第42回全日本聾教育研究大会広島大会を終えて

第42回全日本聾教育研究大会
広島大会実行委員長
山口 秀美
(広島県立広島南特別支援学校長)

第42回全日本聾教育研究大会 広島大会は,平成20年10月15日から17日までの3日間秋の青空のもとで,約500人の参加者を迎えて,盛会のうちに終了することができました。ご参加いただきました皆様,ありがとうございました。

平成19年4月に施行されました学校教育法の一部改正により,これまでの特殊教育から特別支援教育への歴史的な転換が図られました。このような変革の時代だからこそ,これまで諸先輩が培ってこられた聾教育を継承した上で,さらに質の高い聴覚障害教育の専門性を培い,聴覚に障害がある幼児児童生徒の教育に力を尽くすことが求められています。時代に即した,これからの聴覚障害教育を考えることができた大会になったのではないかと思います。

大会1日目午前中は,広島南特別支援学校で公開・指定授業,乳幼児教育相談公開指導,寄宿舎公開を行いました。午後は,アステールプラザにて,オープニングとして広島南特別支援学校中学部・高等部生徒による力強い和太鼓演奏「意気揚々〜元気・勇気・笑顔」を披露し,楽しんでいただきました。その後の開会式には,文部科学省視学官 宍戸和成様,広島県教育委員会教育長 榎田好一様をはじめ,多数の御来賓の御臨席を賜り,お祝いの言葉をいただきました。

開会式に続き,広島国際会議場を会場に加えて,午前中の公開・指定授業,乳幼児教育相談公開指導,寄宿舎公開等について,学部・寄宿舎研究会が行われました。広島南特別支援学校の各部の取り組みを説明し,熱心に協議が行われました。

2日目は,2会場で11の研究協議分科会を行いました。各学校がこれまで取り組んでこられた貴重な研究や実践報告に基づいて活発な研究協議が行われました。この研究協議分科会は,中国地区ろう教育研究会が学校ごとに分科会を担当して司会・記録を行い,広島南特別支援学校が視聴覚機器等を担当し,中国地区の聴覚障害教育に関わる学校が力を合わせて運営を行いました。 3日目は,国立大学法人筑波技術大学 学長 大沼直紀先生による記念講演を行いました。「聴覚障害教育における専門性の保障―これからの聾教育に聴覚は生かされるのかー」の演題で,大沼先生の長年にわたる御研究に基づいた御講演をいただき,大変好評でした。聴覚障害教育における「聴覚の活用」の大切さが改めて確認されたのではないでしょうか。

最後になりましたが,貴重な研究や実践を御報告いただきました会員の皆様,御支援いただきました文部科学省をはじめ,各行政機関等の方々,助言者の皆様他多数のお力添えをいただきました皆様方に厚くお礼申し上げます。


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