乳幼児相談連絡会

島根県立松江ろう学校
江角 真由美

乳幼児相談・指導では、公開保育の代わりに、「親子の様子」と題して、幼稚部棟2Fぱんだ組の教室でビデオ公開が行われました。親子の関わりに視点を置いて、音遊び、誕生会、聴力測定、耳型取り、耳鼻科の診察、家族交流会、お楽しみ会など、1日の流れや年間を通しての活動などが盛り込まれており、どんな取り組みを行っているのかを一通りみることができる内容でした。

その後の乳幼児相談連絡会では、「親子の関わりの中で」というテーマの下に、平塚ろう学校での乳幼児教育相談の実践が報告されました。

まず始めに、平塚ろう学校乳幼児教育相談の概要について、説明がありました。@目的A内容B活動C指導形態と日課D日課E行事F保護者学習会GスタッフH乳幼児数の推移について、分かりやすく話していただきました。その中で、この会において、後半の話題の中心となる保護者学習会については、「聞こえと補聴器の話」年間5回(乳幼児教育相談の聴能担当者によるもの)、他学部の先生の話、コミュニケーションの話等年間5回(担当者以外の者によるもの)と、計画的に進めておられ、内容も充実している点も合わせて、参考にさせていただきたいと思いました。続いて、研究紀要に沿って実践報告が行われました。乳幼児にとって必要な親子のコミュニケーションが、スムースに行われ、情緒面や社会性の育ちを援助していけるように、コミュニケーションモードについて研究が行われ、現在、手話と指文字を取り入れて研究を進めているとのことでした。今回は2歳児親子の事例に焦点を当て、親子でのコミュニケーションの深まりの変化について報告がなされました。生後7か月で来校されてから3歳1か月までの実践報告でしたが、母親の記録と丁寧に関わり、寄り添いながらしっかりと支えてこられた経過が伺えました。不安だった母親が、音声と手話を併用して子どもと関わっていくことで、子どもからの声や音への反応、音声での表出が増え、母親もそれを喜び、より積極的になり、『楽しい』と記録に書けるようになるというのは、すばらしいことだと感じています。

この実践報告の後、保護者学習会についての質問が幾つかでたことで、後半の情報交換では、保護者学習会の持ち方について各校の現状を出し合いました。定期的に保護者学習会を計画実施している学校は8割あり、残りの学校も人数やスタッフの関係から、懇談会等を開いたり、幼稚部と一緒に行ったりしていることがわかりました。

この連絡会に参加して、乳幼児教育相談では、我が子の障害を受容し、この子をかわいいと思って子育てができるような、安定した親子の関係作りを求めて援助していくことの大切さを再認識することができました。本当にありがとうございました。