2013330():“東北教育オーディオロジー復興“へ

東北地区の教育オーディオロジー会員の先生たちが地道に準備されてきた「東北教育オーディオロジー研究協議会(仮称)」の設立に向けて新たな動きがみられる。福島県立聾学校の髙屋隆男校長先生のご尽力のおかげで、第1回東北教育オーディオロジー研究協議会準備委員会が5月頃にもたれ、さらに「第1回東北教育オーディオロジー研究協議会設立総会」が8月頃に開催されるという日程案が検討されようとしている。総会と併せて開催される研修会や記念講演会のプログラムを実施するに当たっては、全国各ブロックの教育オーディオロジー研究協議会の会員諸氏が“東北教育オーディオロジー復興“に協力を惜しまないと言ってくれている。



2013329():教職員辞令交付式・自燈明

つくば市教育委員会の年度末の人事異動は転出と転入を合わせると500名を超える大規模なものである。今日は教育委員会3月定例会のあと、市役所で教職員辞令交付式が執り行われた。退職者やつくば市を離れ他市町村に移動する先生方に対して教育委員長として御礼の言葉を述べた。私の挨拶はいつものことだが、事務部局が作成してくれる定型の原稿を棒読みすることはなく、自分の気持ちと考えを話すようにしている。釈迦が弟子たちとの末期の別れに残した「自燈明」を餞の言葉とした。技大の学長時代に天津理工大学と北京連合大学を訪れ大学間交流協定(姉妹大学)の締結をした折に、書道家としても有名な教授と学生に私の座右の銘としていた「自燈明」を書いてもらった。一つの額は東大の研究室に、もう一つはつくばの自宅の書斎に掛けてある。



2013324():閉校式

つくば市は人口増とともに子どもの数も増え続けている。だから少子化で閉校する学校が出てくるというのは意外なことだが、実はそれは中心部の学校に児童数が集中しているからである。つくば市立山口小学校は、一昨年竜巻の被害があった北条地区の近くに位置する。この山口小学校が明治14年の開校から131年の歴史を閉じることになった。最近は児童が激減し続け、今年度は入学者も卒業者も0で、全校児童数は8人(5家庭)である。131年間の卒業生は合わせても2,110人。地域に密着した小さな学校として長く親しまれてきた母校に、200名近い関係者が集い別れを惜しむ閉校式が執り行われた。8人の児童は新年度から隣の北条小学校に通うことになる。同じような児童生徒数の減少状況にもっと早くから遭遇してきた全国の聾学校が、特別支援学校として存続していくこれからの道程について改めて思いをめぐらせる閉校式であった。



2013319():子どもの聴覚学習

Japan補聴器フォーラム(日本補聴器販売店協会設立25周年記念事業)のプログラムの中で、日本教育オーディオロジー研究会のセミナー枠をいただいた。615日(土)午前中は私が「子どもの聴覚学習〜親と教師のための実践講座」を担当する。聴覚障害児を育てる親や先生方にお伝えしたい内容を準備しているので、多くの関係者に聴いていただきたい。セミナー申し込みはインターネットで受け付けている。http://www.jhf2013.net/



2013314():幼稚園の訪問カンファレンス

目黒区の祐天寺駅近くにあるH幼稚園を訪問した。3歳になった重度難聴児のM子ちゃんが来月4月から年少組に入園する。トライアングル金山記念聴覚障害児教育財団(児玉眞美理事長)の事業の一つである教育相談に通室しているM子ちゃん。児玉先生が母子コミュニケーション指導を、私が補聴相談を担当している。初めて聴覚障害児を受け入れることになる幼稚園長や担当の先生に、M子ちゃんの現在までの発達の状態と難聴幼児への基本的な対応などについて説明した。補聴器を装用している幼児をとりまく園内の音環境の厳しさを前もって把握しておく必要がある。近い将来FM補聴器のフィッティングに向かうために、今後も担任の先生と親と私たち専門家とが随時カンファレンスを行っていくことを確認した。園内を見回っている私に寄ってきた小さな一人が「おじいちゃん、あたま白い、触らせて」と話しかけるので膝を折って頭を差し出すと、ほかの小さ友達も次々に私の白髪を撫でてくれる。この子たちの中に入ってM子ちゃんが「きょうも楽しかった」と、家に帰ってお母さんに伝えられるよう支援していきたい。



2013312():卒業式と音楽

つくば市内の全ての小中学校(53校)が小中一貫制の15の学園に移行し、9年生が巣立つ初めての卒業式が挙行された。私は教育委員長として「つくば桜並木学園・並木中学校」(渡邊やす江校長)の卒業証書授与式に参列し祝辞を述べた。最近の卒業式・入学式は児童生徒中心に進行されとても垢抜けている。どの式でも生徒による吹奏楽の演奏と合唱により進められ、毎回感動させられる。卒業生も在校生も式に向けて毎日練習を重ねたのであろう。涙にむせびながらも美しいハーモニーで歌っている。いつも思うのだが、この中に歌うことの苦手な聴覚障害児がいたとしたら、練習から本番までの過程で、歌唱がバリアになって卒業の式を心から楽しむ余裕がなくなるのではないか。聴覚障害者のインクルーシブ教育では音楽についての配慮が欠かせないと改めて感じる。



201338():年度末の会議ラッシュ

本研究会の「会長日誌」原稿が滞っている。言い訳がましいが、2月末から様々な組織の委員会等への出席が増えたことが理由の一つだ。年度末にあたり事業実績の整理や報告書作成などのための諸会議が集中するからである。今週も毎日のようにつくばエクスプレスで上京した。霞が関の役所関係で2つの委員会、聴覚障害者の支援組織関係で3つの委員会、補聴器関係で2つの委員会、そしてつくば市関係で3つの委員会にかかわっている。そのうち4つの会議では私自身が議長を務めなければならない立場だ。こうした会合の場では会長日誌に載せ会員諸氏にも紹介したい情報や話題に触れることが多いのだが、一般公開される議事録等の内容以外のことは守秘されなければならないので、個人的な意見や感想を勝手に書き連ねる訳にいかない。筑波技術大学のホームページに4年前まで連載を続けた「学長日誌」(技大の「沿革~歴代学長」から入ると検索できるよう保存してあったのが、残念ながら大学側が私の了解もなく全て削除してしまった。)や、退任後に連載を始めた「会長日誌」を読み直してみると、最近の記事に比べてかなり幅広いテーマで自由にものを言っているのが分かる。年度末の会議ラッシュが一段落したら改めて世の中を見渡す感性を取り戻さなければと思うこの頃である。



201336():補聴器フィッティングの啓発

補聴器を必要とする高齢者や難聴者とその家族には、補聴器という医療機器は適切なフィッティングがなされないと装着の意味がないということが十分に理解されていない。高価な補聴器を何台も買い換えて未だに満足しないまま次のショッピングを重ねる老人。せっかく購入した補聴器の音がうるさく響くのでと二度と使わないまま装用を諦めてしまった初期ユーザー。認定補聴器技能者の認定と養成に取り組んでいる公益財団法人テクノエイド協会が冊子「補聴器で、もっと聴こえる そのために。」を作成し配布している。「補聴器相談医」と「認定補聴器技能者の在籍する認定補聴器専門店」が果たす補聴器フィッティングの重要性を啓発している。現在、認定補聴器技能者は2,290名、認定補聴器専門店は602店ある。補聴器適応候補者の人数から大雑把に将来像を描くと、日本には1000店の補聴器専門店と3,000人の補聴器技能者が認定される必要があるという。聾学校・難聴学級を日常的に支援してくれている補聴器相談医と認定補聴器技能者は誰なのか、それぞれの教育現場では把握されていよう。全国的な補聴器専門家の検索リストなども整理してみるとよい。







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