13.進路指導・職業教育

長崎県立ろう学校 田中 健一


 「生徒が個性を生かし、社会でたくましく生きていくことを目指した進路指導・職業教育について考えよう」というテーマで午前中3本の発表をもとに情報交換が行われました。また、午後の部では指定討論者制で行われ討議の柱を3つに分け、一つの柱について情報交換を行った後、指定討論者の筑波技術短期大学石原先生に討議の的を絞って頂き、深みのある情報交換が行われました。
 午後の分科会では、1)これからの進学指導のあり方について、2)職業教育、就職・就労支援について、3)聾重複生の進路について、の3本について情報交換がなされました。今回の報告では、指定討論者の石原先生が指摘されたことを簡略に報告したいと思います。 
 1)これからは少子化問題などで大学も門戸を開いてくるので大学進学者が増えてくると予想される。学校側は目的意識を持たせる指導が必要であり、また進学した生徒に対する支援も考えなければならない。
  2)では、学科改編を考えている学校が数校あるが、改編に伴い今いる職員をどう動かすかという問題が生じてくる。社会のニーズにあわせて職員も努力しなければならないし、また、現状に甘んじてはいけない。今の産業構造にあわせた学科改編をした場合、今後(5年後)の産業構造が同じだと限らないのではないか。支援については、追指導や他機関と連携しながら卒業生が望むニーズに対して聾学校がセンター的支援を行っていかなければならない。これからの時代、今の役割でいいのか、聾学校が出来る特色を出さなければならないし、常に社会の動きに目を向けることがセンター化につながるのではないか。
  3)重複生徒の専攻科への進学について、各学校の現状が報告されました。ここでは本校の現状について簡単に報告させて頂きます。本校では、職業教育五カ年構想で行っているため重複生徒も専攻科へ進学していますが、本県では重複生徒を受け入れる授産施設が少なく、入所はきわめて困難である。そのため、施設の空きに応じて、場合によっては学校を中退させて入所ということもあり、本人も含め関係者一同がつらい決断をせまられている現実があります。
 分科会の最後に指定討論者の石原先生から、毎年、全日聾研が行われているが、毎年参加者が変わっているので、各学校での積み重ねがどの様になっているのか気になるとの御発言がありました。 今回、分科会の会報を依頼され引き受けたものの、まとまりのない内容になってしまい大変申し訳なく思っています。私も本校で20年間職業教育に携わっていますが、今回初めて研究大会に参加させて頂きました。分科会では数名の校長先生も参加されていて、途中オフレコの発言もあり大変中身の濃いものでありました。