高 等 部 本 科 ・ 専 攻 科 教 育

岩手県立一関聾学校  宍戸 武美


広い敷地,洗練された校舎の外観,眼下に日本海を望む環境など羨望に満ちた気持で大会を迎えました。また,教室内の集団補聴システムや校内のあらゆるところに電光掲示板が設置されてあるなど,施設設備の面においても充実さがうかがわれました。

まず初めは公開授業。私は英語,国語,数学を参観しました。どの授業においても先生と生徒が穏やかな雰囲気のもとに真剣な授業が行われていました。

普通科3年生の数学では数Vの授業が行われており,後日もその話題があちこちで聞かれ,とても印象に残っています。

次に指定授業の高等部2年生全員による自立活動「見学旅行」を参観しました。10月下旬に行われる見学旅行,でトラブルに巻き込まれたという設定で学習が進められました。

生徒が5つの班に分かれて各班がトラブルを想定し,そのロールプレイングを行いながら対応について学ぶという大変興味深い授業でした。生徒は多くの参観者を前に多少恥ずかしさもあったようですが,活発に授業を展開していました。

引き続き,授業研究分科会が行われました。

「1人1人の自ら学ぶ意識を高め,生きる力と豊かな心を育む指導法の研究」というテーマのもとに,@基礎的・基本的教育内容の充実Aコミュニケーション能力の向上B豊かな人間性の育成の3点を研究の柱として,各学年,学科,教科の特性,生徒の実態に合わせながら研究を進めてきたという説明がなされました。 

質疑応答では,生徒同士のコミュニケ−ションの問題,生徒の手話の使用,そして先生方の手話の研究についての質問が出されました。なかでも,生徒のコミュニケ−ション手段については,道内各地から入学してくる事情もあって出身学校ごとに違いがあり,手話を中心にコミュニケ−ションを図る生徒,口話だけでコミュミケ−ションを図る生徒とさまざまであるとのことです。

したがって,手話の使用については,それぞれ生徒の実態に合わせ,HR活動や自立活動の時間などを利用し,手話を覚えるように対応をしているという応答がされました。

なお,先生方の中には手話サークル等に参加し手話の研修を積んでいるとのことです。

最後になりますが,この紙面をお借りし公開・指定授業をしてくださった先生方を初め高等聾学校の諸先生方に厚く御礼申し上げます。