第35回全日本聾教育研究大会福井大会を終えて

第35回全日本聾教育研究大会福井大会
実行委員会委員長 村上 正孝
(福井県立ろう学校長)

 コスモスが秋を彩り、北陸地方では稀な好天気に恵まれた3日間でした。9月26日から28日にかけて開催された第35回全日本聾教育研究大会(福井大会)は800余名の参加者の熱意に支えられ、盛会裡に終了いたしました。改めて、心から感謝申しあげます。
 「自ら学び、明るくたくましく生きていく子どもを育てよう」を大会テーマとし、全国の志を同じくする者の熱気に包まれた3日間であったと思います。
 大会を控えた9月11日には世界を震撼させる米国同時多発テロ事件が起こり、ロバート・ダヴィラ博士の来日が心配されましたが、万難を排して第1日目より御参加いただき、大会に華を添えていただきました。
 第1日目の午前中は公開授業、指定授業が行われました。指定授業は新学習指導要領、大会主題の反映を意図して行い、幼稚部は「全領域」、小・中・高等部は「自立活動」の授業を見ていただきましたが、いずれの授業も会場が狭く、御不便をかけることになりました。また、拙い授業ではありましたが、多くの方々がメモを取り、熱心に参観していただきました。
 午後からは会場を福井県立ろう学校から福井市文化会館、福井市民福祉会館に変え、学部・舎研究会を従来より時間を延長して行いました。前半では本校が平成10年度より「豊かなコミュニケーション活動を支援するための指導」というテーマで協議を進めてきた全校研究と各学部・舎の取り組みについての概要説明さらに指定授業についての授業研究会を行いました。後半ではコミュニケーションの問題を意欲と手段の両面から協議し、現在各学校、学部・舎のかかえている諸問題について活発な情報交換がなされました。また、開会式に先立つアトラクションでは中・高生17名による創作ミュージカル「水仙ものがたり」が演じられ、生徒たちの熱演が好評を博したのはうれしいかぎりでした。
 大会2日目は福井大学、繊協ビルで15の分科会に分かれて研究協議会を実施しました。90件の研究発表がなされましたが、基本問題分科会では来年度から完全実施される「総合的な学習」に関する発表が多くなされ、また同分科会での国際大学連合ネットワークの発表等国際色豊かな内容ともなりました。
 大会の掉尾を飾る記念講演は米国ナショナル聾工科大学学長ロバート・ダヴィラ博士によって行われ、「聾教育の過去・現在・未来」という演題で、巨視的な立場から、示唆にとんだ講演がなされました。
 以上が研究大会の概要です。最後に主管校として北陸地区の会員の皆様のご協力をいただき、精一杯の準備をしてお迎えしたつもりですが配慮を欠いた面が多々あり、御迷惑・御不便をおかけしましたことにつきましてはお詫びを申しあげ、報告とお礼のことばといたします。



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