20111128()『聞いているよ東北の声、聞こえているよみんなの声』

本研究会の東日本大震災への支援事業の一つとして「復興応援ステッカー」の配布があったのだが、しばらく作成が遅れていた。愛媛大学の立入研究室の協力で原案ができたようだ。完成したら多くの会員にも届けたい。

被災後の早い時期にこそ応援ステッカーに意味があると考えていたのであるが、今になってみると、むしろこれからこそ応援の意味が増すと思い始めている。世界中から全国から支援や同情が集まっていた時期には「さすが東北の人は我慢強く落ち着いている」とか「こんな悲惨な状況でも負けずに立ち直ろうと明るさを失わない」と見られていた被災者の皆さんだった。しかし、時間が経過し地域全体として事態が落ち着きに向かい始めているこの頃になって、今度はゆっくり自らの将来のこと展望しようとすると、目の前のことに頑張りすぎるほど頑張った一人一人の気力が萎えてきて、次の辛いステージに入っているようである。一見しっかりと立ち直りを頑張っていた被災者のなかに自殺者が多くなったのもこの時期だ。

本研究会のステッカーの原案には『聞いているよ東北の声、聞こえているよみんなの声』とある。いい標語だと思う。被災者や関係者にとっての個人レベルの悩みや困っていること、聞いてもらいたいこと訴えたいことを、本研究会のメンバーで受け止められるといいと思う。ケースカンファレンスが必要とされる具体的な事例や悩みを、誰がどこに持っているのか。今しばらく現地に足を運ばなくなってしまった私には見えなくなっているが、このステッカーの完成を機に、冬を前に東北ブロックの研究会会員や関係者と話し合える機会があるといい。



20111125():小中一貫教育

つくば市では関東甲信越静地区の「小中一貫教育研究つくば市大会」が開催されている。昨日は市内4会場で公開授業があった。つくば市立の小中学校数は51校である。来年4月からは市内全ての学校が小中一貫校となる。51の小中学校が14の学園に編成される。さらに施設一体型の小中一貫校「春日学園」が新設される。

私が公開授業を参観した「つくば竹園学園」は、つくば市立竹園東小学校とつくば市立竹園東中学校の児童生徒が1年生から9年生までの一貫教育を受ける。つくば竹園学園には難聴特別支援学級が2学級ある。すずらん学級(松本裕子先生)では1学年から6学年まで、青空学級(吉村司先生)では7学年から9学年の難聴児を中心に授業が行われていた。

大会2日目の今日は約1000名の参加者を会場のつくばカピオに迎え、文科省初中局の宮崎活志視学官の基調講演「21世紀の小中一貫教育」を聴いた。



20111122():都立葛飾聾学校創立10周年

平成14年度に開校した都立葛飾ろう学校が10周年を迎えたことを記念する式典に出席した。平成1711月に立派な新校舎が落成した時もお祝いに駆け付けたことがある。創立のときから、調理師免許が取得できるコースを新設するなどユニークな聾学校経営に挑戦された初代校長の林茂和先生のお顔もあった。根本友己校長の式辞は、小さい子どもから専攻科の生徒にまでよく伝わる内容と心のこもった話し方で、参加者皆が感じ入った。日本の全ての学校にこのような校長先生が揃えば聴覚障害児の潜在能力はもっと開発されるだろうと思う。根本校長や教職員の期待にこたえるように、幼児児童生徒が披露してくれたアトラクションも感動的だった。



2011116():京都市立特別支援学校で「聴能評価の演習」

 京都市の第4回感覚障害教育研究会が京都市立呉竹総合支援学校で開催された。昨年度の第3回研究会でも私が講師を務め聴覚活用の概論を話した。会の運営でお世話になった川林まり子先生に、「聴能評価は座学だけでなく演習形式を取り入れるのがいい」と言った前回の私のつぶやきが耳に残っていたらしく、2年連続の研修会となった。

今回の「聴能評価・指導プログラム作成の演習」には、京都市立特別支援学校4校(東総合校、西総合校、呉竹総合校、北総合校)で発達障害と難聴を併せ持つ児童生徒の教育にあたっている30数名の先生たちが参加した。大阪教育大学の井坂教授には私の演習の手伝いをしていただくことになり恐縮した次第である。拙著「補聴器活用ガイド」をテキストにオージオメータ、騒音計、各種の語音検査リストなどを使った演習は4時間続いた。



2011115():「きっともっとずっと聴こう!」で一般向け聞こえの解説

  ニューヨークから帰国して以来、金沢、福岡と出張が続き、時差ぼけを意識するゆとりもなかった。本ホームページの会長日誌の原稿もなかなか研究会広報担当に送ることができず、関係のみなさんに心配をおかけした。

第3回「きっともっとずっと聴こう!」が大阪市立日本橋小学校を会場に開催された(主催:大阪市浪速区民生委員会日本橋支部、大阪市立日本橋小学校PTA、声援隊、後援:長崎ベルヒアリングセンター、(社)日本補聴器販売店協会、人工内耳友の会[ACITA]、(社)全国難聴者・中途失聴者団体連合会)。私もボランティアで講師をかって出た。地元の小学校PTAや商店街の人々に難聴について理解していただくためのプログラムで「子どもの育ち方と教育」というテーマで講演した。日本教育オーディオロジー研究会も従来の専門家向け事業内容に加え、一般の人々や教員などを対象にした聞こえに関わるイヴェントを企画してみてはどうだろう。



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