挨  拶

全日本聾教育研究会
会長
秋谷 義一
(東京都立立川ろう学校長)

今年度の全国大会は,第9回アジア太平洋地域聴覚障害問題会議(APCD2006)と併せて開催するというたいへん意義深い研究大会となりました。開会式には,秋篠宮殿下にご臨席を賜ると共にお言葉をいただくことができましたことは,誠に光栄なことでありました。海外からの参加者136名を含めて1,200名の参加がありました。口頭による研究発表146件,ポスターによる研究発表45件がありました。基調講演,全体会,研究協議分科会,授業研究協議会,歓迎レセプション等,全てのプログラムにおいて,大会主題「聴覚障害教育の専門性の継承・革新・共有」の実現を目指して取り組み,成功裡に終了できましたことをご報告できますことをたいへん嬉しく思います。
 第40回大会並びにAPCD2006開催に向けての準備は3年前から開始され,前会長別府亮二先生から引き継ぎました。(財)聴覚障害者教育福祉協会山東昭子会長を日本組織委員会会長にお迎えし,聴覚障害教育関連諸団体で日本組織委員会が構成されました。日本大会実行委員長には筑波技術大学大沼直紀学長が就任され,実行委員会が組織されました。
 国内の多くの現職教職員はAPCDへの参加経験がないため,企画準備に当たっては経験豊かなOBの先生方並びに大学関係者等のご指導ご助言をいただくことなしには,今大会の成功はなかったと思います。特にプログラム委員長として基調講演や全体会で報告や提言をしていただく海外の講師と精力的に折衝していただきました馬場顕先生,海外からの参加者を迎える国際会議ということで情報保償委員長として関係機関との交渉並びに準備にご尽力いただきました斎藤佐和先生,そして膨大な予算計画の財源確保と実施実現のために募金委員長として献身的にご尽力いただきました牧島ミリ先生に感謝申し上げます。そのほか全ての実行委員の方々,主管校筑波大学附属聾学校並びに筑波技術大学,主管地区関東地区聾教育研究会の教職員の皆様方に深く敬意を表します。
 今年度第40回という節目の大会を迎えるということで,全日本聾教育研究会事務局長赤根直樹先生が中心となり,これまでの全国大会で発表された5,700件を越える研究題目が冊子にまとめられ全会員に配布されました。これからの教育実践のあり方を探る上で,先達の実践から学ぶための索引として,ぜひご活用いただきたいと思います。
 次年度の大会は九州地区聾教育研究会,熊本聾学校が主管地区,主管校となります。今年度の大会同様,会員の多数のご参加とご協力をお願い申し上げます。また,次回の第10回APCDは,2009年タイのバンコックで開催されることが会期中に開催されたビジネス・ミーティングで協議され,運営委員会において決定されました。わが国からも多数参加されることが期待されております。また,APCD名誉会長にはボウ・スイメイ女史(香港),議長にはグレッグ・リー教授(オーストラリア)が新たに就任されることも決定しました。


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