第48回全日本聾教育研究大会(兵庫大会)を終えて

 

第48回全日本聾教育研究大会
兵庫大会実行委員長
矢野 博
(兵庫県立神戸聴覚特別支援学校長)


 去る10月16日()、17日()の2日間にわたって開催されました第48回全日本聾教育研究大会(兵庫大会)が無事に全日程を終了し、閉幕いたしました。大会実行委員長として、当日ご参加いただいた会員の皆様、準備段階から主管校事務局を支えてくださった全日本聾教育研究会本部事務局の皆様、そして近畿地区聾教育研究会の皆様に厚くお礼申し上げます。

ところで、10月16日は、心配されていた台風もすでに通り過ぎ、抜けるような秋空の下で大会初日を迎えることができました。続く17日も晴天に恵まれ、主管事務局としては、たいへん幸運なことだったと思います。

大会初日は、神戸、姫路、こばとという兵庫県の聴覚特別支援学校3校において午前中公開授業、指定授業をご覧いただきました。3校ともに多くの参加者にお越しいただき、午後の授業研究分科会でも数多くの貴重なご意見や行き届いたご助言をいただきましたこと、まことに嬉しく思っております。また、開会行事に続いて行われた記念講演では、鷹の子病院愛媛人工内耳リハビリテーションセンター長の高橋信雄先生から最近30年の聴覚障害教育の歩みと現状、そして今後の方向性について示唆に富むお話を伺うことができました。聴覚障害教育に携わる私たちにとって、新たな発見と刺激に満ちたご講演に、身の引き締まる思いがいたしました。

17日に行われた12の分科会においても、積極的な意見交換が行われ、充実したものとなりました。貴重な実践発表をしてくださった発表者の皆様、的確なご助言をいただいた助言者の皆様に厚くお礼申し上げます。

さて、本大会では、昨年までの3日開催から2日間の開催になるということで、1日短くなった日程の中でいかにして内容を充実させるかということが大きな課題となっておりました。この点につきましては、アトラクションをなくしたり、分科会の時間を短縮したりすることで対応いたしました。時間は短くなったが、内容の濃い分科会が持てた、とのご意見がある一方、やはり分科会の時間が足りなかったというご意見もありました。次回への検討課題として引き継いでまいりたいと思います。

ところで、公開授業および指定授業の実施に際しての課題として、授業中の写真やビデオ撮影の問題がありました。参加者にとっては、授業の様子をそのような形で記録したいということは十分に理解できることではありますが、そのために授業中の幼児児童生徒の集中力が欠け、平常通りの授業ができなくなるのではないかということが懸念されたのです。そこで、今回すべての参加者に対し、授業風景の撮影を禁止させていただきました。その代わりに指定授業の様子をホームページに掲載し、活用していただくという方法をとることにしました。

いろいろ至らない点もあったことと思いますが、どうぞご容赦いただけたらと存じます。アンケート等で寄せられたご意見を参考に、反省すべき点については、次回開催地区に引き継いでまいりたいと思っております。

最後になりましたが、全日本聾教育研究大会がさらに充実したものとなりますとともに、大会に参加された皆様のますますのご活躍をお祈りして、お礼の言葉といたします。


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