15.寄 宿 舎 教 育

岐阜県立岐阜聾学校 水谷 寛恵

本分科会は、「生きる力と豊かな人間性を育てるための寄宿舎教育について実践を通して考えよう」を研究主題に10本の実践報告と活発な質疑応答がおこなわれました。
幼稚部から専攻科と巾広い年齢層の子ども達が生活する集団の場として寄宿舎にはさまざまな実践があります。何を大切にして、子ども達にどんな力をつけたいのか。また、そのために私たちは何をやっていくのかが重要になってくるわけです。
 神戸聾学校では、聞こえないことからなかなか身につかないことをあげ、小学部の時から日常生活の中で社会との関わりを多く持たせていくことを考え、買い物に出かける実践をしておられます。一人で○○迄行けるとか、約束した場所へ行けること等が意欲を引き出し、生きる力につながっていくとお話しされました。
 また、5校が自治活動の実践を取りあげていました。日常の舎生会活動が土台となり行事につながる事を考えると、日頃の支援を具体的にして、職員間の共通理解を図ることに務めること。また、行事の事前、事後の話し合い活動を十分におこなうことで次につながり、それらが形となって達成感が得られ力になっていくのではないかという実践もあり、とても参考になりました。 今回は言語指導、社会性、自治活動、コミュニケーション、21世紀に求められる寄宿舎の課題の項目で、事前に各校から集約されたアンケートを基に、『21世紀に求められる寄宿舎の課題』の提言が出されました。それを受け座長の山根先生からお話がありました。
◎少子化社会に向け、寄宿舎の集団生活の重要性が問われてきている。
◎障害のある人も無い人もすべての人が社会の一員として、障害を もっている人の気持ちをもっと理解し、お互いに見つめ合っていくことが求められてきている。
◎人と人との関わりを通して、私たちの子供への対応力と発想力が 大切になってきている。
 最後に、私たちは大切な子供たちのために、力を合わせてやっていきましょうと結ばれました。 今大会は3名の聴覚障害の先生が参加され、日頃感じていることを活発に発言しておられました。聴覚障害があるから解ることもあり学ぶことは多いと思いました。        
 今大会で学んだことを少しずつ整理しながら、寄宿舎で何ができるのか考えていきたいと思っています。 ありがとうございました。