2015531():つくばの未来を考える市民ミーティング

 筑波大学の永田恭介学長と市原健一つくば市長の発案で「つくばの未来を考える市民ミーティングー実行委員会」が立ち上がり、その第1回パネルディスカッション「科学の次に何がくる」が開催され、会場の筑波大学大学会館講堂には多くの市民が参集した。今回は科学の中心地つくばならではのスポーツの役割や効果を中心テーマとした。私がコーディネーター役を仰せつかったので、スポーツとは何ぞやについて考えるよい機会となった。特に2020年の東京パラリンピックに向けて筑波大学や筑波技術大学が担うべき障害者スポーツに関する課題がたくさんあることを認識した。

【つくばの未来を考える市民ミーティング】リーフレット



2015510()NHK交響楽団を補聴器で聴く

 NHK交響楽団の定期公演(第1808回)を聴きにNHKホールに出かけた。プログラムはバルトークとシベリウスである。学生時代の私はほとんど授業にも出ず、その時夢中になって聴いているレコードと雑誌「文学界」を携えて街中をうろうろしていたものである。行きつけの喫茶店(仙台では「田園」と「未完成」という名の名曲喫茶店だった)にレコードを持ち込み、店主に頼んでかけてもらうのである。「シベリウスの交響曲2番」も好きでよく持ち歩く1枚であった。

 コンサート開演前にはいつものように「携帯電話の電源はお切りください」のアナウンスが流れる。最近は「補聴器をご使用の方は、補聴器からの音漏れがないように、正しく装着され適切な音量になっているかご確認ください。」というアナウンスが加わっている。インターネットで「演奏会 補聴器のハウリング」と検索すると、この問題に関する苦情がいかに多いかが分かる。かつて会長日誌【20131220日付】にも書いたことがあるので参照されたい。『横浜みなとみらいホールで行われたサントペテルブルグ交響楽団の公演中に起きた出来事。当日のプログラム3曲目のショスタコーヴィッチ作曲・交響曲第5番の第1楽章の途中で、指揮者の井上道義氏が演奏を中断し、自ら一列目の客席に降りてハウリングの音をさせている補聴器装用者に注意。その後係員がその方を退場させたという。』

 さて、今日のNHK交響楽団を指揮したのはシベリウスと同じフィンランド出身のユッカ・ペッカ・サラステである。シベリウス音楽院出の指揮者サラステらしい心地よく出来の良い演奏であった。

 実は今回のコンサートでは、2機種の補聴器を着け替えながら音を聴き比べてみた。A社の両耳補聴、B社の両耳補聴、両耳とも裸耳、AB社それぞれの片耳補聴といった条件下である。片耳だけに補聴器という条件はいただけない。片目だけに眼鏡をかけたみたいで落ち着かないのである。いっそのこと両耳とも裸耳のほうがいい。A社とB社間の明確な差はないように思う。調整次第である。音楽会場のその場で適当な音量に上げ下げしてみたかったのだが、ただでさえ頻繁に耳に手をあててゴソゴソやっている変な人と周囲から見られそうなのに、スマートフォンの電源を入れ画面で何か操作しだしたら文句が来そうでやめた。

 一つ最も困ったことがある。やはりハウリング音である。バルトークのバイオリン協奏曲2番では、独奏バイオリンの音色がある一定の高い音域になると、その音と同じような共鳴音がピーッと私の耳の中に響くのである。最近はクラシック音楽の聴衆やN響ファンに若い人は余りいない。7割以上が自分の加齢による聴力低下を認識していない高齢者であるから、オープン型補聴器耳せんから漏れたピーッ音に対して、幸いなことに周囲の人は気付いていなさそうであった。それにしても音楽の流れを邪魔するこの異音対策に取り組まないと、補聴器装用の音楽ファンの足がコンサート会場からますます遠退くに違いない。



201553()JAPAN補聴器フォーラム201566日:教育オーディオロジー・セミナー)

JAPAN補聴器フォーラム2015」が65日から開催される。2日目(66日)の午後のセミナーは日本教育オーディオロジー研究会の企画プログラムで、私が「子どもの聴能を知るために」のテーマで講演する。

http://jhf-jhida.jp/seminars/audiology_seminar/index.html

 パンフレットに載せた概要を以下再掲する。

『本来、補聴器は何のために着けるのか。単に大きな音が耳に届くことではありません。音の世界とつながり、人とのつながりが確かになり、コミュニケーションが広がり深まることに意味があります。安全・安心な補聴器が耳に着いたら、次には補聴器がどのように役立っているのか、子どもの聞こえ方に注目してみましょう。聴力のデシベル数値は聞こえの程度を示す一つの大事なデータです。しかし、その子どもの聞こえ方を知ろうとするとき、聴力の値だけでは十分ではありません。日常生活で実際に聴覚を活用する能力、つまり聴能を表してはいないからです。聴力の善し悪しに一喜一憂するのではなく、その聴力がうまく働いているか、子どもとの様々な関わりの中から聞こえ方を観察することができれば、補聴器の効果的な活用がいっそう促されるでしょう。子どもの聴能をどのようにして知るかについて解説します。』




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