ご 挨 拶

35回全日本聾教育研究大会(福井大会)
実行委員長 村上政孝 

 (福井県立ろう学校長) 
  

実行委員長 村上正孝

 このたび第35回全日本聾教育研究大会を北陸地区がお引き受けすることになり、福井県立ろう学校が主管校をさせていただくことになりました。長い歴史と輝かしい伝統をもつ研究大会を全国の聾学校の先生方ならびに聴覚障害教育関係諸団体の皆様方をお迎えし開催できますことは誠に光栄であり、重責を果たすためにひとりひとりの力を結集させていかねばと思っております。

 21世紀最初の大会となります今回の福井大会では「自ら学び、明るくたくましく生きていく子どもを育てよう」を大会テーマとし、これまでの研究成果を踏まえながら新しい時代のニーズに応える聴覚障害教育のあり方について討議を深めたいと考えております。

 さて、福井大会では研究大会のねらいを次の3点にしぼってその準備を進めてまいりました。第1点目は授業研究および学部・舎研究会の充実を図ったことです。子どもの姿を通しての発表にこそかえがたい価値があると認識し、授業の工夫と研鑽を積んでまいりました。また現在各学部・寄宿舎がかかえている諸問題について活発な討論および情報交換を行うために、従来より時間を延長して臨むことにいたしました。

 第2点目は、研究協議分科会において指定討論者制を採用したことです。豊かな経験と見識を持つ指定討論者の方々に、各分科会ごとに聴覚障害教育のかかえる課題と論点を明確にし、討論活性化のための指針を与えていただけたらと思っています。参加者の皆様おひとりおひとりが自らの経験と実践に基づき、積極的に意見を出し合い分科会を盛り上げていただくことを切望しております。

 第3点目は記念講演に米国ナショナル聾工科大学学長であられるロバート・ダヴィラ博士をお招きしたことです。国際的な視野から聴覚障害教育に革新的な変化をうながした研究上の発見や今後の展望についての示唆に富んだお話が伺えるものと期待しております。

 今、福井県立ろう学校中学部・高等部の生徒は創作ミュージカル「水仙ものがたり」に取り組んでおります。「水仙」は福井県の花のシンボルであり、日本海の厳しい風や雪の中でたくましく成長し、早春に越前海岸一面に若々しい花を咲かせます。この花の忍耐強さは県民性に通じるといわれ広く愛されています。「水仙ものがたり」は、開会式に先立つアトラクションの部で発表されますので、御鑑賞いただければ幸いです。

 今年の全日聾研は例年より一か月近く早く開催されます。いろいろと御迷惑をおかけする面があると思いますが、実りある大会にすべく、大会運営に万全を期していきたいと思っております。

 多くの皆様方の御参加をお待ちしております。


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