救護(きゅうご)所(しょ)
長崎(ながさき)市(し)北部(ほくぶ)滑石(なめし)町(まち)の光景(こうけい)です。中央(ちゅうおう)の台(だい)の上(うえ)では麻酔(ますい)薬(やく)もなく、泣(な)き叫(さけ)ぶ患者(かんじゃ)を押(お)さえつけて手術(しゅじゅつ)が行(おこな)われていました。熱線(ねっせん)でひどい火傷(やけど)をおった人(ひと)、爆風(ばくふう)でこわれた窓(まど)ガラスの破片(はへん)がつきささり血(ち)まみれの人(ひと)、これまでに、誰(だれ)も見(み)たことがない生(い)き地獄(じごく)でした。