に利用できるようにする。現状ではGMP基準に合致したiPS細胞を作るのに3ヶ月以上、1症例あたり数百万円かかる。

 6)産官学の懇親会を重ね、アカデミズムと産業界の協力を模索、iPS細胞の産業応用を推進。4月17日に京大で開催された懇話会には、4拠点研究機関と武田製薬など産業界から84社、計約200名が参加。

 7)倫理規定、研究ガイドラインを策定する。厚労省は新年度早々にiPS細胞臨床研究指針策定に取りかかる。現在倫理面で論点となっているのは、iPS細胞からの生殖細胞作成の禁止とES細胞研究の規制緩和。iPS細胞研究はES細胞研究を踏まえているため、現状の厳しいES細胞研究規制はiPS細胞研究の制約となっている。

 8)
知財管理の徹底と再検討。
 政府は知的財産権管理を今後徹底させていく方針を確認。内外の特許出願状況を調査。iPS細胞に関連する知財管理は当面京大に窓口を一本化する。さらに政府知財管理戦略本部は、iPS細胞を用いた医療行為に特許を認めるかどうか検討に入る。従来日本は医療行為にたいして特許を認めてこなかった。しかしアメリカは認めていることから、再生医療について認めないとアメリカに負けてしまうという危惧が上がっていた。

 9)産業特区創設。
 最先端医療分野の研究開発を促進するため、予算配分や新薬審査で優遇する「先端医療開発特区」を今年度中に創設する。医療関連5分野の研究機関・企業が対象となる。内閣府、経産省、厚労省、文科省の大臣、有識者らで大まかな施策方針を決定(6月の「骨太の方針」に盛り込まれる予定)。iPS細胞の産業応用をめざす。
 特区では、膨大な行政手続きの時間と手間が免除され、とくに海外に比べて時間がかかる新薬の審査・承認の手続きを迅速化する。来年度以降、関連予算を効率的に配分し、「特区」に振り分ける。 

 10)科学技術振興機構(JST)が戦略的研究支援対象として、iPS細胞関連分野の研究を20件選定。
 「iPS細胞作製・制御等の医療基盤技術」と「iPS細胞と生命機能」をテーマとし、2〜5年のプロジェクトである。未解明のiPS細胞の分子機構に迫ろうとするものであり、安全な臨床応用に至るまで、解決されねばならない課題を示唆する。

 【加速する研究レース】
 国の支援体制が明確になっていくのと並行して、研究レースも加速した。昨年12月から4月までに報じられたiPS細胞関連、ES細胞関連の主な研究情報を挙げてみる。
 ・2007年暮れまでに、米国有力ベンチャーキャピタルがiPS細胞技術を実用化するベンチャー企業を設立。日米の知財囲い込みへと動いている模様。
 ・マサチューセッツ工科大学で、ヒトiPS細胞樹立(山中チームと同様の遺伝子使用)。マウスで、iPS細胞を利用して鎌状赤血球症という貧血の治療に成功。
 ・山中チーム、発ガン遺伝子のc−Mycを使わないiPS細胞の作成に成功。効率は100分の1に落ちるが、培養法の工夫によって25分の1まで改善できる。
 ・山中チーム、皮膚線維芽細胞からのみでなく、マウスの肝臓や胃粘膜からもiPS細胞を作成。これらの細胞の場合、レトロウィルスの影響を受け難いサイトにウィルスが入り込むため発ガンのリスクは大幅に減少。
 ・京都大学、ベクターとして発ガンや免疫反応を引き起こしやすい遺伝子やウィルスを使わずにiPS細胞を作成する研究に着手。低分子化合物を使用する。
 ・ハーバード大学、iPS細胞樹立。当初山中チームと同じ遺伝子で作成。また、iPS細胞作成に不可欠の遺伝子はOct4とSox2の2つの遺伝子のみと特定。他の遺伝子は、培養の効率を上げるための選択肢とする。iPS細胞樹立成功の1週間後に大学発ベンチャー企業を立ち上げる。
 ・大阪大学、iPS細胞を使って心筋再生をめざす。iPS細胞を心筋細胞に分化させ心筋シートを作成。→京大と阪大が協力してiPS細胞から心筋細胞を再生させる新たな基盤研究に乗り出す。
 ・慶応大学と大阪医療センター、iPS細胞200種作成を目指す。胎盤や臍帯血(さいたいけつ)を使いiPS細胞を作成する。4月からスタート。5年後を目処にiPS細胞バンク設立を目指す。
 ・東北大学、iPS細胞で角膜作成に成功。
 ・理化学研究所、マウス、サル、ヒトでES細胞から視神経を作成するのに成功。血清を使わずに培養して分化誘導に成功した。既知の因子のみを用いて分化誘導に成功したのは世界で初めて。iPS細胞での作成も目指す。
 ・理化学研究所、マウスのES細胞から赤血球前駆細胞株樹立に世界で初めて成功。赤血球大量生産モデルを提唱。iPS細胞での樹立も目指す。感染の心配のない輸血用赤血球供給が可能になる。
 ・京大と阪大、レーザーメスで狙った細胞を1つだけ取り出す技術を開発。培養の効率向上。iPS細胞を効率よく培養するのに応用できる。
 ・順天堂大学、iPS細胞を使って、重症の皮膚疾患先天性水疱(すいほう)症の治療に取り組む。
 ・京大、山下潤准教授と山中教授、iPS細胞から血管、心筋、血球を制作することに成功。
 ・京大、日本人のiPS細胞を作成することを学内倫理委員に申請。皮膚、肝臓、胃粘膜、臍帯血(さいたいけつ)から作成。日本人に合ったiPS細胞作成目指す。
 ・東大、iPS細胞を使ってアレルギー治療を行う研究に取り組む。
 ・京大、山中チーム、筋ジストロフィー、子供の糖尿病など日本人の難病患者からiPS細胞を作成する計画に着手。病気のメカニズム、健康体から病気へと変化するプロセスなどの研究を行う。
 ・シンガポールの研究チームが、iPS細胞研究で、「初期化には、遺伝子Klf4は必要ない」と発表。
 ・聖マリアンナ大学、マウスでES細胞を使い視力回復に成功。
 ・(株)セーレン(福井)と福井大学が、マウスES細胞の冷凍保存による劣化を抑える細胞保存液セリジンを開発。培養、冷凍保存は再生医療の基盤技術。従来使われてきた牛血清や凍結保護材DMSOは細胞機能への悪影響が懸念されてきた。セリジンは解凍後の生存率が90%を超え、従来のものより40%向上。
 ・厚生省管轄の医薬基盤研究部と大手製薬会社12社からなるチームが、iPS細胞技術を活用して薬の効果や副作用を評価し、それをデータベース化することに取り組む。
 ・タカラバイオ、4月1日付けでiPS細胞研究部門を新設。iPS細胞を安全に培養する技術の開発を目指す。
 ・横浜市立大学、iPS細胞から脳神経細胞を作り、パーキンソン病治療に役立てる研究を新年度から開始。
 ・文科省、iPS細胞などによる再生医療を加速させるため、国の支援対象を新年度から新たに11件追加する。
 例:九州大学=造血幹細胞研究、熊本大学=膵島細胞再生、東北大学=角膜再生、名古屋大学=血管再生、等。
 ・米マサチューセッツ工科大学、ラットでiPS細胞から神経細胞を誘導しパーキンソン病の治療に成功。
 ・(株)日本メナード化粧品、4月から藤田保健大学に寄付講座を開設(3年間)。皮膚の再生医療実現に向けた研究を開始する。
 ・バイエル社の日本支社の研究所が、山中教授のチームより先にiPS細胞樹立に成功、特許出願も山中チームより先であった模様と報じられる。
 ヒトiPS細胞樹立報道から5ヶ月、息つく暇もない展開であったといえよう(以上の情報の典拠は主要全国紙および医学、バイオテクノロジー関連紙誌の電子版、関連学会誌など)。専門家にとってのパラダイムシフトという知的興奮と、iPS細胞を先端的バイオ産業振興の契機としたいという行政の思惑と、助成金確保、特許確保、予算確保という研究機関のきわめて現実的な計算とが年度末の活況を呼び込んだ面もある。
 すさまじいほどの情報の流れも一通りフォローし整理してみることで、先端医療といわれる細胞治療の現状を見渡すことができる。この点は次号でまとめてみたい。(つづく)

東京都:A.Y.


★ご協力を★
 NPO法人「日本せきずい基金」
 2008年3月末の基金残高
 3833万円
[お問い合わせ先]日本せきずい基金事務局
 〒183-0034 東京都府中市住吉町 4-17-16
 TEL: 042-366-5153 FAX: 042-314-2753
 E-mail: jscf@jscf.org
 http://www.jscf.org/jscf/ 





 ひとくちインフォメーション 

 ★ 本の紹介 

 『大学案内2008障害者版』
 編集・発行:全国障害学生支援センター 定価:6,300円
 (障害学生割引:障害をもつ学生とその保護者・1冊に限り5割引)
 障害のある私は大学に行けるの? 試験を受けるとき、大学に入ってから、サポートしてもらえるの? 知りたいことはいっぱいなのに聞くのは不安……こんな素朴な疑問から、この本は生まれました。
 大学名を手がかりに目的の大学を探そう! 約430大学の情報を掲載。

[申し込み・問い合わせ]
 全国障害学生支援センター
 TEL/FAX: 042-746-7719(火〜金曜日の10時〜16時)
 E-mail: info@nscsd.jp
 URL: http://www.nscsd.jp/order.htm
※本書は通常、書店・取次では取り扱っていません。









【編集後記】


 ここ数年、Iさん、H君と年に2回くらい地元で“お泊まり会”をやっている。この3人、図式的にはI組長・S姉御・H子分!? H君の「Iさんから連絡がないとホッとするような、不安なような……」には笑える。
 毎回、Iさんの「今回は何を食いましょうかね」で始まり、夕食後は夜食を買い込み、ホテルの部屋で夜遅くまで飲み食いしながら、ダベる。ただ、それだけだが楽しい。
 Iさんとは、「はがき通信」の懇親会で実行委員を一緒にやってから急激に仲良くなり、本当によくつるんでいるので「あの2人はできているんじゃないか……?」なんて、うわさがたっているとかいないとか。(笑)まぁ、Iさんにはたくさんの彼女がいるので、その末席くらいかな? 
 さて、今年1月のお泊まり会のときに、占いの話になった。この2人、けっこう占い大好き人間なのである。Iさんが「来年から“大殺界”なんですよね」と言う。私は、「私たちが頸損になった運命って何なんですかね?」と聞いてみた。「こうしてみんなに会うためです」とIさん。その言葉に思わずグッときてしまった。
 なるほど……。確かに、健常者のころより友人・知人は今のほうがはるかに多い。車いすにならなかったら、きっと出会えなかった人たち……これからも、ひとつひとつの出会いを大切に人生を生きてゆきたい。
 今年の「はがき通信」懇親会へのご参加をお待ち申し上げております。
 次号の編集担当は、藤田忠さんです。


編集委員:瀬出井 弘美





………………《編集委員》………………
◇ 藤田 忠  福岡県 E-mail:fujitata@aioros.ocn.ne.jp
◇ 瀬出井弘美  神奈川県 E-mail:h-sedei@js7.so-net.ne.jp

………………《広報委員》………………
◇ 麸澤 孝 東京都 E-mail:fzw@nifty.com

………………《編集顧問》………………
◇ 松井和子 和歌山県立医科大学
◇ 向坊弘道  (永久名誉顧問)

(2008.4.1.時点での連絡先です)

発行:九州障害者定期刊行物協会
〒812-0069 福岡県福岡市東区郷口町7−7
TEL&FAX: 092-629-3387
E-mail: qsk@plum.ocn.ne.jp

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