20151024():日本聴覚医学会ランチョンセミナー「聾学校はどう変わるべきか」

 先週の水曜日から5日間にわたってオーディロジー関連の学会や研究会が続いた。そのどれもが「医療と教育の連携」が主テーマに取り上げられていたのが特徴的である。例えば、第60回日本聴覚医学会(会長:東京大学耳鼻咽喉科・山岨達也教授)のランチョンセミナーの演題は、何と「特別支援教育(聾学校)はどう変わるべきか」であった。高木明先生(静岡県立総合病院耳鼻咽喉科部長)が静岡の聾学校の現状と問題点を指摘している(司会:加我君孝先生)。本来聾学校の校長会や現場の先生たちが協議すべき課題に対して医学界が表立って議論を始めている最近の動向を、教育界の当事者は知らないでいるのではないだろうかと心配になる。

 さらに、来年盛岡市で開催される第61回日本聴覚医学会(会長:岩手医科大学・佐藤宏昭教授)の主題には「人工内耳装用児の就学・進路」が予定され準備が進められている。医療側から見た聴覚障害教育が一方的に報告されるだけではなく、教育側からも聾・難聴教育の現状や課題が正当に伝わるように頑張らなければならないと痛感する。Clinical AudiologyEducational Audiologyを繋ぐ役割を、日本教育オーディオロジー研究会や各地の教育オーディオロジー研究協議会が果たさなければならない時にある。



20151015()Christine Yoshinaga-Itano教授講演会

 Christine Yoshinaga-Itano教授講演会:日本の療育、世界の療育を考える」が1025日に東京医科大学聴覚・人工内耳センター(河野淳教授)の主催で開催される(本研究会と関東教育―ディオロジー研究協議会が後援)。コロラド大学のYoshinaga-Itano先生の論文(1998)によって難聴の早期発見と早期療育への関心と必要性が広まり、世界中が新生児聴覚スクリーニングの体制づくりに向かったことは有名である。第1部では庄司和史先生が講演し、私が司会を務める。

日時:20151025日(日)13001630 

場所:東京医科大学 自主自学館(3F大教室)

専門家:5,000円、一般:1,000

連絡先:東京医科大学病院 聴覚・人工内耳センター 担当:冨澤(acic@tokyo-med.ac.jp
詳しくは http://acictmu.jp/CYkouenkai.pdf 


●第1部:日本での療育の現状と課題

 司会:大沼 直紀 先生(日本教育オーディオロジー研究会会長)

  演者:庄司 和史 先生(信州大学学術研究院 総合人間科学系教授)

●第2部:米国での療育の現状と課題

 司会:城間 将江 先生(国際医療福祉大学 言語聴覚学科教授)

 演者:Christine Yoshinaga-Itano, Ph.D. (コロラド大学ボルダー校 言語聴覚科学教室教授)



2015102():聴覚障害のある重複障害児の教育機関

 聴覚の障害の他にも心身に重度な障害を併せもつ重複障害幼児のS君が通う施設「チャイルドデイケアほわわ瀬田」(世田谷区二子玉川)を訪問した。トライアングル金山記念聴覚障害教育財団の児玉眞美先生、東大先端研の熊谷晋一郎先生(小児科医)と私とで教育相談を行っている児である。私たち三人の専門家でS君が通所している施設を実際に訪問見学し、ほわわのスタッフと親の抱える問題を聴き相談にのった。聴覚障害のある重度障害幼児はS君の他にも数名が通所している。学齢期になったとき、医療ケアを必要とする聴覚障害児を教育機関がどのような体制や指導プログラムを整え受け入れたらよいのか、改めて難問を突き付けられた。



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