幼 稚 部 教 育

千葉県立千葉聾学校
愛甲 豊子


台風23号が近づき、強い雨が降っていました。そんな天候下での大会でしたが、校舎内は明るく、教室にはおもちゃが出しやすいように並べられていたり、おままごと用の小さなテーブルがちょこんと出されていたりしていました。もう今すぐにも遊びたくなるような配置に感心し、学校へ帰ったら、すぐに教室の模様替えをしなくてとは反省させられました。

指定授業は4・5歳児学級の朝の活動でした。手話をコミュニケーション手段として、日にちや、天気、挨拶、今日の予定、手遊びなどを行っていました。子ども達は落ち着いて、先生とのやりとりを楽しんでいました。手遊び「栗の木山のきつね」は、ペープサートを使って楽しめる工夫がなされていました。

その後の公開授業の、幼稚部合同保育では「劇遊び 大きなかぶ」を参観しました。手話と一緒に話す「〜になると思ったわー」と、何とも言えぬ三重弁のやさしいイントネーションが耳に残りました。

午後の分科会では、主管校から、聴覚口話法から一旦手話法へと教育方法が変わったが、それで良いのかという揺り戻しの状況にあるということや、小学部に入ったら教科書を使って学習をすることができる幼児を育てるためにどのようにしたらよいかという現場の課題が出されました。そのような中でも、子ども達にとってのコミュニケーション手段は手話を用い、今後も変わることはないという発表でした。

また、次の日の早期教育U分科会では、遊びを通して全人格的に子どもを育てているという発表から、聴覚口話法で子どもとじっくりと話す中で言葉を育てたいという発表まで、それぞれの立場でそれぞれの考えが出されました。どの発表にもビデオやパソコンが使われとても分かりやすい発表でした。手話であれ、口話であれ、方法は異なっていますが子どもの言葉を育てるためにどのようにしたら良いか、音韻を押さえるためにどのようにした良いか、という先生方の真剣な姿勢が伝わってきました。

助言者の先生の「聴覚口話法・手話法の選択ではなく、(教育の)すべての結果は子ども達が出してくれる」と、いう言葉が印象に残りました。この真剣な討論の場に参加したできたことに感謝し、研修したことを日々の実践に生かしていきたいと思いました。