「継往啓来」
全日本聾教育研究会
会長 別府 亮次
(北海道高等聾学校長)

「これからの全日本聾教育研究大会の方向性を探る」と題してお願いしたアンケート調査の集約結果はA4版、26ページにも及びました。学校の意見として集約をしましたが会員のみなさんの協力に感謝しますとともに、研修・研究意欲に燃える真摯な姿勢にあらためて敬意を表します。

各校のご意見から感じますことは、これまで以上により深く、さらに幅広く研鑽を深めていく研究大会を求めているということです。

授業をとおして研鑽を深めること、分科会において質の高い研究発表と実りある研究協議がなされること等、ろう教育にとって大切な理念を継承し、教育実践をとおして幼児児童生徒の成長の手応えを感じ取ろうとする意見がどの学校にもみなぎっているとともに、特別支援教育への転換に伴い、幼児児童生徒一人一人のニーズに応える支援の在り方、個のライフサイクルを考慮した指導計画と実践等について研究していくことが肝要であるとの建設的なご意見をいただきました。

全日本聾教育研究大会は、開催地区に集う教師たちが互いに励まし合い、切磋琢磨し合いながら教育実践創造の道を歩んできました。お互いに、自らの教育実践への取組を厳しく問い直しながら高め合う教師として研究を推進してきました。これからも、深く、幅広い教師の研鑽が幼児児童生徒の確かな成長を促す原動力となります。

この度の各校からのご意見を基に、「往くものを継ぎ、来るべきものを啓く」の強い信念をもって研究大会を推進していかなければならないと痛感しました。

第37回全日本聾教育研究大会(神奈川大会)が神奈川県立平塚ろう学校、川崎市立聾学校、横浜市立聾学校、横須賀市立ろう学校を主管として開催されます。神奈川県は特別支援コーデイネーターの育成など特別支援教育への転換に向けて積極的に取り組まれておられるということです。先進的な取組を学ぶとともに、各校の研究実践を基に、熱っぽく充実した研究協議がなされることを今から期待されます。


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