14.情報教育

東京都立石神井ろう学校
加藤 紀彦

今年度は、「聴覚に障害のある児童・生徒に対する情報教育の目標を達成するための指導内容や方法・諸課題について考える。」というテーマのもと七つの発表が行われました。全体を通して感じたことは「学校生活に生徒を主体的に関わらせるために情報機器をどのように活用するか」です。

筑波大付属からは校内放送の文字化により、生徒がリアルタイムに判断・行動する力が生まれたとの発表があり、都大塚からはパソコンによる要約筆記により授業時の情報保障を行うことで「友達の話がわかった」との発表がありました。二つの発表から、今まで生徒が気付かずにやり過ごしていた情報の大切さに気付き、新しい展開が生まれたことがわかりました。

都葛飾、伊藤先生を中心とした携帯電話の学習活用では余暇に使われることの多い携帯電話のブラウザを使い学習ツールとして活用する新しい取り組みが発表され、北海道高等の発表では介護実習の要点をデジタルコンテンツ化することで生徒が主体的にパソコンを活用し、技術習得する様子が発表されました。ここからは生徒が主体的に情報機器に取り組ませる努力と成果が見えました。

府立堺、都葛飾からは新校開設にあたっての新しい取り組みの様子が、最後に宮城県立ろう学校で進行中のインターネットを利用した日米共同学習の経過が報告されました。

本題からはそれますが、本分科会ではビデオ会議システムを使い、大塚の発表自体が遠く離れた東京で行われたり、今回現地にいらっしゃれない方がネットを通じて研究発表を視聴し意見を述べたりすることができました。私はこの点にこの分科会のあるべき姿を見つけた気がしました。この形式を発展させることで、より多くの方が分科会に参加し意見を交換できるようにすることが会の更なる発展を生むのではないかと考えます。その意味でも有意義な会でありました。