第36回全日本聾教育研究大会北海道大会を終えて



第36回全日本聾教育研究大会
北海道大会
実行委員会委員長 別府亮次
(北海道高等聾学校長)


 10月8日から10日の3日間にわたる第36回全日本聾教育研究大会(北海道大会)は、700名近い参加者の終始熱心な情報交換、意見交換をもって終了することができました。ここに、ご指導ご支援を賜った関係機関、関係者各位に心からお礼申し上げます。
 大会主題を「豊かな心とたくましく生きる力を育てよう」とし、心、基礎・基本、コミュニケーション、個性、進路・職業教育をキーワードとした5つの重点課題を設定しました。大会3日間は、これら課題から遠ざかることなく、これまでの実践に上積みしてより充実した教育を推進しなければならないという参会者の気迫が感じられました。
 第1日目、北海道札幌聾学校及び北海道高等聾学校の公開、特設授業、引き続き行われました授業研究協議会、参会の方々の貴重なご意見をこれからの実践に生かす所存です。
 午後からは小樽市民会館に移動し、開会式に先立つアトラクションでは、北海道高等聾学校による「総合的学習の時間」の舞踊、和太鼓グループの生徒が北海道の文化の一端を演じました。更に、全生徒によるヨサコイソーランの舞でみなさんをお迎えしました。
 筑波大学教授、斎藤佐和先生の「聴覚障害児の心とことばを育てる」と題してのご講演は、今大会の主題に迫る示唆に富んだ内容でありましたし、聾教育において「これからも大切なこと」「これからが大切なこと」などについて、先生のご研究や教育実践をとおして具体的に教えていただきました。 二日目は20分科会に分かれての研究協議を実施しました。110の研究発表がなされ、参加者の研究意欲に敬意を表します。会場が小樽市民会館、北海道小樽聾学校、北海道高等聾学校と3会場に分散したため、ご不便を感じた方が多かったのではないかと思います。 また、分科会によっては、情報補償が十分に行き届かず、大変ご不満の気持ちになられたことは当然であります。大会事務局としましては、大会が始まるまで関係機関への連絡に努力しましたが、DPIとの関係で手話通訳士の確保ができませんでした。ご理解いただきたく存じます。 三日目は、「聴覚障害児の発達を促す教育のあり方」をテーマにしてシンポジウムが行われました。この教育に携わる教師の「気構え」「心構え」そして「地道な実践」がいかに大切であるかを実感しました。コーデイネータの任をお取りくださった大沼先生をはじめ、提言されたご三人の先生方に厚くお礼を申し上げます。
 大会をお引き受けて以来、「充実した内容の研究大会」を常に心がけて、北海道聴覚障害教育研究会の会員とともに精一杯の努力を続けてきましたが、ご迷惑、ご不便をおかけしたこと多々あったかと反省しております。お詫びを申し上げ、大会概要報告とお礼の辞といたします。


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