第41回全日本聾教育研究大会
熊本大会を終えて


第41回全日本聾教育研究大会
熊本大会実行委員長
 平川 貞俊
(熊本県立熊本聾学校)

第41回全日本聾教育研究大会(熊本大会)は、例年にない真夏日が続く中でしたが、以下のような日程で盛会のうちに終了することができました。 大会は、全国各地から約550名の参加を得、3日間、熱心に協議が行われ、今後の聾教育にとって実のある大会となりました。
 大会初日は、熊本聾学校の公開・指定授業、寄宿舎公開で幕が開きました。全国各地から御参加いただいた皆様に、熊本聾学校がこれまで取り組んできた実践の1ページを参観いただきました。午後は、熊本市民会館に会場を移し、熊本聾学校小学部児童による「くまろうソーラン」をご覧いただいた後、おなじみの高等部生徒による「手話落語」で楽しんでいただきました。その後の開会式には文部科学省初等中等教育局の宍戸視学官をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席を賜り、お祝いのお言葉をいただきました。
 開会式の後、午前中の公開・指定授業、寄宿舎公開等について、授業研究会等が行われました。熊本聾学校のこれまでの取組を発表し、会場からの質疑応答、助言者の先生からの的確な助言により、議論を深めることができました。
 2日目は、7つの会場で15のテーマで研究協議分科会が行われました。各学校がこれまで取り組んでこられた貴重な実践報告がなされ、報告に基づいて活発な研究協議が行われました。研究協議分科会は、九州地区聾学校が「九州は一つ」の合い言葉のもと、15の分科会を各聾学校が担当し、記録や手話通訳(各校1名)等を担当校が中心となって運営し、それを熊本聾学校が支援するという方法で行いました。
 3日目は、最終日にふさわしいパネルディスカッションが行われました。国立特別支援教育総合研究所の小田候朗先生のコーディネートのもと、4人のパネラーの先生方から「これからの聾教育はどうあるべきか」について御提言いただきました。早期支援(乳幼児相談)の立場やろう教員の立場から、また、教員養成大学の立場や聾教育の幅広い視点等から様々な御提言をいただきました。
 聾学校の全職員が特別支援教育元年に当たって、これからの取組で何を成すべきかについて、参加者一人一人が改めて認識する機会となったのではないかと思います。参加された皆様には、研究大会の成果を各学校で復講していただき、各学校の職員の皆様と成果を共有し、日々の実践に役立てていただけるようにお願いいたします。
 最後になりましたが、貴重な実践や研究報告を提供してくださいました先生方、御後援いただきました文部科学省をはじめ、各行政機関等の方々、助言者の皆様、座長の皆様他多数の大会を支えていただきました皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。


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