会長の任をあえるにあたって

全日本聾教育研究会
顧問 秋谷 義一
(前東京都立立川ろう学校長)

平成16年度定期代議員総会で、別府亮次先生の後任として会長に就任の承認いただき、満4年が経過いたしました。これまで、本研究会の運営にご協力いただました役員皆様方、会員の皆様方に深く感謝申し上げます。また、文部科学省、全聾学校長会をはじめとして、数多くの関連団体・機関のご協力ご支援を賜り、研究動が推進できましたことをたいへん嬉しく思います。誠にありがとうございました。

先日開催された平成20年度定期総会におきまして、四日市章新会長と交代いたました。四日市章先生は、筑波大学教授で筑波大学附属聴覚障害特別支援学校長を務されています。聾学校教育の現場での指導経験をお持ちで、聴覚障害教育に関し高い識見を有する素晴らしい先生でいらっしゃいます。近年、学校教育を巡って大な変革が求められております。平成19年度、これまでの「特殊教育」から「特別援教育制度」へと歴史的な転換が図られました。これからの聾学校の在り方、聴覚害教育のあり方について、厳しく問われています。全国的に聾学校に在籍する幼児児童・生徒数が減少化傾向にあることや、障害の重度・重複・多様化が認められるとなど、特別支援学校全体で再編検討が進められています。

これまで聾学校教育は、0歳児乳幼児教育から20歳までの専攻科教育、幅広い達段階の幼児・児童・生徒に対し、着実に指導成果を挙げてきました。各段階の教指導において高い専門性と経験が、教職員に求められています。こうした学校の教基盤を支えてきたのは、私たちの「全日本聾教育研究会」であると確信しております。

現在、障害のあるなしに関わらず、ともに地域社会で心豊かに生活をおくるため基盤づくりが推進されております。聴覚に障害がある幼児・児童・生徒の確かな発と社会自立を目指した教育の実現を図るために、聾学校はその使命の重さを厳しく覚すると共に、責任を確実に果たしていかなければなりません。どうぞよろしくおいします。

さて、在職時を振り返ってみますと、2006年秋、第40回全国大会と併せて催された第9回APCD(アジア・太平洋地域聴覚障害問題会議)を盛会裏に終了きましたことが、一番印象に残っております。この大会では「聴覚障害教育の専門の継承・革新・共有」がテーマとして掲げられました。今日、私たちが置かれてい状況を極めて的確かつ簡潔に表現されている内容でした。全日本聾教育研究会の伝である「授業を重視し、教育実践に力点をおいた取り組みを尊重する」ことを再確すると共に、一層の充実・発展を目指し、新たな一歩を踏み出す貴重な機会となりした。わが国の聴覚障害教育の歴史に残る本大会に直接に関与でき、たいへん栄誉ことでした。

終わりになりましたが、筑波大学附属聴覚障害特別支援学校の事務局スタッフの様方の絶大なるご尽力により、お蔭様で会長職を全うすることができました。ここ深く敬意を表しますと共に、心より感謝申し上げます。今後は、本研究会の顧問とて微力ではありますが、ご支援してまいりたいと思っております。


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