1 全日本聾教育研究会会長挨拶

 

全日本聾教育研究会会長

(静岡県立静岡聴覚特別支援学校)

玉木 健治

 

 

 

この度の東日本大震災において被災された方々に,心よりお見舞いを申し上げますとともに,一日も早い復興をお祈りいたします。本研究会としては,今回の震災が本年度の長岡大会の開催にどのような影響を及ぼすのかについても,心配をしていたところですが,幸いにも長岡聾学校には被害もなく,主管校の先生方によって当初の計画どおりに開催準備が進められていることに,安堵するとともに感謝をしているところです。10月の長岡大会が,全国の聴覚障害教育にかかわる多くの先生方とともに,震災からの復興がなった,東日本の各聾学校からも多くの先生方の参加を得て開催されることを期待しています。

さて,全国の特別支援教育の現場では,改正学校教育法により特別支援学校に一本化されたことで,聾学校でも統廃合や他の障害教育部門との併置,総合特別支援学校のような設置形態をとる学校も増加し,これまでと同様に全校体制で聴覚障害教育の実践と研修に取り組むことが,困難になっているところもあると聞いています。

このように聾学校を取り巻く状況が変化する中で,聴覚障害教育やその専門性の継承発展のために,全日聾研がどのような役割を果たすべきなのか,また,全国大会の意義や在り方,運営の方法はいかにあるべきかについての協議を重ねてきました。校長先生方へのアンケートや寄せられた提案等を基にして,平成23年2月に開催された,全日聾研常任理事会において,事務局より「全日本聾教育研究会全国大会の今後の在り方」についての提案をさせていただきました。これについては,地区ごと本提案への意見を集約していただくこととなっていましたので,全理事会・総会を経て,方向性を明確にし,可能なものから実施していきたいと考えています。

協議していく中で,今後大切にしていきたいものとして,多くの人から授業研究を重視するようにとの提案をいただいています。この本研究会の目的としてきた教員の指導力・授業力の向上と,それに向けた教育実践と研究活動を推進することは,今後も変わるものではないと考えています。

また,研究発表内容の向上も課題の一つとしてあげられています。これについては,これまで同様,会員の研究発表の場を保障することを原則としますが,それだけではなく,各学校・各研究機関・各地区研究会における教育実践や研究活動との連携をより深めることで,研究発表の質的な向上につながることを期待しているところです。

現在,全国聾学校校長会においても,全日聾研の全国大会とリンクして全聾長研究協議会が開催できないかと,協議を進めてくれています。このことが,本研究会の活性化につながることを期待して,今後の推移を見守りたいと思います。本年度も全日聾研の会員の皆さまにとって,この会が有意義な研修の場となるように努めてまいりますので,どうかよろしくお願いします。


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