ご 挨 拶

北海道聴覚障害教育研究会

 会長 佐藤 忠道 

(北海道札幌聾学校長)

この4月、全日聾研北海道大会開催という10年に一度の節目の年に札幌聾学校に着任し、 同時に「北海道聴覚障害教育研究会(北聴研)」の会長を務めることになりました。大会開催地区の研究団体の会長としてご挨拶申し上げます。

北海道には8つの聾学校(高等部校1校、義務校7校)があり、北海道がもつ広域性に対応するために8校全てに寄宿舎が備わっています。また、道高等聾、札幌聾、旭川聾の3校以外は少人数化が進んでおり、個に応じた指導と集団活動のバランスをとる場面を整えることが課題となっているのが特徴です。

北海道高等聾学校は、北海道大会の主管校として二年前から準備に取り組んできましたが、協力校の札幌聾学校と小樽聾学校とともに大会実行委員会と実務担当者会議を開き、三校協調による体制で進めてきました。また、受け入れ体制を整える業務と並行して、授業の公開に向けて毎日の指導を充実させることに努めるとともに、アトラクションの練習にも取りかかるところです。

札幌聾学校では、一学期に5回の全校授業研究会を計画し、一人一人の指導者がこれまでの指導を振り返りながら、義務校としての授業を公開するために取り組んでいます。主会場の小樽市民会館のすぐ傍にある小樽聾学校は、分科会会場として参加者を受け入れる準備を進めています。また、函館、旭川、室蘭、帯広、釧路の各聾学校は、大会当日の各分科会の運営を担当する準備に加えて、昨年までの北聴研における実践研究を中心にして研究発表を行うこととし、全国各地からの参加者のご意見をいただいて今後の実践の改善・充実につなげたいと考えています。

さて、全日聾研北海道大会では、次のことに力点を置いて企画しました。

聾学校における指導方法が多様化している折、改めて聾学校教育の原点に立ち返って、「豊かな心とたくましく生きる力を育てよう」を大会テーマに設定し、具体的な指導の在り方について追究することを重視しました。そこで、研究発表分科会の数を増やし、座長には、研究分野の第一線で活躍されている方のほかに、各地の聾学校で実際の指導を担当している方をできるだけ多くお願いしました。

更に、記念講演の講師には、これまで聴覚障害児の発達と聾学校における授業を研究対象としてこられた斎藤佐和先生(筑波大学)にお願いいたしました。

主たる会場地の小樽市は、「屋根のない建築博物館」といわれ、落ち着いたたたずまいをじっくり味わえる街です。たくさんの方々のご来道をお待ち申し上げます。


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