布(ぬの)の絵本(えほん)「長崎(ながさき)の原爆(げんばく)」を作(つく)ったのは
1945年(ねん)8月(がつ)9日(か)11時(じ)02分(ふん)。私(わたし)が被爆(ひばく)したのは爆(ばく)心地(しんち)から4.2kmの所(ところ)でした。山(やま)の上(うえ)の防空(ぼうくう)壕(ごう)の前(まえ)にある吹(ふ)き抜(ぬ)けの大(おお)きい小屋(こや)で遊(あそ)んでいたときです。国民(こくみん)学校(がっこう)2年(ねん)生(せい)、7歳(さい)の夏休(なつやす)みでした。空(そら)が突然(とつぜん)ピカッ!と光(ひか)り、おじさんたちに伏(ふ)せろ!と言(い)われ伏(ふ)せました。夕方(ゆうがた)、自宅(じたく)に帰(かえ)るとき、幾重(いくえ)にも重(かさ)なる気持(きも)ちの悪(わる)い雲(くも)が出(で)ていたのを覚(おぼ)えています。