8.重複障害教育

宮崎県立都城ろう学校 飛高 祐治

 研究協議分科会重複障害教育分科会は、「たくましく生さる力を育てるために、一人一人の特性に応じた支援の在り方を考えよう」というテーマで発表・協義がなされた。6校の先生の発表があり、それぞれ、すばらしい実践の報告で今後に生かしていけるものばかりであった。子供たちにとって、どういった力を育てることが必要で、そのためにどんな方法で取り組むのがよいかを研究されていた。どの先生も子供たちに愛情をもって教育活動していることが感じられた。以下発表された実践内容と成果を述べる。

1.子どもの小さな変化を発見し共に生かす保護者との関係作り〜3歳児の事例を通してその方法を考える〜−愛知県立豊橋聾学校−・保護者への情報提供や意思疎通の方法を考え先輩や同僚と協力してティーム保育の形を取り組んだ。幼椎部全体で子供を見ると、子供たちの援助に安心感と余裕が得られた。

2.数の目による目標投定について〜母親と目標を共有するために〜 秋田県立聾学校・母親と目標を共有するための方法として、「プリントにして」「できるだけわかりやすく」「日々の授業と結びつけて」「定期的に確認を」といった観点で実践した。 このような取り組みによって、客観性のある日標が設定でき、担任も保護者もゆとりをもって子供と接することができるようになった。

3.コミュニケーションを大切にした授業の在り方〜 合同生活単元学習を通して〜−福岡県立福岡聾学校−・集団化で活動することで、世話したり世話をされたりといろいろな人とのやりとりが可能になり、児童にとって活動の範囲が広がった。

4.学部による重複障害児の指導〜集団指導、個別指導、日課を関連させて〜   −京都府立聾学校−・色分けした記号で口形を表す図を示しながら指導している。ことばの学習は、集団と個別両面からすると効果的である。ことばを他の教科や生活の中で使えるよう、場面の意図的な設定した。

5.人一人が主人公〜中学部単元学習における取組〜−愛知県立名古屋聾学校−
・生活単元学習で生徒たちを主人公とした取り組みをることで、いろいろな生活上の技術が句上したりコミュニケーションがスムーズになってきた。常同行動やパニックがなくなったりするという現象面での変化が見られた。

6.複学級生徒に対する進路指導の取り組みについて〜社会参如と自立を目指した進路決定への歩み〜−神奈川県立平塚聾学校−・神奈川県第二教育センターが主催している「職能アセスメント」を実施することで、生徒の職能面について客観的な評価を得られた。