3.早期教育−3歳児未満


石川県立ろう学校

濱中 和美

「豊かな発達を促すために、望ましい親子関係を支援する早期教育の在り方」のテーマに沿って7校からの報告がありました。用意されていた座席が足りないほどの参加者で、発表に対する質問や情報交換などが活発に行われました。

 日本聾話学校からは、個別指導を土台にして行っている4つのグループ活動が、よりよい親子関係に寄与しているという報告がありました。愛知県立千種聾学校からは、子どもが好きなおやつの場面での親子のやりとりを中心に行ってきた具体的な支援についての報告がありました。愛知県一宮聾学校からは、事例をあげて相談初期における我が子の障害受容を促す親子支援の方法や内容、教員の役割についての報告がありました。3校の発表を通じて、それぞれの親子、家族にあった支援や日々の具体的な支援の積み重ねの大事さを再確認しました。

 新生児スクリーニング後の保護者支援について、筑波附属聾学校から乳幼児教室に通う保護者のアンケート調査の結果より、聾学校に求められる支援についての報告がありました。また東京都立大塚ろう学校からは事例を通して、新生児スクリーニングの現状と課題が報告されました。2校の発表から、発見後のケア体制の不十分さを痛感しました。そして、様々な親子の相談、支援にあたってきている聾学校の役割が重要であり、家庭訪問、保育園生活への支援、働くお母さんへの支援などフットワークの軽さも必要とされていると感じました。

 聾学校のセンター的機能について、秋田県立聾学校からは、サテライト教室を生かした教育相談の在り方についての報告がありました。愛知県立岡崎聾学校からは特別支援センター的機能を有する聾学校の役割についての報告がありました。2校の発表の中で今までの聴覚障害教育に関する専門性により新たなものが求められているということが報告されていました。またそれぞれの学校が行っている他機関との連携についても話がありました。三重県では聾学校の乳幼児教室の担当者が新生児スクリーニング検討委員会に委員として参加しているということでした。

 最後に助言者の西出先生から顔の見えるネットワークづくりが大切であること、新生児スクリーニング後の親子の支援に聾学校が保健師さんとの連携を行っていくことが必要であり、それに自治体が力を注いでいかなければいけないと等との助言を頂きました。