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 お役立ち情報(2) 2005.8  (1)

〜 人工内耳埋め込み手術入院から音入れまで 

(中途失聴者が人工内耳で音を取り戻すまでの記録)   

      [ACITA]の会員である岡本毅さんが、入院中も病院からML(メーリングリスト)に
      寄せられたリアルタイムな記録をまとめたものです
      青字部分はML仲間の返信です


2005年6/7
はじめまして、岡本 毅(おかもと つよき)と申します。 
5年前、36歳のときに右耳スケールアウト。そして去年の12月に左耳もろうそくの火が消えるように聞こえなくなり、ステロイド点滴、星状神経節ブロック注射等、1ヶ月間通院し治療を受けましたが、残念ながら回復にはいたらず、スケールアウトになってしまいました。

残る手段は人工内耳しかないとのことで、2月から現在まで手術を受けるための準備を重ねてきました。そして、いよいよ(2005年)6月16日(木)に手術を受けます。

手術の前後はこうしたほうが良いよ、とか、人工内耳を使う上でのちょっとしたアドバイスなど、生の声を聞かせていただけたら嬉しいです。

こうした方がいいと思い実行できたのは、しっかり食事を取ることでした。
やはり手術には負担が掛かるし、薬漬けになってしまうと身体自体がいう事を聞きません。
他の部分まで悪くならないよう、しっかり食事を取って体力回復に努めることが大事かと思います。 (F)

手術は、全身麻酔ですから、フツーの人でも、術後1日や2日はわりとしんどいです。
(ホントは、すごーく苦しい!って書きたいところですが、軽い人も居ますし) (H)

私もやはり、とにかく食べることには力を入れました。
そのおかげかどうかわかりませんが手術の二日目からトイレに自力で行くことが出来ました。
痛みもまったくないので、本当に手術したのかななんて、夢だったのかななんて暢気でした。
でも、聞こえは正直がっかりでした・・・・いまは、感謝しています。 (M1)

手術後2,3日は確かに苦しかったですね。
痛いというより、頭を動かせないのが辛かった。
身体が硬いので寝返りなどができないことが苦しかったです。(F)

耳鳴り、めまいは3日くらいはありましたが・・・
一つ、私がやっていたことは、手術後、顔が半分痛かったので、3週間、ベッドに寝ているときは、ずっと、氷枕をして、顔もタオルで冷やしていました。
手術まで体調管理に、努めてください。 (T1)


(6/15 手術前日)
人工内耳の手術を受けるため今日「名古屋第一赤十字病院」に入院しました。
(病室からノートPCとエアHでMLに投稿)
いよいよ明日手術です。(やっぱり不安かも・・・。)

手術前ってすることがいろいろあるんですね。
これから手術を受けようと考えている方の参考までに。

まず今日は、
「肺機能検査」「抗生剤のテスト」「手術をする方の耳の周囲5cmを剃髪」があり、主治医の植田先生と麻酔科のS先生より明日の手術に関しての説明を筆談で受けました。

今夜は21時以降は絶食になりますが、水やお茶なら明朝7時まで飲んでもかまわないとのことです。

明日は、術前に「手術用の点滴」注射を行い、この点滴で麻酔薬を注入するそうです。
麻酔が効いてから、気管に細いチューブを入れ人工呼吸器に切り替えます。
手術は3〜4時間掛かる予定です。

術後は、「持続点滴」「抗生剤の点滴」「酸素吸入」をします。
術後にはめまいや吐き気がよくあるそうでかなり心配なんですが、薬で症状を軽減することが出来ると説明されました。

頭も丸めたことだし、(←5cmの剃髪はどう見てもおかしかったので丸刈りにしました)(笑)
もうここまできたら、あとは先生を信頼してお任せしよう、すべて受け入れようという心境ですね。

明日の手術、きっと、大丈夫です。
麻酔が効いて、コテンと意識を失ったら、次に目覚めるのは病室です。
12日「じっと我慢の子」をやったら、あとは音入れまでは自由です。
みんな、そうやって、音を取り戻したのです。(H)

女の人は耳の周りを最小限にカットして包帯をはずした後は、長い毛を垂らすとほとんどわかりません。私は、眩暈も吐き気も何もなくこれでよいのかと思うほど順調でした。
舌麻痺が
1年以上続きましたが、今は何でもおいしいです。(T2)

眩暈も吐き気もなく、順調でした。導尿管もすぐにとってもらいトイレも一人で行けました。
髪の毛はかなり気になりました。退院までに伸びてほしいと・・・
片アパッチみたいなヘアースタイルが
73分け一筋だった自分にはなじめず、そりあとを毎日なでていました。
幸い11月に手術したので退院時には帽子をかぶりごまかせたが… (M1)

こうやって病室のベッドの上にいながら、リアルタイムで皆様の励ましをいただけるのですご〜く、勇気付けられます!
これから手術を受ける方も、是非病室にPCを持って行きましょう!?

(6/16 手術当日)
朝の検温も終わり、あとは開始時刻を待つばかり。。。まな板の上の鯉。
あと30分ほどでお迎え?が来ます。
皆さんの励ましやアドバイスのおかげで気分的には落ち着いています。

(6/17 手術の翌朝)
おっはよ〜ございますっ!(←妙にハイテンション)
おかげさまで無事、手術が終わりました。

以下にその後の模様を・・・。


手術当日〜の様子
6/16
13:20
看護師さんが、病室に手術着を持ってきてくれた。
裸の上にそれを着て、血栓症防止用のストッキングを履いてベッドに横になる。
そのまま、看護師さんに押されて運ばれる。
ベッドごと乗れるエレベータは遠いため遠回りして手術室まで行く。
「これなら歩いて行った方が早いなぁ」
自分は元気なのになんだか、変な気分。

13:30
ベッドからストレッチャーに乗り換え手術室に入る。中は結構広い。10室くらいはあっただろうか?
それに想像していたよりも明るかった。会社のオフィスのような機能的な明るさ。
TVなんかで見るイメージだと薄暗い印象があったけど、考えてみれば明るく清潔で当然だ。
中には主治医の植田先生をはじめ、麻酔科のS先生、K先生他5〜6名の方がいた。

心電図を測るためのコードを体に数箇所貼り、脈拍を取るクリップを指先に着ける。
関川先生に点滴の注射を打たれる。「これかぁ、昨日太くて痛いって言われたのは。」
確かに太い!
思わす拳をギュッと握りしめた。「…ん!? なんだ、そんなに痛くないや。」

酸素マスクをあてがわれ、「じゃあ、これから点滴に麻酔の薬を入れますね。」といわれるやいなや、眠くなるとかじゃなく、コテっと意識がなくなった。。。
(どういう風に意識が遠くなるのか興味があったんだけど・・・残念。)

「ゲホゲホ!!  おぇ〜〜 なんだこりゃ〜!?」
(↑多分、意識が戻ったので気管に入れたチューブを抜いたんだと思う。)

18:30
気がついたときは、まだ手術室の中でした。
「終わりましたよ。」と、ホワイトボードを見せられた。
第一声、「今何時ですか??」「う〜〜、気持ち悪〜」「おしっこしたい〜」って言ったように思います。
やっぱり、その場で吐いたような気がするけど、麻酔のせいか意識(記憶)があまりはっきりしていない。

20:00
次に気がつくと、病室でした。両親と先生の顔が見える。何か話している。
やはり、吐き気、めまいがあるので看護師さんにそう言うと、吐き気止めの薬を点滴にいれてくれた。
そのおかげで吐き気は治まったが、傷口の痛みが少しあると言うと、おもむろに座薬を入れられた。
手際よくグイっと、さすが、看護師さん。。。
「おしっこしたい・・」「尿を出す管を入れてあるから、そのまま自然に出てますよ。」と言われる。
「え〜 そうなの?? 変な感じ〜」(常に尿意があって嫌〜な感じ)

氷枕をしてもらって、痛みも和らいできた。
「ふぅ〜、あとは1日2日、じっと我慢の子だなぁ」と思いつつ、寝入った。

6/17
5:00
目が覚める。
吐き気もなく、痛みも和らいでいる。
これなら大丈夫だな。PCを立ち上げる。

6:00
看護師さんが、検温にくる。
脈を計り問題がないので、ベッドを起こしてくれた。
「立ち上がってみますか? もう水分を飲んでも良いですよ。」と言われた。
「おしっこしたい・・・」 あぁまたもや、おしっこだ。
「じゃあ、尿の管を抜きますね。ちょっと痛いですよ。」
注射器のようなもので透明な水(薬?)を抜き、チューブを抜かれる。
少し痛い。それと尿意のような違和感がある。
看護師さんに付き添ってもらって、トイレへ。
これが、結構つらい。ふらついて歩けない。
「あぁ、病人になったなぁ・・・。」
尿意はあるんだけど、ほとんど出ない。

8:00
朝食。おにぎり2個、赤だし、ほうれん草のおひたし、昆布のあえもの、牛乳。
しっかり食べた。足りないくらいだ。ちょっと舌の感覚が変わったかも?
でもまあ、これくらいなら問題ない。心配だった顔面麻痺もないし。

8:30
食事も全部食べれたので、点滴は外される。
今後は朝夕に抗生剤の点滴を行うとのこと。
ゆかたとT字帯(いわゆるふんどし)はもう着替えて良いとのこと。

9:20 
この調子だったら、2〜3日で回復するんじゃないの?ってな気分。
まあ、傷口はそう簡単には癒えないのでしょうが。

こうして一日を振り返ってみると、まさに「嵐の海に放り込まれたような一日だったなぁ」という感じ。
それでも今は、台風一過の穏やかな気持ちとでもいうのでしょうか。
さて、これからどうなるのでしょう?音入れまで、まだ17日もありますよ。暇だ・・・。


これから手術を受けようとしている方には、ここに書いたことは極めて個人的なものですので、
ひとつの参考程度に思ってもらえればよいかと思います。
本当に人それぞれ、症状も違うらしいです。
手術(後)は決して楽なものではありませんが、そんなに恐れるものでもないと思います。
僕自身、現にこうしてPCしてますから〜。(笑)

海外だと、人工内耳の装用のための手術って、 3日間程度の入院だったりするんですよね。
保険制度の関係もあるんでしょうけど、 話を聞くたびに「すごいよなぁ〜…」って思います。                                                        (M2)

僕の場合は、術後のめまいもありましたが、薬が効いたのか、回復は早いです。
今はもう歩けますし、食欲満々ですよ! でも、まだチョコレートが甘くないです。 
先生には「味覚神経を少し傷付けたから」と言われました。

今回は一昨日(6/15)入院して、うまくいけば(←なにが?)6/26退院出来るらしいです。
入院12日間で退院となりそうです。退院8日後の7/4に外来で音入れの予定です。
小鳥のさえずりや虫の声、もう随分と聞いていない気がします。 また聞こえるようになると良いなぁ。

小鳥だけが鳥じゃあないです。
東京の烏のドラ声には、うんざりしますよ。聞きたくなくても聞こえちゃいますからプロセッサ外すしかないです。
チョコレートが甘くない?ちょっと心配だけど、私の場合は、3年ぐらい味覚障害で苦しみました。                                                       (Y)

めまいと吐き気は確かにありましたよ。
でも、薬が効いたみたいです。一晩寝たら、結構回復してました。
朝一番にはフラついて一人で歩くことは出来ませんでしたが、朝食の後にはもう大丈夫でした。今日は吐き気は全然ないです。体力のあるなしも関係してるのかもしれませんね。

今回病院に持ってきて良かったと実感しているのは、ホワイトボードとPCです!
TV見なくても、人と話せなくても全然退屈しませんよ。本当にこれは、間・違・い・な・い!!(笑)

私の場合は、手術をして一ヶ月後にとても大きな眩暈がおきました。
ちょうどぴったり一ヵ月後でした。
あまりのすごさに、救急車で病院に行ったくらいです。真っ青になって吐き続けるものだから
救急隊の人がとても親切にしてくれるほどでした。
病院で点滴をしたら、ケロッと治ってしまいそのまま家に帰りました。 (M1)

(6/18 術後2日目)
昨夜は傷口がズキズキしていたこともあって、あまり良く眠れませんでした。
そのせいか、今朝は少しグロッキー気味。
しばらくは油断しないで、安静にしていようと思います。

「たけりんの人工内耳装用記」はちょうど一週間前に読ませていただきました。
なにも詳しいことを知らないまま入院間近にきて不安になっていましたので、体験談として書かれていることがとても参考になりました。
本当にそれまでは、手術後は大変で、めまいや吐き気があるなんて全然知らなかったんですよ。
5cmの剃髪も、実際に写真で見て初めて焦りました!(^^

術前、平衡機能が正常な人ほどめまいが出やすい、と説明されました。
私はといえば、平衡感覚が壊れている側の耳を手術していますのでめまいは全くありませんでした。(N)

私も病院に居る間は、ずっと、味覚障害でした。水を飲んで、すっぱくて、ビッ クリしました。
先生に話したら、半年くらいで治るといわれました。今は、大丈夫です。(T1)

(6/19 術後3日目)
おとといの夜、傷口が痛くて眠れず、昨日は午後からバテバテ、氷枕を頭に当ててじっと安静にしてました。
昨夜は痛み止めのおかげで、21時から今朝まで爆睡です。(^^
味覚障害は、術後当初からありました。
舌の右側の甘みを感じる部分が麻痺しているみたいで、食べ物が味気ないんです。
チョコレートやアイスがあんまり甘くないんですよ。
でも舌の左側は正常なので、まだ助かっています。

気持ち悪さは、今ではまったくありません。
出される食事を全部食べても足りないので、お菓子を食べたり珈琲を飲んだりしてい
るほどですよ。
(↑これは良いのか悪いのか分かりませんけど・・・)
めまいもほとんどありませんが、寝起きの時は多少フラつきます。
(↑単に寝ぼけてるだけか!?)

(6/20 術後4日目)
病室には鏡がないので、顔の横が腫れているのに気がついたのはしばらくたってからでした。
幸い、その腫れも少しずつ引いてきているようですが、改めて氷枕で冷やします。
だんだんと体調の方も落ち着き始めて、入院生活にも慣れてきました。
そろそろ、人工内耳のリハビリの前に、体を動かしたり、頭を使ったりという、
社会復帰へのリハビリを始めようかなぁと、考えられるようになってきました。

(6/22 術後6日目)
こちらの経過は順調です。明日、抜糸することになりました。
とは言っても、少し長い距離を歩くと、軽くめまいが出ますけどね。
たまに歩き始めにフワっと浮遊感がくることもあります。
でも、じっとしている分には何も問題ないですよ。

あ〜早く頭を洗いたい〜 シャワーで良いから浴びさせて。。。 こんなことを思ったり、
トイレの小さな窓から吹き込んでくる、生暖かい風に夏を感じて海に想いを馳せたり。

(6/23 術後7日目)
手術からちょうど一週間。過ぎてみると、あっと言う間です。
先ほど、抜糸してもらい、看護師さんにシャンプーしてもらいました。
これが気持ち良かった〜♪
それから一週間ぶりにシャワーも浴びましたよ。幸せ。

抗生剤の点滴も今夜で終了です。
明日からは内服の抗生剤を一週間、毎食後に飲むことなります。
この抗生剤、服用後一週間はアルコール飲んじゃいけないんですね。
退院したら、すぐにでもビールを飲みたかったけど、もう少しの辛抱です・・・。

要約筆記については、自分でホワイトボードを持参しましたので、ほとんど全ての看護師さんやDr.がそれに書いてくれます。
この点は、不満はありません。とても親切に対応してくださいます。

6/24 術後8日目)
傷口もキレイにくっつき、26日の退院が正式に決まりました!
入院生活、結構快適です。ストレスないし。
これから先は、あせらず、じっくり、根気よく、行かなきゃね。

(6/26 術後10日目)
同室の患者さんやお世話になった看護師さんに挨拶をして 無事退院しました。
10日ぶりの自宅ですが、帰って来てみると2〜3日しか経って いなかったかのような、入院生活は夢の中の出来事だったかの ような、不思議な感覚に襲われています。

(6/30 術後14日)
考えてみると「音入れ」って一生に一度きりの一大イベント?でもありますよね。
最初で最後というか?一度したら、二度とないっていうか!?
こんなことって滅多にないですよね。しっかり掴んで来たいと思います。

(7/3 術後17日)
いよいよ明日です。音入れ。
果たして、無事無音生活に終止符を打つことができるのでしょうか。
あるいは、耳鳴りだけの静かな?日々が懐かしくなるのでしょうか・・・。 
その日を翌日に控えても、実感って湧かないもんですね。

プロモントリーテストでの、ピーとかブ〜という音でさえ 聞こえたときには嬉しかったんだから、
明日はきっと想像以上に嬉しいに違いありません!!
少なくとも、プロモントリーテストの22倍は期待できますよね!?

いよいよ音入れ ですね、期待してください、ただし、大きな期待はしないでね。
その理由は、先生は、始めから強い刺激をしたマップにしない
かもしれません、いいかえると、ほどほどに、ということです。
始めに音が聞こえる、次に言葉が断片的にわかる、その次 家族の言葉がわかる、さらに進むと他人との会話ができる 、これが1ないし2年の間に進歩していきます。
決してあせらない
でください。始めから言葉がわかれば、それにこしたことは ありません。(T3)

STの先生の指示通りに、慎重にひとつずつ決めていってください。
大きい音で我慢ギリギリまで辛抱すると、相当うるさくなるので、我慢ギリギリより手前でストップかけたほうがいいかもしれません。
それと、高い音は外の音よりも小さめにしています。
自転車のブレーキ音のような部分。
きついので、初めから入れていないという人もいますね。
1週間後くらいに、また、マッピングがあると思いますので、何度でも、いろいろ試せばいいでしょう。 (H)

マップの調整は、そのマップを一週間から一ヶ月試してまた替えて、また元へ戻してと言う試行錯誤が続きます。
ゆっくり、あわてないで進みましょう。(Y)

音入れ(マッピング)には2時間位かかるそうですね。
ひとつひとつの音を決めて(探って?)いく作業って かなり忍耐を要求されそう・・・。
なので、途中で投げやりにならないように辛抱辛抱。

(7/4 音入れ)
(カタカタカタカタ…♪)
キーを叩く音がこんなにしていたなんて、とっても新鮮です。
それも結構リズミカルなんで!いろいろと驚いています。

退院前にST(言語聴覚師)の宮田さんから、
 「音入れの時、最初、言葉は分からなくて良いですから。 音が分かればそれで良いですよ。そういうものですから心配しないでくださいね。」
と優しく説明されていましたので、今日は聞こえ方に対しての期待はほとんど無し。
っていうか、音は当然聞こえるものだと思ってましたけどね。


7/4  音入れの様子
14:50
 「なんだか俺が病院に来るときって雨降りだなぁ。
 入院した日もそうだったもんな。」なんて思いながら病院に到着。
 一週間ぶりだけど、懐かしの我が家に戻ったような気分。

 15:00
 耳鼻科外来受付。見慣れた顔ぶれに一安心。
 待合室で順番を待つ。
 少しすると宮田さんが呼びに来てくれた。

 15:10
 主治医の植田先生の診察をうける。
 いつものように傷口の触診、耳の穴の中を診てもらう。
 「傷口はOKです。」「じゃあ、はじめましょう。」と早速奥の部屋に通される。

 
 15:15
 聴力検査の部屋に通されるのかと思いきや、
 その手前のロッカールームみたいな所。
 宮田さん、松田さん、コクレア社のTさんが待機していた。

  「今日はマッピング、音入れを行いますのでよろしくお願いします。」
 といつも丁寧な宮田さん。

  「はじめまして、宜しくお願いします。」
 Tさんが紙に書いて挨拶してくださった。東京からわざわざ来てくれたそうだ。

 15:20
 スチールの事務机の上には、黒のThinkPad
 
 「うんうん、今はどこに行ってもPCだね。」と一人納得。
 
 「では、まず始めにインプラントテストを行います。」
 「これは音は聞こえません。埋め込んだ22本の電極が正常に働くかどうかの 検査です。
 機械の間で自動的に行います。」
 宮田さんがホワイトボードで説明してくれる。  
 
 15:30 
 箱型スピーチプロセッサ用のマイクをPCにつないで送信コイルを頭に装着。
 PCの画面を見るとNo.1からNo.22まで表示されている。
 やがてその全てにOKの文字。

 「これで22極全てOKであると確認できました。」

 15:35
 「次に音の聞こえ始めと、大きいが聞きやすい音のレベルを調べます。」
 「徐々に音を大きくしていきますから、表に書かれてあるように
  聞こえる音の大きさのレベルを教えてください。」

「ピー、ピー、ピー、ピー」 「ビー、ビー、ビー、ビー」「ブー、ブー、ブー、ブー

 22本ある電極の内、三つ飛び位(7種類位)の音質について
 この、聞こえる音の大きさのテストを繰り返し行った。

 15:50
 「次はそれぞれの音の大きさの違いを調べます。」
 「4つの違う音を出しますので、音が大きすぎるものや、
  小さすぎるものがあれば教えてください。」

 「ピー、ピー、ピー、ピー」 「ブー、ブー、ピー、ブー」「ビー、ビー、ビー、ビー

 始め、問われている意味(テストの目的)を理解できずに、
 うるさい音や、聞き取れない音を答えるのかと勘違いして的外れな答え方をする。

 でも、そうじゃなくて、音の種類毎に音圧のバラツキが出ないように、
 チャンネルの違いによる音の突出や抜けを調べているのだな、と途中で気がついた。
 
 「あぁ、これは音の強さのバラツキを調べてるんですね?」
 「最初の方は間違って答えてたかもしれないので、もう一度やりたいんですけど・・・」
 
 すると、
 
 「まぁ今日は最初なので、そんなに厳密にやらなくてもよいですよ。(笑)」
 たぶんそんなことを言われた。
 
 気がつくと植田先生の姿が見えない。診察に行かれたようだ。

 16:00
 「これで、マッピングは終わりです。」
 「それでは音を入れますが、植田先生にも立ち会っていただきますので、少しお待ちください。」

 16:00
 「植田先生はどこかに行かれているようなので、先に始めましょう。」 (宮田さん)
 「あ、はい。お願いします。」 (岡本)
 「じゃあ、これから音を入れますね。」
 「はい。今度はピーピーとか、ブ〜ブ〜じゃなく?」
 「そうそう。・・・世の中の音ですよ。」(笑)

 そんな筆談の後、実際に頭に3Gを装着してもらい、
 PCの画面にある「ライブ」アイコンをクリック!!!
 
  .:*:・'ジジ'・:*:..:*:・'゜:*:・'゜ジ〜.:*:・'ガガ'・:*:..:*:・'゜:*:・'゜
  .:*:・オ'・:*カ:..:*モ:・'゜:*:ト・'゜サ〜.:*ン:・''・:*:..:*:・'゜:*:・
' ん?!
  .:*:・''・:オカモトサ〜ン*:..:*:・'゜キコエマスカ〜?:*:・'゜.:*:・
''・:*:.:*:・'゜ 
 
 え〜!?
 なにか彼方から呼ぶ声がする。

 短波ラジオで海外の放送局を探して、チューニングを合わせてゆくような
 聞こえ方。

  .:*:・''・:ドウデスカ〜?*:..:*:・'゜キコエマスカ〜?:*:・'゜.:*:・''・:*:.:*:・'゜  
 (抑揚のないカン高い声!)  
 宮田さ〜ん、どっから声を出してるんですか〜〜!?
 顔は真面目だけど、声が変だって〜!?

 「ア〜・・・!? キ・コ・エ・マ・ス キ・コ・エ・マ・ス〜!? ア〜、ハイ・・・!?」

 って、自分の声も変だよ〜!?(←自分の声がカン高くて赤面!顔から火が出そう!)
 しゃべるのがスッゲー恥ずかしい〜。
 メチャクチャカン高くて、喉を絞って発声しているような、ふざけてしゃべっているような。
 アニメ声って言うのかな?ヘリウムガスを吸ったあとに出る声みたい。 
 自分の記憶の中にある声と、今自分が聞いている声とのギャップに面食らった。マジで。

 おもちゃの声みたい!!(なんとも形容し難く、思わず出た言葉。)
 そうそう、確かにこれは宇宙人の声だよな〜 おもちゃのロボットの声だよ〜。

 植田先生も見えて、僕と宮田さんのやり取りを嬉しそ〜うに?見ている。
 植田先生が話しかけてくれ、夢中でそれを聞き取ろうとする。(植田先生も変な声!)
  
 聞こえてくる声の区別は、全く付かない。みんな同じ声に聞こえる。
 (男も女も、自分も他人もみんな同じ声。でもそれが声だというのは分かる。)

 そのあと、コクレア社のTさんから人工内耳の付属品や使用上の注意点などについての説明 を受ける。

 首を振るだけで送信コイルが外れてしまうので、
 「もっと強いマグネットに交換しましょう。」という話になったり、
 電池のストックを注文したりした。 
 
 「あの〜、スピーチプロセッサの色は変えれないんですかぁ?」
 なんてトボケタ相談もしてみた。

 ものは聞いてみるもんで、

 「スピーチプロセッサ本体の色は変えられませんが、
 電池カバーの部分なら各色、交換することは可能ですよ」とのこと。

 「へ〜! ちょっと嬉しいかも」なんて思った。 

16:50
 そんなこんなで、私の「音入れ」は無事終了いたしました。

17:10 
 病院を出てまず驚いたのは雨音。それも、傘に当たる雨音の物凄さ!
 車の走る音も変に「ジャャー」っとうるさい。

17:30
 意外だったのが地下鉄の車内。補聴器と違って全然うるさく感じないけど、
 車内放送は、まだまだ全然聞き取れない。

18:15
 ただいま〜。無事帰宅。


(7/5 夜)
声はまだまだへんですが、物音が聞こえることに素直に感動しています。
まず嬉しいのは自分の足音。
世の中に存在していることを意識しなくても確認できるというか。
物が動くと音がするということに新鮮な驚きと喜びを感じています。

なんかこれから、積極的に物事に挑戦できそうです。

(7/7)

今は頭に入ってくる音全てが新しい音なので
一つ一つ「今のは何の音??」って驚いている状態です。
まさに音を学習している感じですね。

(7/12)
カランカランカラン☆
今、感動しながらキーを叩いています。
何かと言うと、これ、氷の音なんです。
焼酎の水割りを飲んでるんですが、グラスを揺らすと、カランカランって氷の音が聞こえるんですよ!
こんな音を聞くのは、何年ぶりだろう!? 本当に。

(7/15)
今日も聴こえの方は順調です。
いまだに新発見がありますよ。
携帯電話の声を試しに聞いてみました。
バッチリ聞き取れるというわけではないですが、家族とならなんとか会話できるって感じです。
TVの音声は、所々単語が聞き取れる程度です。
音楽はまだ、メロディが全然分かりません。

(7/21)
こちらは今週、3回目のマッピングをしてもらいました。
宮田さんには毎回、いろいろと注文をつけているわがままな患者なんですが、 回を重ねる毎に、聞きやすい音になってきています。

(7/25)
今日は4回目のマッピングでした。
先週のマップの聞こえはかなり気に入っていて、もうこのままいくのかな? なんて思っていたのですが・・・。
本当にマッピングによって聞こえ方はガラリと変わるものですね。
宮田さんは、僕のわがままをマップに反映させるべく研究してくださって、いろいろなパターンを試させてくれます。
お蔭さまで今回もまた、今までで一番聞きやすい音に仕上げてもらいました。(感謝)

帰宅後、試しに昔よく聞いたCDをかけてみると、
先週まではまったく変だった、ビリージョエルの声が、なんと、それなりに聞こえるようになっていました!!(涙)
音入れのときも淡々としていたと言われる僕でも、これは結構感動的体験でした。

植田先生始め、宮田さん、松田さん、病棟の看護師さん、両親、弟、そして職場の同僚・・・。
皆さんのおかげでこうして音を取り戻すことが出来ました。

本当にありがとうございます。<m(__)m>

了  (コクレア社N24−3G装用)


 管理者注:手術内容については個人差がありますので、ご了承下さい。


 お役立ち情報(1) (入院をするときにちょっと知ってると、楽しいこと・便利なこと)


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