歴史の重みと幸せを感じて 〜山形大会を終えて〜

 

第43回全日本聾教育研究大会
山形大会事務局長
日向 大吾
(山形県立山形聾学校長)

 

全日聾研会報第100号という記念の号に,私如き者の拙文を掲載させていただくことになり,光栄に感じると同時に,大変恐縮に感じております。

さて,第43回全日本聾教育研究大会(山形大会)は,来賓9名,講師・助言者14名,参加者382名と,総勢400名を超える方々が出羽路山形に一同に集い,無事開催し,そして終了することができました。

全国持ち回り開催という基本を前提に,他の諸事情は一切排除して単純に考えますと,約50年に1回の割合で回ってくる大会と言えるのではないでしょうか。主管校という学校にとって一生に一度の歴史的な年に,聾学校の教員でいられ,しかも大会事務局長という大役を担わせていただけるということは,とてつもなく幸せなことであり,大変さや辛さは一向に感じず,幸せを噛み締めながら仕事を進めてきました。

参加申込や研究発表の受付,様々な問い合わせ等全国の先生方からのメールに対応させていただきましたが,メールを通してたくさんの方に励ましの言葉を頂きました。また,当日も多くの方々に声をかけて頂きました。皆様の温かい励ましに支えられて大会を終えることができ,言葉では言い尽くせないほど感謝しております。

山形大会では,東北聾教育研究会(東北聾研)と一体になり,山形らしさ,東北らしさを打ち出したいと4,5年前から毎年東北聾研理事会で協議を続けてきました。参加者により充実感を抱いて学校に帰っていただくために工夫したことのひとつが,最終日の分科会形式です。今大会では,参加者の方々が自身の専門性を高めたいという思いで参加している分科会を,最終日も継続し,助言者の先生方がお持ちの専門性を参加者に分けていただく場にしたいと考えました。そのような分科会形式(ミニ講演,ワークショップ等)を最終日に山形大会の目玉として位置づけることで,より充実した大会を目指してきました。参加された方々のアンケートには,分科会形式が大変好評であった半面,全体会が最終日になかったことに対する疑問も中には見られ,賛否両論であったことが伺われましたが,山形らしさ,東北らしさを打ち出すという意味では成功裏に終えることができたのではないかと,誠に勝手ながら自負しております。

山形大会は終わりましたが,大会での成果や収穫を今後の授業づくり,諸活動に生かしていかなければなりません。何よりも,山形聾学校が一番収穫を得,今後に生かしていけるという立場でなければならないことが,私たちにとって相当のプレッシャーではありますが,目の前にいる子どもたちの成長に責任をもち,豊かな学びを育む授業づくりに山形聾学校職員一同励んでいきたいと思います。

最後に,また約50年後に出羽路山形で大会が開催できるよう,全日本聾教育研究会が今後も発展されますことをお祈りして,お礼の挨拶とさせていただきます。全国の先生方,本当にありがとうございました。そして,今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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