第46回全日本聾教育研究大会(高知大会)を終えて

 

第46回全日本聾教育研究大会
高知大会実行委員長
吉村 洋二
(高知県立高知ろう学校)

『10月18日(木)雨,大会二日目,先生たちは朝早くから出勤。7時40分の先発組,8時の後発組ともに元気。あいさつや大きな笑い声が玄関に響いている。大丈夫,心配ない,成功』その日の私の“一日一情報ノート”にはこう書いてあります。第46回全日本聾教育研究大会高知大会は,10月17日〜19日の3日間,全国各地から多くの皆様にご参加いただき,無事終えることができました。ご指導いただきました先生方,運営を支えていただきました皆様に心から感謝申し上げます。

主管校としてこの研究大会を引き受けることが決まって以来,特にここ5年間は中国・四国地区聾教育研究大会や四国地区聾教育研究会等を足掛かりとして,自分たちの指導力や指導方法を省みながら実践・評価・修正を重ねてきました。3年計画で行った「専門性向上研修(第1次〜第3次)」,昨年からはそれを少しステップアップさせた「アドバンスステージ」として位置づけ,研究授業やそれを基にした校内研修などを系統的・組織的に行うなどして,本大会にも備えてまいりました。

大会1日目は,本校の幼稚部から高等部専攻科までの公開授業と指定授業等を見学していただきました。指導する側も子どもたちも大勢の参会者に少し緊張気味でしたが,どの教室も普段着に近い授業ができていたように思います。午後は会場を移し,授業を含めた本校の研究についての協議。各先生方にいろいろな視点からのご意見等をいただきました。寒・暖・厳のご指摘や評価は職員への励ましとなり,また貴重な宝物となりました。2日目の研究協議分科会では,先進的な取り組み事例や教育効果の高い実践報告等がなされ,研究協議の深まりと多くの学びがありました。また,二日間にわたりご助言をしていただいた先生方からは具体的で的確なご教示をいただくとともに,常にプラスのストロークで参会者とやりとりする先生方の指導性や人間性に感心させられました。さらに,最終日の記念講演では四日市章先生に「聴覚障害とことば」の演題で,専門的で示唆に富んだお話をしていただきました。

大会をとおして,運営面のまずさやご不便をお掛けした部分が多々ありましたが,子どもたちの生きる力を育むために学力はもとより,社会自立していく上で必要とされる力の育成について,ご参会の皆様の熱い思いと協議の深まりを実感することができました。子どもたちの力を伸ばす教育実践が全国各地へと広がっていくとともに,次期開催地区であります愛知大会のさらなる成果をご期待申し上げ,お礼のことばといたします。ありがとうございました。


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