13.生徒指導・生活指導


富山県立富山ろう学校

竹内 静子

本分科会では、「子供の発達段階を理解し、望ましい職業観や人間観を育成する組織的な指導について考える」をテーマとして、研究発表及び事前に設定された柱に沿った討議が活発に行われました。

北海道高等聾学校の丸山修先生の研究発表「分かりやすい会議を重視した生徒会活動〜よりよい会議の進行のあり方を目指して〜」は、生徒同士のコミュニケーションをきちんととれるように工夫し、深みのある生徒会活動にするための取り組みでした。生徒会室の机を配置換えしてお互いの顔がはっきり見えるようにしたり、資料を閉じるためのファイルを配布したり、レジメを作成し事前に配布したという報告には、日頃見落としている生徒同士の会議の持ち方について、気付かせてもらいました。

討議の柱1は、丸山先生の研究発表をもとに、「生徒指導を意識した生徒会活動」について各校の実情を話し合いました。朝会を起点として生徒会活動を進め、相手に分かってもらえる発表の仕方を指導する事で生徒自身が自分の位置を確認するようにしている事例など、生徒会活動が日頃の生活指導上も大きな役割を果たしていることを再確認しました。

討議の柱2は「生徒指導上必要なカウンセリングマインド」について、特に不登校生徒の対応について話し合いました。臨床心理士と連携しながら生徒が「いや」と言うことを徹底的に排除し、教育課程もその生徒に合わせるようにかえていったことで、少しずつ集団へ戻り、登校もできるようになった事例や、精神科医が学校医として配置されているので、精神科への受診にも抵抗が少なく客観的なアドバイスが保護者にも受け入れられやすいという報告もありました。生徒の居場所の確保や関わり方、学校、保護者、医療機関との連携の図り方などこれからの課題も多いと実感しました。

討議の柱3は「携帯電話に対する指導」について話し合いました。携帯電話は聴覚障害者の情報補償として有効である反面、多くのトラブルもあり、保護者との連携を図りながら被害者とならないように正しい使い方を身につけるように具体的に指導する必要があることを改めて思いました。また、電話会社から学校へ来てもらって専門的な観点から使い方を説明してもらったという報告はとても参考になりました。

討議の柱4は「問題行動への対応」について服装規定を中心に話し合いました。問題行動に対しては、抱え込まずに「どう指導していくのか」その方針と計画を立て、全員の共通理解の上で対応していくことが大切であるというまとめをして、会を終わりました。

有意義な討議の場を作って下さった座長の鈴木先生、研究発表の丸山先生、全国から色々な情報を提供して下さった先生方、そして北海道高等聾学校の先生方に感謝いたします。